異世界破壊のファートゥム

蒼葉 悠人

16話 動き出す者たち

 「そろそろだね。」

 「うん。やっとしゅん君と会えるね。こっちの世界でも。」

 「ホント遅いんだよ。」

 「まぁ、現実世界でいつもあってるし。そんなに遅いって感じはしないけどね。」

 「早くしゅん君にネタバレしたいなー。僕たちも異世界に行ってたんだー。って」

 「そうだな。」

 「やっと。」

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 「お兄ちゃん。起きろ!」

 「あと5分寝かして。」

 「だーめ。ほら、シャキ!っとしなよ。ダメ兄。」

あきと屋上で話して1週間がたった。あの日以降異世界に一度も行っていない俺は退屈な現実ライフを送っていた。

 「おし、かわいい妹よ、学校に行こうか。」

俺と同じ学校に通っている妹と今日は久しぶりに一緒に学校に行くことになった。

 「一緒に学校行くの久しぶりだね。」

 「そうだな。いつぶりかな?」

そんな内容のない会話をしながら学校に向かう。

 「そうだお兄ちゃん、お母さんが言ってた。お兄ちゃんに言ってって。」

 「なに?」

 「行き詰まったら、始まりに戻りなさい。そしたら解決する。って。」

 「どういうこと?」

 「さあ?」

 「しゅん!    俊哉おにいちゃーん。」

 「啓吾、晋次!おはよう」

登校中に啓吾と晋次と会い四人で学校へ行くことになった。学校を目の前にした時後ろから

 「おはよう。俊哉君。」

ニコニコした顔で話しかけてきたのはあきだった。

 「お、お兄ちゃんが彼女作ったー!お母さんに報告しないとー。」

そういい一人走っていく妹。

 「ちょ!ちが…」

 「何が違うのかな?俊哉くん?やることはやるんだね。」

啓吾がいつものように楽しそうに弄ってくる。

 「茶化すなよ。」

 「あきさんもなんか言ってやってよ。」

 「私は俊哉君が望むならその…あの…彼女にだって…」

そういい恥ずかしそうに去っていくあき。

 「え…?まじで?
いや、そんなことより。
ちょっ、待てよあきさん。誤解何も解いてないって!」
 
そんなこんなで今日の俊哉の日常が始まった。

 「啓吾あれ。」

 「あぁ、間違いない。俺らの知らない事が起こっている。」

 「早く合流した方がいいかもね。あっちの世界で。」

 「そうだな。いったいどうなってんだよ。」

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同時刻  異世界にて

 「キアラナお姉ちゃんが要塞を破壊したと報告があったのですか本当ですか?」

 「はい。」

 「そう。一人で破壊したのですか?」

 「いえ、俊哉という能力者と共に。」

 「そう。その人はお強いのかしら?」

 「おそらく、このまま成長していけばこの王都にいるどの者より強くなるのではないかと。」

 「そう。それは面白そうね。彼をここに連れて来なさい!リオン」

 「は。」

リオンは命令を受けると速やかに部屋から立ち去った。

 「よろしいのですか。キアラナお姉さまも連れて来させなくて。」

 「いいのよ。言わなくても来る。この目がそう言っているの。」

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別の場所では

 「これより主力メンバーによる会議を開く。」

 「おいおい、こいつは要らねえだろ!なんだって…」

 「うるさい!ヴェラ!」

 「んだよ、そう、カリカリすんなよ。ピクシス。」

 「うるさいやつらだな。少し黙っててよ。集中できないから。」

 「そうやってゲームばかりしてないのプッピス」

 「ごめん。コルンバ。僕ゲームやめるよ。」

 「みんな静かにしろ。話が進まんだろ。」

 「お前が一番うるさいよ。エリダヌス。」

 「ごめん。ヴェラ」

 「それより、アケルナルとカノープスとモノケロスは?」

 「彼らは別の任務に行かしてる。」

 「そろそろいいか?では本題に入ろう。今回集まってもらったのは他でもない。リーゴ。いや、カリーナの最近の失態についてだ。」

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時はたち夜

俊哉は1日を終えようとしていた。
明日の宿題を終わらせ布団にはいる。またいつもの憂鬱な1日が始まる。そう思いながら眠りについた。

 「しゅーん君、しゅーん君。起ーきーてー。退屈してたでしょ最近。それじゃあ早速行ってらっしゃい。」

今回は何のお話もなく淡々と異世界に飛ばされた俊哉。だが、その顔は不満よりも喜びの方が強かった。異世界につき初めにしたことは紅林から受け取ったリーゴの手紙を見ることだった。内容は一人で指定の場所まで来いというものだった。罠だとわかりながらも行ってみることにした。

そこはオーラの町から馬車で一時間ほど行き30分くらい歩いた森の奥深くだった。
少し歩くと辺り一面に花が咲いている景色のいい場所に出でた。いろんな花を見ていると、花に紛れて青い髪の毛のかわいい女の子がいることに気がついた。年は同じくらいだろうか。

 「あなたは誰ですの?」

唐突に質問してくる彼女に俊哉は緊張してしまった。

 「あ、あの、俊哉って言います。」

 「そうですの。そんなに緊張なさらないでください。」

 「すいません。」

 「謝る必要なんてありませんは。」

 「それで、あなたは?」

 「これは失礼しました。私の名前は優花と申します。」

そういってスカートの裾を軽く上げお辞儀をした。

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