イセカマジックストーリー《異世界×オカマ×魔法》

毛玉毛糸

21日本人

あのバカ神…。ある程度に全然当てはまってないだろ!って、もうここまできたらそんなに驚くことでもないか笑

「あ、そうだ。うん、色々あってこれ1枚だけ持ってきたんだよね~。」

うまく誤魔化せただろうか。

「まあ、なんとなくわかったわ。」

さっきあんなに驚いていたのに冷静になるの早いな。

「それよりさ、ネロ。いくつか質問していい?歩きながらでいいから。」

「ええ、構わないわよ。」

二人同時に歩き出す。

「さっきの牛戦で言ってた、『冒険者じゃないんだからやるしかない。』ってどういう意味?『負けたら死ぬ』とも言ってたけど。」

「あぁ、それね。冒険者になると命の危機に陥ったとき、自動的にギルドに転送されることになってるの。何かを飲まされるらしいわ。それが体内で反応して転送するって聞いてる。」

「そうなんだ。あともう一つ。魔女って何?」

「魔女、ね。あれは2年前くらいになるかしら。まだ黒属性魔法の研究がされていなかったんだけど、突然現れた一人の少女が召喚魔法を使用したらしいの。その時はキマイラが召喚された。かなりの被害だったと新聞で読んだわ。」

あの色々な動物の混ざったライオンのような魔物なのだろうか。でも今回私はドラゴンを召喚しちゃったわけだし、たしかにあの街の人々には恨まれるね。

「そっか。なんか、本当に面倒なことに巻き込んじゃったみたいだね。ごめん。」

「今更何言ってんのよ。もう逃げるしかないでしょ。それと、私も1つ質問、いや、確認させてもらってもいいかしら?」

「え、何?」

ネロの目がギラリと光った気がした。

「あなた、転生前は日本人よね?」

「っ!な、なんで?」

あまりに突然のことに、一歩退いた。

「そんなに構えないでよ。大丈夫、私も同じで日本人だったから。」

「そーなの!?」

「ええ。」

その言葉を聞いて少し安心した。だが、そんなに分かりやすいことを言ってしまったのだろうか。

「どうして分かったの?」

「まず、この世界にはまだエーテルって概念が無いのよ。私がここに来たときに研究を始めて、さっきのエーテル化はまだ論文も書いてないの。私とウィルだけの秘密。そして2つ目、こっちに東京ドームなんて無いの。そもそも日本が無いわ。しかもそれを面積の大きさを表す相対的な単位で用いるって言うんなら、もう日本人よね。」

この世界を知らないあまり、色々とやらかしていたらしい。

「あなた、お金は転生ボーナスか何かでしょ?魔法もね。」

そこまで見抜かれていたのか…。

「そ、そうです。ごめんなさい。騙してたみたいで。」

「いいわよ、むしろスッキリしたわ。転生ボーナスならいくら研究しても分かるわけないからね。」

許してもらったところで少し先からウィルの声が聞こえた。

「姉ちゃーん!サラー!はーやーく!」

ネロと顔を向かい合わせる。

「「行きますか!」」

疲れもとれたので、ウィルの所へ二人で走った。

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