☆うさねこ☆

ずんだもち

20.動き出す闇⑥



【妖精界•保健室】

「っうー!イデー!!しみるー!!」
「うるさいなー消毒してんだから仕方ねぇだろ!」
「こっちはまだ痺れて動けねぇんだから、ぐいぐいやるなよ!」
炎牙は凍弥と口喧嘩しながら手当てをしている

「白藍ちゃん大丈夫かな。」
「、、俺が早く見つけていれば、、、イデー!包帯しめすぎだー!!」
「仕方ねぇだろやったこと無いんだから!」
「本当に心配してる?」
雷夢の顔が怖い。
「「お、おう。」」
(珍しく怒ってるぞ、、ちゃんとしないとヤバイな。)

海霧先生が奥から出てくる
「困ったわ、、。」
「どうしたんですか?」
「白藍ちゃんの耳の傷の毒を消す為の薬草が足りないのよ。」
「どんな薬草なんですか?」
海霧先生は本をめくり写真を見せる。
「これなんだけど、場所が、、、」
「迷いの森の水辺ですね。炎にぃ行こう!」
「おっ俺もかよ、、」
「私たちが助ける番だよ!」
雷夢の足はぷるぷると震えていた。
「わっ分かった分かった、、行ってきます。」
2人は保健室を出て行った。

「うぅーくっそぉ、、海霧先生ー俺に麻痺なおし飲ませてくれよー、、、」
「その体で無茶されても困るからまだダメよ。」
ぺちっと軽く叩く。
「うぅ、っってぇー、、、、。」
(くっそぉー、、、)

「、、、聞いてもいいかしら。」
「え?何をだ?」
「貴方達を襲った妖精のこと、、。」
「真っ黒で、、、衝撃波を撃ってきた。
俺よりも、、白藍を中心に狙って来ていたぜ?」
「何か話していた?」
「一方的にぶつぶつ言っていたような、、、邪魔者ーとか、消えろーとか、消すとか、浄化がどうとか、、言っていたような。」
「そう、、、。きっとその黒い妖精が黒蓮よ。もっとも単語しか話さないてことは、襲ってきたのは分身でしょうけど。」
「なっ!あいつが黒蓮か!」
「白藍ちゃん、、、聖の浄化の力を恐れて消しに動いたのね。 」
「ちっ、、でもなんで白藍は魔法も使ってねぇのにバレたんだ?」
「まだ気配が隠せずに、だだ漏れだからよ。守る存在の力に隠れられても、離れてしまえばすぐに分かってしまうわ。」
「俺たちと離れたからか、、、」
「その分身はどうしたのですか?」
「俺も少し気を失っちまって分からねぇんだ。白い光が見えたような気がするんだが、まさか白藍が倒せるわけねぇし、、お?」

よたっ、、、よたっ、、
「にぃー、、、、」
奥から白藍がうつろでふらふらしながら出てくる。
傷を負った耳は包帯の外まで赤くなっていて、毒が回っているようだった。
「気がついたのね、、、お熱あるんだから奥のベッドに戻るわよ。」
「やー、、、みぃ、にぃにと、いるぅ、、」
ふるふると首を横にふる
海霧先生は厚手のミトンをすると白藍を抱っこする
「にぃー、、と、、いるー、、、やーや、、、」
海霧先生と白藍は奥に入っていった。

「はぁ、もうお昼か、、、ミサキ帰って来ただろうか、、、心配、、するよな、、、。」
凍弥は色々考えているうちに眠ってしまった。



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