☆うさねこ☆

ずんだもち

22.想いよ届け④


「おばさま!妖精で、なくなるなんて嘘ですよね!」
『、、うぅ、、なぜそんなことを、、。』
「さっき夢でみたの!おばさまがおばさまでなくなっちゃう!」
『お前ら何を吹き込んだ!』
どん!どん!と衝撃波を炎牙、雷夢に向けて打ちまくる。
『ぐっかはっ、、、はぁはぁ、、。』
ぐぐぐっ
黒い尻尾が先を出しはじめる。

ドゴン!ドッ!
「うわぁぁぁっ!?」
「うっ、、うぅ、、炎にぃ、、」

「なっ、雫石の力が空っぽだと!?」
凍弥は2人の水晶の雫石が透明になっていることに気づく。
「うぅ、ははっ、3つとも使っちまったぜ、、。」
「尻尾が、、生え始めてるです!」
ドドドン!
「かっ、、は、、」
「くぅっ、、炎、、にぃ、、」
再び2人を衝撃波で吹き飛ばす。

「なっ!黒蓮め、あんなふらふらな体のどこにそんな力があるってんだ?」
『ううう、、、ゴホッ、、ゴホッ、、』

「ちくしょー、、ミサキ、やるぞ!」
「うん!」
炎牙と雷夢、黒蓮との間に入る。

(嘘だよね?、夢だよね?、でももし、本当に妖怪みたいになっちゃったら、もう、、おばさまじゃなくなっちゃうの?)
「うぅ、、でも、、でも、、うぅ、、おばさまやめて!?」
がしっ
氷凛は両手で黒蓮を掴む。
『!?
ゴホッ、、な、なにをする、氷凛、、』
「分からない、、分からないけど、おばさまがおばさまで無くなるのは嫌ー!」
『うぅ、、離さぬか!』
ふるふると氷凛は首を振る
『ならばもういらぬ!『ポレイミトス』』
ぶわっと毒霧を氷凛に当てる。
「んっ、けほけほっ、、んぅ、、、。」
膝から崩れ倒れる。
『ぐっ、、手が重い、、。離せ!』
しかし黒蓮のことは離さなかった。

「なんだか良く分からねぇがチャンスだ!一気に倒すぞ!」
凍弥が構える。

『ぬぅぅー!はぁぁぁぁー!!』
ぐぐぐっ
黒い尻尾が半分まで伸びる。
氷凛の手からすり抜けると
『うぉぉぉー!!!』
ドォォン!
「ぐわぁっ!!」
大きな衝撃波が凍弥に当たる。
「凍弥!」
駆け寄るが気を失っている。

(みんな、、、。)

『後は人間、お前を倒して、我は人間界も妖精界も滅ぼしてやる。』

「まだいるみっ!『デカウルド』」
ぽふんっ
黒蓮の上から元のサイズに戻った白藍が、現れた。

「白藍ちゃん!?」
どさっと黒蓮におぶさるようにのしかかる。
『何!?お前は分身で始末したはず、、やっやめろぉー!!』
「みぃぃぃぃぃー!!!」
強い光を放つ。
『うっ、がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁー!!!』
じゅわぁぁぁぁぁぁぁぁ、、、、、

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