イセカマジックストーリー《異世界×オカマ×魔法》

毛玉毛糸

3危機

2、3分歩いただろうか。水の流れる音が聞こえてきた。辺りを見回すが、今までいた地球となんら変わりない気がする。

いったいここはなんて星だ?太陽らしき天体も見えるし、実は地球なんじゃないか?

そうこう考えているうちに小さい川に着いた。流れはゆっくりだ。胸が高鳴る。
走って川の中を覗きに行く。覗くとそこには見たこともない女性の顔があった。

「思った通りだ!っていうか、美女!これおr…私!?やばい、惚れそう。」

くっきりとした二重の目、すっと高い鼻、おまけに金髪ロング。まさにアニメのキャラのようだ。ナルシシストになってしまうかもしれない。ジオには感謝しなければ。

「あれ、今まで気にしてなかったけどおr…私ロリータみたいな服着てるんだ。こんな服で魔物にでも遭遇したら動きにくいんじゃ…って変なフラグを立てるのはやめよう。」

川の水で顔を洗う。冷たくて気持ちいい。

さて、何をしようか。とりあえず街を目指してみるか。川を沿って行くのが無難だろうか。

顔を洗い終わると下流へ下るため立ち上がった。そのとき、

ガサガサガサッガサガサッ

川の向こう側の茂みが揺れた。目を凝らしてよく見てみる。茂みの揺れは大きくなる。

「まさか…な?」

次の瞬間、

グァアアア!

犬のような狼のような何か大きい動物が飛び出してきた。驚いてとっさに逃げる。走りながら後ろを向くと、その動物は既に川を渡りきり、牙を剥き出して追いかけてきている。額には大きな眼が1つある。

「回収、早くないですか!?どう考えてもあれ、魔物だろ!まだ魔法とか慣れてないんだけど!」

ジオに教わった根性焼き魔法は危険だ。近接戦闘なんて、あんな牙で噛まれでもしたら…想像するのも怖い!今はひたすら逃げるしかなさそうだ!

ていうか、やっぱり走りにくい!

グイッ

「うわっ!」

ドサッ

スカートの裾を踏んで盛大に転んだ。

振り返るとすぐそこに魔物がいる。怖い。体が動かない。あぁ、なに?このまま死ぬの?俺の人生、そんなもんなの?

絶望している間に目の前に魔物が迫ってきた。

グルゥゥ…グァアアア!

大きく口を開いて襲いかかってきた。

あぁ、終わった。もうだめだ。

歯を食いしばり、目を瞑った。

ズシャア

ドサッ

あれ?痛くない。なんでだ?

目を開けると目の前には魔物ではなく、剣を持った少年の背中があった。

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