異世界破壊のファートゥム

蒼葉 悠人

29話 VS

ニコラスとの激しい攻防が始まる。

先に動いたニコラス。影を操る能力で自分の影から多くの狼を作り出した。

 「その能力。お前か!俺の事を襲ったやつは!」

ニコラスが何のこのかわからず頭を傾げる。
俊哉が誤魔化すな、と言わんばかりにニコラスの足元から剣を出す。
その剣をうまく避けると、影で剣を砕き全身に影をまとい影の鎧を作った。
俊哉が影の狼を切りながら進みニコラスに切りかかる。しかしニコラスには傷一つつけることは出来なかった。


あきたちが別ルートから先に進むのを待ってくれていたリーゴ。全員が別ルートに進んだのを確認した後リオンに話しかける。

 「これでもう準備は良いですか?」

 全員が別ルートに進んだことを確認したリオン。

 「すまないね。じゃあ始めようか。」

リオンは剣を構えてリーゴの出方を伺うが、一向に動こうとしないリーゴを見て。先に仕掛けることにした。
剣でいくつかブラックホールを作り自分の回りに配置すると持っている剣でリーゴを切りに行く。
リーゴはアルカナカードを使うこともなく、自分の破壊の能力で回りの木がリオンに当たるよう破壊していった。
倒れた木の先を尖った形状にしてはリオンに飛ばす。回りの石を投げつけては破壊し先の尖った形状に。
リオンはそれをブラックホールで防ぐ。
そしてたまに肉弾戦で。という戦いをしていた。
リオンは防ぐことしか出来なかった。

 「防御だけですか?」

リーゴの言葉にイラっときたリオンは新たな技を使う。ブラックホールを作って剣で大きく切る。切られたブラックホールは小さく分裂してリーゴの元に飛んでいった。

 「これが限界ですか?」

そう言うとリーゴはアルカナカードを使いブラックホールを消し去った。

 「もう終わりですか?」

 「いやいや、アルカナカードを使わせたんだ。これからってところでしょ?」


リオンに別ルートに進むように言われ進んでいったあきたちはノア率いる黒魔術師団と戦いを始めようとしていた。
あきとはピクシスが。
クレハとはヴェラが。
リクオとはプッピスが。
ソニアとはコルンバが。
コナンとはエリダヌスが。
ハルクは隠密の能力を使いノアの背後に近づく。

 「おい、ノアさんよー、そいつは俺がやっていいのかよ?」

 「いやいや、私にたった一人で向かってきたんだ私が相手するよ。」

ヴェラとノアがハルクに気づいているかのような会話をしている。そんな事あるはずがないと背後を取ることに成功するハルクがノアの喉を切ろうとした。

 「おいおい、いつゴングがなったよ?まだ戦いは始まっとらんぞ。」

ハルクの立っている真下の地面が勢いよくハルクを下から上へと叩く。空高くに飛ばされたハルクを突如現れた炎の柱が襲う。
高熱を出して回転する炎の柱に焼かれハルクの姿は消える。

 「やり過ぎてしまった。隠密の能力欲しかったんだけれどもなー。」

ノアのその言葉がゴングとなり黒魔術師団と白魔術師団の戦いが始まった。


影の鎧が邪魔をして攻撃することができずにいる俊哉。
ブラックホールでどうにかしようにも影を吸おうとしない。

 「おいおい、まさかこの鎧が邪魔で勝負にならない何てことないよな?」

俊哉を挑発するニコラスに身体強化をした拳で殴る。影の鎧を纏(まと)ったまま遠くに飛ばされていく。

 「くそガキが!」

吹っ飛ばされた事にいら立つニコラスは回りにいた兵士たちの影を使い影のドラゴンを作った。

(おい、俺の力が必要だろう。)

俊哉の中にいるもう一人の俊哉が語りかけてくる。

(お前じゃあ、あいつは倒せねえよ。)
(うるせえ、こいつは俺が倒すんだよ!)


あきとピクシスはピクシスの一方的な勝負が続いていた。
ピクシスの使う水の能力に剣では対抗する術がなく一方的な結果となっていた。

 「あなたがあきでいいのよね。」

 「そうですけど。」

ピクシスがあきをジロジロと見る。

 「なんなんですか。」

突然舐め回すように見ら戸惑うあき。

 「スタイル良し、ルックス良し、度胸良し。」

ピクシスが独り言であきの採点をする。

 「さっきからなんなんですか!」

 「貴方俊哉さ…。俊哉とはどんな関係なのですか?」

 「どんなって仲間よ!」

 「それだけ?本当にそれだけ?」

ピクシスがあきの事を睨みながらなんだも聞く。

 「本当にそれだけなのですね?」

 「うるさいなー。大切な人でもあるかな?」

大切な人という言葉に動揺するピクシスはさらに質問をしていく。

 「貴方は大切な人って言ってるけど、俊哉はあなたのことどう思ってるのかしらね。」

 「俊哉も私のことは大切だと思ってるはず。(だってあの日要塞での時以来ずっと気にかけてくれてるし。)」

 ピクシスが壊れる。

「恋敵ー!」


影のドラゴンに苦戦する俊哉は動けない位ボロボロにされ追い込まれていた。

 「チートって言われても所詮はその程度かよ!」

高笑いをするニコラスが自分の影で剣を作ると俊哉に止めを刺しに歩き出した。
俊哉に止めを刺そうとしたその瞬間影のドラゴンが姿を消す。

 「おい、ずいぶんボロボロじゃないか。」

 「探すのに時間かかっちゃった。一回オーラの町まで行ったんだもん。」

俊哉の前に現れたのは。

 「啓吾、晋次。」

 「そこで寝てろ俊哉。あいつは俺が潰すぞ。」

 「俺たちでしょ啓吾。」

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