異世界破壊のファートゥム
41話 スカルⅢ
 願いを叶えることが出来ないとわかったリーゴは黒魔術師団の本拠地からトボトボと歩いていた。丘を越え、谷を越え、そして森を越えて、道中数多くのモンスターに襲われたがそんな事微動だにせず、ただただ歩いていた。死んだ師匠に申し訳ないと呟きながら。
一方で、
 「鈴華ちゃんや、そろそろできたかのう?」
俊哉と海斗の修行内容を決め戻ってくるライアン。
 「貴方のしたいことがなんとなくわかって来ましたよ。ライアンさん。」
そういうと鈴華はアルカナカードを具現化させ次の順番で占い始めた。
「ライアン、スカル、二枚の死神。」
 「いい調子じゃよ。」
 「新しいワードは…」
次のワードを占いに加えようとしたその時だった。具現化させた運命のアルカナカードが灰のように消えていった。
 「まだ、ここまでが限界です。」
 「進んだじゃないか!」
ライアンに誉められて少し嬉しくなった鈴華が今のテンションとは全く真逆の事を聞きだす。
 「貴方は過去の人ですよね。少し見えたんです。過去が。」
 「そうかい…。」
 「貴方はいったい…。」
鈴華が真剣な顔で聞いていると家の扉が勢いよく開く。
 「おい、おっさん、言われた通りにしたぞ。もう一回アルカナをぶつけてくれよ。」
勢いよく扉を開けたのは海斗だった。
ライアンに渡された体力作りのメニューを軽々とこなし、ライアンに再びアルカナ勝負を挑もうとしていた。
 「わかった、わかった。少し待っとれ。」
返事をして戻っていく海斗を少し放置して鈴華と再び話始める。
 「もう少し頑張ってみるのじゃな。そうしたらワシが何なのかわかるかもしれんぞ?」
その一言だけを残し海斗の元に向かうライアン。
 「あの人。本当にライアンなの?何度占ってもライアンはもう何年も前に死んだってなってるんだけど…。」
 「おい、早くしろよ。」
メニューを終わらせて自分がどのくらい成長したのかを早く知りたい海斗にライアンがもう一度死神のアルカナを使う。
アルカナとアルカナの衝突。
一度目は海斗の塔のアルカナが弱かったこともありあっさり勝負がついたが、今回は違った。周りの岩や木々を粉々にし、辺り一面の草原を燃やすほどの威力をもった雷のようなものが四方八方に飛び散る。
 「楽しいわい。これが本当のアルカナの勝負じゃよ。もっと集中せいよ。ワシも本気でゆくからな。」
ライアンの顔色が変わる。
それと同時に海斗が今までにないくらい集中しだす。
四方八方に飛び散っていた雷が威力を増す。
雷が落ちたような音をを何度も鳴らせながらライアンと海斗の力比べが続く。
 「うるさくて集中出来ないじゃない。」
ライアンの家にいた鈴華が外のうるささに注意しようと外に出た。
その時だった。鈴華の頭の中にいくつかのワードが頭に流れ込んでくる。
四方八方に飛び散っていた雷が何発か鈴華のいる方に飛ぶ。
 「鈴華ちゃん、危ないぞい!」
危機を感じたライアンの心配が意味のない事だとすぐに気づく。
飛んできた雷を最小限の動きで軽々と交わす鈴華。
 「海斗君もそうじゃか、この二人、成長が早すぎるじゃろ。」
二人の成長の早さに驚いていると、雷を含む運命、塔、死神の能力が消える。
 「二人とも危ないじゃないですか。」
愚者のアルカナを持った俊哉が近づいてくる。
 「俊哉君、君は何か分かったのかい?」
 「すいません。まだ、何も出来てないです。」
二人の成長の早さを見て一人置いてけぼりになる俊哉。
 「まぁ、ゆっくりすることも大事じゃろう。」
今日の修行が終わる。ライアンの家で夜ご飯をいただき更に止まらせてもらう事にもなった。
ライアンを別室にして、初の海斗、俊哉、鈴華の三人のお泊まりが始まった。
テンションは一言で言うなら修学旅行の夜だった。
 「俊哉は好きなことかいないの?」
海斗の質問に戸惑う。
 「好きな子はいるよ。」
驚く海斗。
それからと言うもの、海斗に質問攻めをされ全てを吐くことになってしまった。
 「そう。だから、俺は会いに行かないと行けないんだ。あの子の元に。」
何だか心がとても暖かくなる俊哉。
その時愚者のアルカナカードに異変があった。だがしかし質問攻めのせいで疲れていたのか全く気にすることがなかった。
次の日になりまたライアンに修行を付けてもらおうと外に出ると思わぬ来客者が来ていた。
 「なんじゃお前?」
ライアンの目の前に立っていたのは、
 「ライアンさん、どうして生きてるんだよ。あんたは確か死んだはずだろ!だから、俺は黒魔術師団に入ってあんたを生き返らせようと…。」
 「理由は大体察しがついとるが、言うわけにはいかんのう。」
ライアンの目の前に立っていたのはなんとリーゴだった。
一方で、
 「鈴華ちゃんや、そろそろできたかのう?」
俊哉と海斗の修行内容を決め戻ってくるライアン。
 「貴方のしたいことがなんとなくわかって来ましたよ。ライアンさん。」
そういうと鈴華はアルカナカードを具現化させ次の順番で占い始めた。
「ライアン、スカル、二枚の死神。」
 「いい調子じゃよ。」
 「新しいワードは…」
次のワードを占いに加えようとしたその時だった。具現化させた運命のアルカナカードが灰のように消えていった。
 「まだ、ここまでが限界です。」
 「進んだじゃないか!」
ライアンに誉められて少し嬉しくなった鈴華が今のテンションとは全く真逆の事を聞きだす。
 「貴方は過去の人ですよね。少し見えたんです。過去が。」
 「そうかい…。」
 「貴方はいったい…。」
鈴華が真剣な顔で聞いていると家の扉が勢いよく開く。
 「おい、おっさん、言われた通りにしたぞ。もう一回アルカナをぶつけてくれよ。」
勢いよく扉を開けたのは海斗だった。
ライアンに渡された体力作りのメニューを軽々とこなし、ライアンに再びアルカナ勝負を挑もうとしていた。
 「わかった、わかった。少し待っとれ。」
返事をして戻っていく海斗を少し放置して鈴華と再び話始める。
 「もう少し頑張ってみるのじゃな。そうしたらワシが何なのかわかるかもしれんぞ?」
その一言だけを残し海斗の元に向かうライアン。
 「あの人。本当にライアンなの?何度占ってもライアンはもう何年も前に死んだってなってるんだけど…。」
 「おい、早くしろよ。」
メニューを終わらせて自分がどのくらい成長したのかを早く知りたい海斗にライアンがもう一度死神のアルカナを使う。
アルカナとアルカナの衝突。
一度目は海斗の塔のアルカナが弱かったこともありあっさり勝負がついたが、今回は違った。周りの岩や木々を粉々にし、辺り一面の草原を燃やすほどの威力をもった雷のようなものが四方八方に飛び散る。
 「楽しいわい。これが本当のアルカナの勝負じゃよ。もっと集中せいよ。ワシも本気でゆくからな。」
ライアンの顔色が変わる。
それと同時に海斗が今までにないくらい集中しだす。
四方八方に飛び散っていた雷が威力を増す。
雷が落ちたような音をを何度も鳴らせながらライアンと海斗の力比べが続く。
 「うるさくて集中出来ないじゃない。」
ライアンの家にいた鈴華が外のうるささに注意しようと外に出た。
その時だった。鈴華の頭の中にいくつかのワードが頭に流れ込んでくる。
四方八方に飛び散っていた雷が何発か鈴華のいる方に飛ぶ。
 「鈴華ちゃん、危ないぞい!」
危機を感じたライアンの心配が意味のない事だとすぐに気づく。
飛んできた雷を最小限の動きで軽々と交わす鈴華。
 「海斗君もそうじゃか、この二人、成長が早すぎるじゃろ。」
二人の成長の早さに驚いていると、雷を含む運命、塔、死神の能力が消える。
 「二人とも危ないじゃないですか。」
愚者のアルカナを持った俊哉が近づいてくる。
 「俊哉君、君は何か分かったのかい?」
 「すいません。まだ、何も出来てないです。」
二人の成長の早さを見て一人置いてけぼりになる俊哉。
 「まぁ、ゆっくりすることも大事じゃろう。」
今日の修行が終わる。ライアンの家で夜ご飯をいただき更に止まらせてもらう事にもなった。
ライアンを別室にして、初の海斗、俊哉、鈴華の三人のお泊まりが始まった。
テンションは一言で言うなら修学旅行の夜だった。
 「俊哉は好きなことかいないの?」
海斗の質問に戸惑う。
 「好きな子はいるよ。」
驚く海斗。
それからと言うもの、海斗に質問攻めをされ全てを吐くことになってしまった。
 「そう。だから、俺は会いに行かないと行けないんだ。あの子の元に。」
何だか心がとても暖かくなる俊哉。
その時愚者のアルカナカードに異変があった。だがしかし質問攻めのせいで疲れていたのか全く気にすることがなかった。
次の日になりまたライアンに修行を付けてもらおうと外に出ると思わぬ来客者が来ていた。
 「なんじゃお前?」
ライアンの目の前に立っていたのは、
 「ライアンさん、どうして生きてるんだよ。あんたは確か死んだはずだろ!だから、俺は黒魔術師団に入ってあんたを生き返らせようと…。」
 「理由は大体察しがついとるが、言うわけにはいかんのう。」
ライアンの目の前に立っていたのはなんとリーゴだった。
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