イセカマジックストーリー《異世界×オカマ×魔法》

毛玉毛糸

19攻略

「私は何をしたらいい?」

とりあえず、青属性で攻めるのが良さそうだが…。

「貴女、S級魔法って使えそう?」

ネロは突然無理を言ってきた。

「いや、やったことないし!できるわけ…。」

少し詰まった。昨日人類初の黒属性魔法に成功したのだ。多分、S級魔法もできてしまうだろう。

「やってみるのよ!貴女ならイケるわ!」

そ、そうだ!ここまで来たらやるしかない!

「どんな魔法なの?」

「名前はリヴァイアサン。魔法陣g…。っ!」

ネロの前には大きな火の玉がある。恐らくあの牛が放ったのだろう。

「キャッ!」

ネロは避けられずモロに食らってしまった。

「姉ちゃん!大丈夫!?」

後ろにいたウィルが駆け寄る。吹っ飛ばされたネロは地面に叩きつけられたため、気を失っている。

「サラ!僕は姉ちゃんに回復魔法をするから、その間時間を稼いで!」

「り、了解!」

反射的に返事をしてしまったが、何をどうしたらいいのだろう…。リヴァイアサンか。海に棲む怪獣の名前だし、青属性なのは間違いない。あとはそれっぽい魔法を発動させればいい。

「アレでいいか。」

イメージをする。あの牛の下に魔法陣を形成。そこから渦が出てくる。

キィイィイィン!

魔法陣ができた。牛が焦っている。

次の瞬間、牛を囲むように大量の水が渦を巻き始めた。それは段々と細くなっていく。

マァアアアアア!

牛の叫びが聞こえる。かなりのダメージが入っているようだ。更に渦は細くなる。そして渦が完全に無くなった時には、牛の姿はなかった。

「倒したのか…?」

上を確認したが、牛はどこにもいない。

やった。倒した!

喜びをウィルに報告しようと思い後ろを見たが、彼はまだ回復を行っている。かなり集中しているようで、何度か名前を呼んでも気付かなかった。

今邪魔するのは良くないな。

回復が終わるのを黙って待った。

数分してウィルの魔法も終わり、ネロも目を覚ました。

「ネロ、ウィル、倒せたよ。」

「あれ、サラ。いつの間に!側にいたのに僕全く気付かなかったよ。」

「貴女、リヴァイアサンを使ったの?」

「いや、それなのかはわかんないけど…。なんとか倒せたよ。」

ネロは難しそうな顔をした後、ため息を漏らした。

「なんだか、貴女らしいわね。」

呆れられた。

少し先に光が見える。今度こそ、終わったのだ。さあ、王都で安全に暮らそう。

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