☆うさねこ☆

ずんだもち

13.風の妖精⑧



ふぅとため息をつくと、少し怖い顔になる。
「そういえば説明していませんでしたが、解除クラッカーは魔法を使用した時の、5分の1の魔力を変わりに解除する者が使うことで打ち消すアイテムですよ。」
「なっ、、。」
(魔力消費していたとは言え、5分の1で膝をついたのか俺。)
「それに回復に助けてくれた炎牙、雷夢もいることを忘れてはなりませんよ?」

(炎牙、雷夢、俺、そして海霧先生、、それでもミサキはすぐには起きなかった、、。)
ちらっと横目で見ると2人寄り添ってベッド下に寄りかかって寝ていた。

「私たち妖精は魔力の回復や傷の治りは早いです。でも、元々魔力を持たない人は、魔力の回復もゆっくりの為、魔力欠乏症になりやすいです。人で言う貧血に近いですが、魔力の方は数日、数週間眠り続けてしまうかもしれない怖いものなのです。」

「、、、。」
しゅんっ
すっかり元気を無くしてしまった。

元の優しい顔に戻ると、
「さて、今日はここに泊めてあげますから、ゆっくり休んで明日からまた実習頑張りなさい?妖精界はいつも明るいとは言え、時間はもう夜なのですよ?」
「、、、はい。」
炎牙、雷夢、凍弥は下に敷かれた布団で休む。
海霧先生は翔夜とミサキのことをみている。
(再び人間と妖精がパートナーになったり、祠の封印が解けてしまったり、今回の実習は大変な事ばかりですね。)


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