イセカマジックストーリー《異世界×オカマ×魔法》

毛玉毛糸

4出会い

少年は振り返って私の顔を見た。

「お姉さん、大丈夫?」

お姉さんという慣れない呼ばれ方に少々戸惑った。

「あ、うん。大丈夫、ありがとうね。君、名前は?」

年下のようだし、タメ口で答えた。

「僕?僕はウィル。お姉さんは?」

「おr…私は……私はサラよ。よろしくね。」

思わず前世で好きだったアニメキャラの名前を使ってしまった。でもまあ、いいか。この見た目で山本はねえしな笑

「ふーん。サラはなんでこの森にいたの?魔法も上手くないみたいなのに。」

い、いきなり呼び捨てかこのガキ。ってだめだめ、この子は命の恩人なんだから。

「言いにくいんだけどね…死のうと思ってたの。でも今みたいに逃げたってことは、まだ生きたいのかもね」

嘘はほとんどついていない。若干な混ざった嘘もきっとバレないだろう。

「はぁ…どっちなんだよ、それ。てか、帰る家とかあんの?」

「家はないかな。両親はもういないし…」

うん、嘘はついてない。大丈夫、今のところただの孤独な女の子だ。

「そっか。とりあえずウチ来る?しばらくいていいからさ。服も汚れちゃったみたいだし。」

魔物の返り血浴びたウィルに比べれば、転んだときの汚れなんて気にならないのだが…。

「じゃあ、お言葉に甘えて。」

「ついてきて。」

そうして私とウィルは歩き出した。

「家には誰がいるの?流石に一人じゃないでしょうし。」

「僕と姉ちゃんがいるよ。親は二人とも3年前に死んだ。」

う、うおぉ。完全に私より重い!

「そ、そっか。なんか変なこと言わせちゃったね。ごめん。そーいえばウィルっていくつなの?」

「12だよ。ちなみに姉ちゃんは17。サラは?」

うっ…さっき見た顔から判断しよう。

「わ、私も17。」

多分これくらいには見えただろう。

「へぇ、姉ちゃんと仲良くなれるかもね。姉ちゃんは結構人見知りなんだけど、同い年なら少しは心を開いてくれると思う。」

な、なるほど。一癖ありそうだな。

そんな会話をしていると、一軒の大きな家が見えてきた。

「ここだよ、入って。」

で、でか!?どこの富豪だよ!

「うん。おおきいね。」

「そー?普通だよ、これくらい。」

まじか!この世界の基準がわからない。

「姉ちゃーん。お客さーん。」

すると奥の部屋から一人の女性が顔を出した。

「ど、どーも。」

その女性の声はとても小さかったが、とても可愛らしいことだけはわかった。

「自己紹介くらいしなよ、姉ちゃん!」

「むぅ…ね、ネロです。よろしく。」

すごく警戒されている気がする。

「えと、サラです。よろしく。」

一回頷いたネロは、そのまま部屋にもどった。

正直、この人とやっていける気がしないよ…

第一印象は最悪だった。

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