イセカマジックストーリー《異世界×オカマ×魔法》

毛玉毛糸

1-3願い

「ま、眩しい…」

自室で目覚めているかのような気分になった。だが、そこが自室ではないことはすぐにわかった。

「た、太陽…?」

画像でしか見たことないような真っ赤な太陽が遠くに見えた。下には青い地球もある。

「やあ、山本くん。気が付いたかい?」

後方から声が聞こえた。振り返るといつの間にか後ろには同い年くらいの青年がいた。

「えと、あ、あなたは…?」

恐る恐る聞いてみる。

「僕?僕は神様だよ。君がずーっと祈ってた神様。」

意味がわからない。

「あ、いやぁ、え?つまりどーゆーことですか?」

言葉の意味は理解している。しかし、宇宙に放り出され、なのに呼吸はでき、挙げ句自分は神だと言う奴が現れるとなると、軽くパニックだ。

「だーかーらー!君は毎晩異世界へ連れていってーとか女にしてーとか僕に祈ってたじゃないか!」

キレ気味に言われた。

「あー。って、え?聞こえてたんですか?」

パニック故におかしな着眼点。

「そりゃあね、神だから」

「じゃあ、なんでしてくれなかったんですか!?」

いや、無理なお願いだとは思ってたけど。

「それは申し訳ないと思ってるよ~でも、君たちの世界の事象へは干渉してはいけない、これが僕らの掟なんだ。わかってくれたまえ。」

諭された。

「え、じゃあその神様が何をしに来たんですか?俺、死にましたよね…?」

「そーだね、君は死んだ。だからこそ僕はここにいるんだよ!だって、毎晩祈られてるのに何もしてやれないっていう罪悪感を晴らせるときが来たんだから!僕らは死んだ人間には関与できるんだよ!」

「何をそんなに興奮しているんですか?」

「あーもー!わかんない人だなぁ。君は今から異世界転生するんだ!」

………。全く状況がわからなかった。わかる人いるのか?
 
「あの、あんまり掴めないんですけど。」

「地球で死んだ人の中から1日に一人だけ抽選で異世界転生の権利を得る。僕はそんな人たちを導く、言わば地球担当の神様なんだ!」

随分ぶっ飛んだ話だ笑

「つ、つまり、俺はその抽選で選ばれた、と?」

神様は難しそうな顔をしている。

「実は違うんだ。さっきも言ったように、僕は君に罪悪感を抱いている。だから抽選を行わずに君をここへ連れてきた。君の願いを叶えるために、ね?あ、これ誰にも言わないでね?規則違反だから」

若干の苦笑いがこぼれる。

「な、なるほど。僕は異世界でもう一度生きることができるんですね?」

「そーゆーこと!ちなみに~、僕は君を気に入っている。あんなにも長い間祈られたのは始めてだからねぇ。だから特別!君の願いはできる限り叶えるよ!」

「それってやっていいんですか?誰かに肩入れするようなこと。」

「ダメに決まってるじゃないか!でも君が言わなければバレない。バレなければ罪にはならないのだよ~」

さっきからいい加減な神様だと思った。神は続ける。

「あーもー時間ない!早く願いを言ってよー。常識の範囲内でね?」

神様どーこーの時点で常識もクソもないだろ、という言葉をグッと抑え、俺は思いつく限りの願いを言った。

「君は以外と欲張りなんだねぇ。生きているときの願いはたった2つだったのに。」

言い返す言葉がない。流石に20は言い過ぎたか。

「僕にできるのは5つの願いだ。美女にすること、魔法が卓逸して使えること、前世の知識を定着させておくこと、最初からある程度のお金を持っていること、僕といつでも話すことができること。くらいだね。」

かなりいい条件だ。

「じゃあその5つでいいです。ありがとう神様。」

「あ、その神様って呼び方やめて。地球担当である僕が地球じゃない世界の人と会話して、それがバレるとその世界担当の神様に怒られちゃうんだ。」

じゃあそれOKにするなよ笑

「なんて呼べばいいんですか?」

「それは…君が決めていいよ~」

なんて人任せなんだ!神ってこんなに軽いのか!?

「うーん…神様、かみさま、GOD、ジーオーディー……あ、ジオなんてどうですか?」

「ジオ…うん、いいね、今日から僕はジオだ。あ、あと敬語も無し。もっとラフにいこうじゃないか」

神なのにプライドとかねえのかよ…でも、そっちの方が楽か。

「でも、どうやって話しかければいい?」

「お、さっそくタメ口だねぇ、いいねいいね。そーだなぁ、僕の私物に僕の意思を込めるってのでいいかい?このネックレスとか。」

ネックレスを外して見せた。

「なるほど。これに話しかければいいんだね。てか神万能だな笑」

「そりゃあ、神だからねぇ。あ、そーだ。魔法についてなんだけど、君が行く世界では基本的に詠唱が必要になる。でも、君自信が経験したことに関係する魔法なら詠唱無しで発動できる。例えば、この前の根性焼きみたいに触った相手に炎を撃つ魔法なら、詠唱はいらないよ」

嫌な記憶だな笑

「わかった。他はのんびり見つけていくよ。」

「そっか、そーだね。」

ジオの顔が少し悲しそうに見えた。

「そろそろお別れの時間だよ、山本くん。準備はいいかい?」

「あぁ、よろしく頼む。」

ジオから受け取ったネックレスが輝き始めた。それは徐々に強くなっていき、俺の目の前は真っ白になった。








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長くなりましたが、やっと山本くんの第2の人生が始まります。小説なんて書いたことないので文章は下手ですが、これからも読んでいただけるとありがたいです。

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