☆うさねこ☆

ずんだもち

15.転校生②


休み時間になると、凛を囲んで質問タイムになる。
「ねーねーどこから来たの?」
「両親は何してる人?」
「兄弟とかいるの?」
「、、、隣町の澄吉町、両親はいない。遠い親戚のおばさまと2人暮らしで兄弟もいない。」
淡々と冷たい返事をされ、なんなのこの子感で満たされていく。
「あ、ご、ごめんね?」
誰かがポツリと言うと、
すぅっと囲んでいた子達は離れてしまう。

「なんか冷たい奴ぽいなー転校生。」
凍弥は読書中のミサキに話しかける。
「ん?うんー。」
空返事をする。

ぞわわっ
「うひぃやぁー!?」
ミサキの耳元で悲鳴をあげる。
びくっ
「何?変な声出して。」
小声で凍弥に聞く。
「やっぱりさっきから、嫌な視線感じるんだよぉ。」
「え?
何も感じないよ?」
「うぅー、、、。」

その後、放課後になるまで度々正体不明の嫌な視線に悩まされる凍弥であった。


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