イセカマジックストーリー《異世界×オカマ×魔法》

毛玉毛糸

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今3人は一晩の野宿を終え、王都に向かっている。

はぁ…。昨夜はよく眠れなかった…。疲れも溜まっている。

「姉ちゃん、今日中には着く?僕もう野宿はうんざりだよ。いくら草の上でも体が痛いよ。」

昨日からウィルはこんな感じだ。まあ突然起こされた上に王都に移動させられているのだ。12歳には相当キツいだろう。

「昨日のうちにかなり歩いたから、今日の夕方くらいには着くと思うわ。ただ…。」

「ん?」

「王都に行く途中、あと3km先くらいに洞窟があるの。いわゆるダンジョンみたいなものね。たくさん魔物が出るらしいわ。」

ま、魔物…?あの目が1個しかない狼みたいなのがたくさん…。こわっ!

「つ、強いの?その魔物…。」

「サラが怖がるほどじゃないわ。A級魔法なら一撃で倒せるレベルよ。安心しなさい。」

そうか、もう私は魔法を使えるんだ。少し自信が出てきた。




「ここが洞窟ね。二人とも、準備はいい?」

「ばっちりだよ!姉ちゃん!」

「私も大丈夫。」

「じゃあ、行きますか!」

見た感じ、本当に普通の洞窟だ。前世でも見たことがあるような見た目だ。

「ウィル。あなた、確かエーテル化魔法使えるわよね?お願いしていい?」

「え、僕?姉ちゃんも使えるよね?」

「いいから。お願い。」

最近ネロがすごく真剣な気がする。

「わ、わかった。ふぅ…。我が器に満ちたりし魔力よ。光を伝うエーテルを与えたまえ。」

何も起こらない。どんな魔法なんだ?エーテルってたしか、光を伝える物質だよな?でも結局存在しなかったんじゃ…。

「今、何が起こったの?」

「ああ、そっか。サラはまだ知らなかったわね。これは私が作った魔法。エーテル化。空気の一部にエーテルの性質を与える魔法よ。あ、エーテルって言うのはね」

「光を伝える物質でしょ?でも存在しないって聞いたことあるよ。」

ネロは驚いた顔をした。

そんなにエーテルが存在しないって言うのが不思議なのだろうか?さすがに同じではないが地球だ。エーテルも存在しないだろう。

「言ったでしょ?エーテルの性質を与えるって。この魔法を使うことによって、光をより遠くまで可視化するの。」

な、なるほど。

「すごいね、ネロ。」

「まあね、じゃあ、行くわよ。」

そうして初めてのダンジョンに足を踏み入れた。

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