紅鯨

ノベルバユーザー162616

手塚とマリ

マリ…。手塚はしばらくバイブしているスマートフォンを眺めていた。複雑な意味合いを感じながら、手に取り、
「もしもし、何?」冷たく言い放つ手塚。
「あっくん元気〜!?」このマリの天真爛漫さが手塚をイラつかせる。「あぁ、元気だな、で?」はやくこの電話を切りたい。「あっくん、部屋で引きこもってるんでしょ?」こういう事を悪気もなく言うマリはすごい。
「で、あっくんお笑い好きじゃなかったけ?だからお笑い芸人になればいいじゃん!」マリは鋭い。手塚はそうしようとしていた事を伝えるか迷う。「……。」
マリは驚くべきことを言い放った。「マリ、あっくんとお笑い芸人になって漫才師になって爆笑漫才コンクールで優勝したい!」思わず手塚は「おま、、えーー!!」
椅子を転げ落ちてしまった。ドタバタン「大丈夫〜あっくん!」
マジかコイツ。俺と付き合っていてついこの間別れてこんなこと普通言えるか?なんだこの神経、男の俺が女々しいのか?とにかく変なやつ。まぁいい奴だからな。
手塚は大声で「やろうぜ、マリ!」
マリは「さすが!あっくんよろしくね。」
こうして手塚とマリはお笑い芸人になるのである。

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