☆うさねこ☆

ずんだもち

20.動き出す闇④


『ジャマモノフエタ。』
むくりっと起き上がる。
ふっと凍弥は姿を現わす。
「なんだこの嫌な気配した黒い妖精は。」
「、、にぃー、、、」
「、、、帰ったらみっちり怒るからな。」
『ジャマモノハキエロ。』
どんっどんっ
「うぉあっ」
なんとかかわす。
『ジョウカ、、チカラ、、、ケス!』
どどどん!
『シルドレイス』
ごっ!どごっ!ごっ!
「なっ!盾をへこませやがった!」
『ケス!ケス!ケス!』
どどどん!どどどん!
どごっ!どどど!ぱりんっ!
どどどっ!
盾が壊れ強い衝撃波が凍弥を飛ばす。
「ぐぁぁっ!」
ずさーっ
「くそー、、なんて力なんだ、、、。」
体を起こそうと力をいれる。
どん!どん!
その隙に容赦無く白藍めがけて衝撃波を撃ち込む。
「しまった!」
だっ!間に割り込む。
「がぁっ!」
どがっ!どさっ
遊具に強く叩きつけられ倒れる。
「にぃに、、にぃに、、、」
てててっゆさゆさ
「、、、、。」
気を失っていて返事がない。
「にぃー、、、みぃぃぃぃー!!!」
大声で泣き出す。
『トドメ』
どん!
「みぃぃぃぃー!!!」
コォォォォ、、、、、
首元の水晶が光りだす。
キィンッ
衝撃波を不思議なバリアで弾く。
「みぃぃぃぃー!!!」
光は徐々に広がり、黒い妖精にまで届く。
『キッキキィッ!アツイ、、ジョウカ、、サレル、、、キエル、、』
じゅわぁぁぁぁ、、
黒い妖精の身体が消えかかる。
『キキキキキキッ、、、キ、、キ、、、』
じゅわぁぁぁー、、、、
公園に跡形もなく、溶けるように消えてしまった。
次第に光も収まって行く。
凍弥が薄っすら目を開ける。
(うぅ、、なんだ、、目の前、真っ白、、光?)
「みっ、、、ぐすっ、、みぃ、、ぐすっ、、、。」
白藍も少しずつ泣き止んできた。
「、、、うぅっ、、、。」
「みぃ、、にぃにー、、、ぐすっ、、」 
「黒いやつ、、、いねぇ、、、」
(まさか、さっきの白い光は、、白藍?)
「にぃに、、、ごめんなさい、、、」
ぽふっ
倒れている凍弥に寄りかかるように気を失った。
「お、、おう、、、心配かけさせんじゃねぇ、、、ん?白藍、、?」
(なんか熱くないか?)


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