☆うさねこ☆

ずんだもち

5.妖精界②


「ところで、私は何か準備しなくていいの?」
「さぁー?でも、魔法体育あるなら、飛べた方がいいかもな。」
「え?でも飛ぶなんて無理だよ?」
「たしか授業で習ったやつが、、」
荷物から三年生の魔法の教科書を出すとペラペラめくってく。
「あった。よし、そこに気をつけー」
「こう?」
ぴっと気をつけをする。
「んで、『フェミュート』」
ぽぅっ
ミサキは光に包まれる。
姿はそのままに、凍弥くらい小さくなり、上下ぼんぼりのついた可愛い洋服に変わる。背中から綺麗な水色の4枚羽根がはえる。

姿見の下の方で自分を見る。
「わぁーかわいい!」
きゃっきゃっと喜ぶ。
「へぇーミサキて、ほっそいのな。」
同じくらいの身長で、もふもふの凍弥が来る。
「わぁ、こうしてみると、顔もおっきいね。」
「うぅっ、そ、そんなことより飛んでみろよ。」
少しぐさっと来ていたが、続けた。
「うー、、、んー、、、」
ぴょんぴょんとジャンプしてみるが浮かない。
「違う違う、羽根を使うんだよ。」
「えぇー?んー、、、」
ぴょんぴょん
やはりジャンプしてしまう。

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