異世界破壊のファートゥム
6話 能力とは
町から結構離れたくらいだろうか、洞窟が見えてきた。リオンが言うにはこの洞窟がアジトの一つで間違いがないらしい。たった二人しかいないのにこんな洞窟を攻略することができるのか不思議ではいる。
 「準備はいいね。慎重に行くよ。」
リオンの冷静な言葉でなんとか勇気は出ているが正直怖い。リオンを先頭に洞窟へと入っていく。入り口には見回りの者が三人いた。見た目は盗賊のような格好をしていてさほど強くなさそうだ。
 「バレないように倒してくよ。隠密行動だからね。」
 「慎重に行きましょう。頼りにしてます。リオンさん。」
リオンの言われたように隠密で倒していこうと恐る恐る進んでいくと、
カーン!!
 「ごめん。やっちゃった!」
転がっていた空き缶を見事に蹴っていい音を鳴らせたのはリオンだった。
 「なにやってるんですか!」
 「俺隠密行動とか無理だから!
つか、いつもこうなるんだよねー。正面から行くぞ!俊哉!打ちまくれー。」
リオンの大きな声で見回りの三人がこちらに刃を向けてくる。リオンはそれと同時に刀を抜く。先手必勝!リオンは盗賊三人がいる方向に剣を振るう。その瞬間ブラックホールが出て来て三人を引きずり込んでいく。物音に気づいた他の盗賊たちが奥からやってきた。
 「ヤバイですよ、リオンさん。増えてきてますって。一回逃げませんか! 」
 「大丈夫いつもの事だからー。ほら、バンバン切ってくよ!」
リオンは向かってくる盗賊をブラックホールに入れていく。このままいけば、と思った瞬間だった。奥から無数の矢が飛んでくる。当然弓兵もいる。油断をしているリオンに何本か刺さる。そのうちの一本が致命傷となりリオンを追い詰める。
 「大丈夫ですか!リオンさん、今抜きますから!」
俊哉が必死に矢を抜く、その間も弓は何本も飛んでくる、致命傷をおっているリオンは必死に剣を振るいブラックホールを作り弓が当たらないように防ぐ。全ての矢を抜ききって俊哉はふとリッカとの事を思い出した。
 「こい、こい、こい、こい、あの時みたいに回復能力出てこい。 」
強く願っているとリオンを緑の光が包んだ。その瞬間リオンの傷はみるみる治っていき、ついには完全に回復した。
 「君、こんなこともできたのかい?」
 「はい。そんなことよりあの弓のやつら。」
弓兵たちをどうにかしようとリオンに頼んだ時だった。
 「それはリッカって子の能力だろ?完全回復の能力者は有名だからね。どこにいるかまでは知らないが知っているよ。同じ能力は世界に2つは存在しないはずだ。君のその能力はなんなんだい?もしかすると…」
 「物は試しだ。いいかい一度しか言わないからよく聞いてくれ。」
そう言ってリオンは自分の能力の事を話し出した。使い方、イメージするのも。もしかしたら剣で切らなくても使えるんじゃないか、ってことを。
 「イメージしろ!空間に穴を開けるイメージだ!」
空間に穴を開けるイメージだけを必死にしながら銃の引き金を引いた。銃弾は弓兵の方にあたる。その瞬間銃弾は大きな黒い球体となりブラックホールとなり、弓兵の何人かを吸い込んでいった。
 「これなら…これなら行ける!」
 「いけー、俊哉!」
弓兵に向かい手当たり次第に弾をうつ。弾丸が何かに触れるとともにそこからブラックホールが生まれ一瞬にして盗賊たちは姿を消した。
 「よくやってくれた。これで先に進める。物音でほぼほぼの盗賊は駆けつけたはずだからあとはそんなにいないはず。ゆっくり中を見ていこう。」
リオンの言っていることは正しかった。いくら歩いても盗賊は出てきやしなかった。奥の方に進むと多くの人が囚われている部屋があった。
 「奴隷にされているのはこの人たちだ。町まで連れていこう。そうしたら今回のミッションは終了だ!」
リオンが誘導担当。俺はリッカの能力を使って動けなくなった人の治療をすることにした。大分疲れてはいるがなんとかやりきることに成功した。ミッション終了と思ったが…
 「すまない、君の元に戻る途中変な部屋があったんだ。最後にそこを覗いて見ないかい?」
覗くだけなら。と思い部屋に向かってみるとすぐに後悔することになった。その部屋だけ確実に他の部屋より空気が重いのだ。リオンもその異様さはわかっているらしく扉を開ける手が震えているようだった。中に入ろうと一歩踏み込んだ瞬間だった。
 「部下の全滅、奴隷の全員解放、アジトの崩壊。
いろいろやってくれたねー。今すぐに殺してやりたいくらいだよ。」
 「誰だお前!」
 「おっと、名前を名乗らなくてはね。私は黒魔術師団の一人であり、死神のアルカナの所持者、スカル・リーゴと申します。以後お見知りおきを。」
 「準備はいいね。慎重に行くよ。」
リオンの冷静な言葉でなんとか勇気は出ているが正直怖い。リオンを先頭に洞窟へと入っていく。入り口には見回りの者が三人いた。見た目は盗賊のような格好をしていてさほど強くなさそうだ。
 「バレないように倒してくよ。隠密行動だからね。」
 「慎重に行きましょう。頼りにしてます。リオンさん。」
リオンの言われたように隠密で倒していこうと恐る恐る進んでいくと、
カーン!!
 「ごめん。やっちゃった!」
転がっていた空き缶を見事に蹴っていい音を鳴らせたのはリオンだった。
 「なにやってるんですか!」
 「俺隠密行動とか無理だから!
つか、いつもこうなるんだよねー。正面から行くぞ!俊哉!打ちまくれー。」
リオンの大きな声で見回りの三人がこちらに刃を向けてくる。リオンはそれと同時に刀を抜く。先手必勝!リオンは盗賊三人がいる方向に剣を振るう。その瞬間ブラックホールが出て来て三人を引きずり込んでいく。物音に気づいた他の盗賊たちが奥からやってきた。
 「ヤバイですよ、リオンさん。増えてきてますって。一回逃げませんか! 」
 「大丈夫いつもの事だからー。ほら、バンバン切ってくよ!」
リオンは向かってくる盗賊をブラックホールに入れていく。このままいけば、と思った瞬間だった。奥から無数の矢が飛んでくる。当然弓兵もいる。油断をしているリオンに何本か刺さる。そのうちの一本が致命傷となりリオンを追い詰める。
 「大丈夫ですか!リオンさん、今抜きますから!」
俊哉が必死に矢を抜く、その間も弓は何本も飛んでくる、致命傷をおっているリオンは必死に剣を振るいブラックホールを作り弓が当たらないように防ぐ。全ての矢を抜ききって俊哉はふとリッカとの事を思い出した。
 「こい、こい、こい、こい、あの時みたいに回復能力出てこい。 」
強く願っているとリオンを緑の光が包んだ。その瞬間リオンの傷はみるみる治っていき、ついには完全に回復した。
 「君、こんなこともできたのかい?」
 「はい。そんなことよりあの弓のやつら。」
弓兵たちをどうにかしようとリオンに頼んだ時だった。
 「それはリッカって子の能力だろ?完全回復の能力者は有名だからね。どこにいるかまでは知らないが知っているよ。同じ能力は世界に2つは存在しないはずだ。君のその能力はなんなんだい?もしかすると…」
 「物は試しだ。いいかい一度しか言わないからよく聞いてくれ。」
そう言ってリオンは自分の能力の事を話し出した。使い方、イメージするのも。もしかしたら剣で切らなくても使えるんじゃないか、ってことを。
 「イメージしろ!空間に穴を開けるイメージだ!」
空間に穴を開けるイメージだけを必死にしながら銃の引き金を引いた。銃弾は弓兵の方にあたる。その瞬間銃弾は大きな黒い球体となりブラックホールとなり、弓兵の何人かを吸い込んでいった。
 「これなら…これなら行ける!」
 「いけー、俊哉!」
弓兵に向かい手当たり次第に弾をうつ。弾丸が何かに触れるとともにそこからブラックホールが生まれ一瞬にして盗賊たちは姿を消した。
 「よくやってくれた。これで先に進める。物音でほぼほぼの盗賊は駆けつけたはずだからあとはそんなにいないはず。ゆっくり中を見ていこう。」
リオンの言っていることは正しかった。いくら歩いても盗賊は出てきやしなかった。奥の方に進むと多くの人が囚われている部屋があった。
 「奴隷にされているのはこの人たちだ。町まで連れていこう。そうしたら今回のミッションは終了だ!」
リオンが誘導担当。俺はリッカの能力を使って動けなくなった人の治療をすることにした。大分疲れてはいるがなんとかやりきることに成功した。ミッション終了と思ったが…
 「すまない、君の元に戻る途中変な部屋があったんだ。最後にそこを覗いて見ないかい?」
覗くだけなら。と思い部屋に向かってみるとすぐに後悔することになった。その部屋だけ確実に他の部屋より空気が重いのだ。リオンもその異様さはわかっているらしく扉を開ける手が震えているようだった。中に入ろうと一歩踏み込んだ瞬間だった。
 「部下の全滅、奴隷の全員解放、アジトの崩壊。
いろいろやってくれたねー。今すぐに殺してやりたいくらいだよ。」
 「誰だお前!」
 「おっと、名前を名乗らなくてはね。私は黒魔術師団の一人であり、死神のアルカナの所持者、スカル・リーゴと申します。以後お見知りおきを。」
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