☆うさねこ☆

ずんだもち

15.転校生


6月中旬、学校にて

「今日は転校生を紹介するー。入ってこいー。」
ざわざわと騒がしくなる。
「この時期に?」「男?女?」「どんな子だろうねー。」「珍しいよねー。」

がらがらっ
すたすた、、
背の少し高めな細身の綺麗な女の子が入ってくる。
「ほいっ名前書いたら自己紹介してねー。」
先生はチョークを手渡しながら言う。
すっ
無言でチョークを受け取ると、名前を黒板に書く。
「雪下 凛(ゆきしたりん)と言います。よろしくお願います。」
数秒の沈黙、、
「えっと、、、終わりかな?」
「はい、そうですが。」
「あ、そっか、はい、よろしくね。それじゃーそこの空いてる席に着いてね。」

すたすた、、
無言で着席する。

ざわざわひそひそ、、
「はいっ静かにっ。授業はじめるぞ。」

ぞくっ
(なんか視線を感じるような。)
凍弥はミサキの肩から反対の肩へ移動する。
ぞわっ
(な、なんだ?)
ゆっくり辺りを見渡そうとすると、ふと視線を感じなくなった。
(あれ?気のせいか?)

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