異世界破壊のファートゥム

蒼葉 悠人

39話 スカル Ⅰ

 「全員情報は手に入れた?」

鈴華、海斗と合流した後それぞれの手に入れた情報を交換することにした。
情報をまとめた結果、スカルは南の国と西の国の丁度境目によくいることがわかった。

 「準備のために決行は明日。今日はこのまま休みましょう。」


「シモン様、スカルの居場所がわかりました。」


一方南の国の王シモンの城では、俊哉達と同じタイミングでスカルの居場所を探していた。 

 「最近暴れまわってるスカルを我自ら殺しに行くことにした。国には息子を置いて行く。」

そういいシモンは腕のたつ人を何人か連れて国の境目へ向かうことにした。


一日がたち。

 「俊哉、海斗、行くわよ。」

また歩きを覚悟していた俊哉は喜びの舞を踊った。意味もない動きで。

 「海斗ー。馬車だよ馬車。楽できるよー。」

何時間もカタコト揺れる中、三人は今後の話をしていた。

 「リーゴを仲間にしたらどうしようー。」

テンションの高い鈴華。

 「まず本当に仲間にできるのかよ?」

 「するの。仲間にして黒魔術師団を一気に叩く!アルカナ所持者が四人もいたら負けるわけ無いでしょ。」

 「四人だけで倒せるのかな?」

そんな会話をしながら揺れていき、気づけば目的地付近についていた。
馬車を降りると馭者が優しく待っててくれると言ってくれた。

 「いいんですか?」

 「はい、こんななにもない境目で馬車なんて捕まりませんからね。帰りも送りますよ。」

馭者の優しさに甘え先へと進む三人。

 「鈴華、よろしく!」

鈴華が運命のアルカナでこの後どうしたらいいのかを調べる。

 「このまままっすぐ。そうしたら何が起きる?また曖昧な結果ねぇ。」

占い通りにとにかくまっすぐ進んだ。とにかく進んだ。飽きてきた俊哉が鈴華に聞く。

 「まだ進むの?」

 「まだ進むよ。」

 「えー。」

海斗がふと腕時計で時間を見る。

 「てか、俊哉。まだ20分くらいしか歩いてない。せめてもう30分は」

突然だった。俊哉の全身に物凄い痛みが走る。

 「くそ、なんだよこれ。」

 「俊哉、大丈夫!?」

 「えっと、えっと、こんな時は。えっと。占い?いや、占ってどうするのよ!」

あたふたする鈴華。
痛みがまし更に見てられなくなる俊哉を見守るしか出来ない海斗と鈴華。

 「どうしたんじゃ?お前さんたち。」

俊哉たちの前に突然老人が話しかけてきた。

 「あ、あの、彼が…。」

テンパって説明が雑になる鈴華。

 「どれどれ。」

老人が俊哉を見てやろうとした瞬間俊哉の全身に走っていた痛みが消える。

 「あれ?痛みが消えた。」

安心した三人。

 「ほ、ほ、ほ。ワシの出番はなかったようじゃな。」

 「あの、おじさんは?」

 「ワシか?ワシはライアンじゃよ。」

 「ライアンですか。」

反応の薄い三人を見てムキになるおじさん。

 「なんじゃ、ワシの事を知らんのか。有名だったはずじゃがなー。スカル・ライアンってな。ほ、ほ、ほ。」

三人は目を合わせ同じ事を思った。
(これ、スカル違いだわ。)と。

 「そんで、お前さんたちはまたどうしてこんな所におるのじゃよ。」

 「えっと…。」

スカル間違いでここまで来たなんて恥ずかしくて言えない俊哉と鈴華は、何て言おうかと考えていると空気の読まない海斗が口走る。

 「俺ら、スカル・リーゴってやつを探してたんだけどな。どうやらスカル間違いだったみたいだわ。悪いなおっちゃん。」

何本当の事ペラペラ言ってくれてんだよ!と怒る俊哉と鈴華を見て笑う海斗。

 「スカル・リーゴ?なんじゃそれは。」

ですよねー。としか反応できない俊哉。

 「あやつにスカルの称号を渡した覚えは無いぞ!」

俊哉のひきつった笑顔が消える。

 「今なんて。」

 「だから、リーゴの小僧にまだスカルの名前はくれてやっとらんぞ。と言っておるんじゃ!」

鈴華が整理しようとする。

 「リーゴを知ってるんですか?」

 「知っとるも何もリーゴはワシの弟子じゃよ。この死神のアルカナカードの後継者じゃよ。」

 「まって、死神のアルカナカードは二枚あるの?」

 「アルカナカードが二枚もあるわけなかろうに。何を言っとるんじゃ。」

 「いや、でも、リーゴは確かに死神のアルカナカードを持っていた。」

ライアンと俊哉の会話が続く。

 「何を言っておる…。お主、アルカナカードは持っとるか?」

 「持ってますけど。」

 「何のアルカナカードじゃ。」

 「愚者の。」

 「小僧ちょっとこっちに来んかい!」

突然の怖くなるライアン。

 「小声でいい。お主の能力を教えんかい。」

 「俺の能力は世界…。」

 「そう言うことか。わかったわい。全部な。お主ら、こんなところで話してても疲れるじゃろ。近くにワシの家がある。そこで話さんか?」


 「カリーナ。お前の処分が決まった。」

黒魔術師団の主力メンバーによる会議がまた行われていた。

 「カリーナ、お前の処分は黒魔術師団からの追放。そしてカリーナの称号の剥奪。」

 「わかりました。」

 「次にお前を見たときは敵として扱う。わかったな。」

 「それに伴い、新たなカリーナの称号をこの者に与えることにする。」

 「祐太って言います。能力は雷を作り出し操る事ですかね。」

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