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殺せば殺すほど命が増える!!??~命喰らい~

タッツァー

令の過去

「はぁ…。」

煌びやかな部屋で溜め息をつく男がいた。

そこは《巨大浮遊島動像スカイアイランドゴーレム》によって浮かぶ巨大な島、天空島《エデン》。
天空島《エデン》は直径10キロメートルもある島だ。その広大な土地に森、池、砂漠など数々のバイオームがある。そしてその中に住む魔物が数多く存在する。それらのほとんどが令が生み出した魔物たちである。
例えば火山付近に住む鳥《不死鳥フェニックス》や直径1キロほどの川に住む魚《リヴァイアサン》、そして山の頂上に住むドラゴン《バハムート》など伝説上の生物ばかりが住むこの最悪の危険地帯だがここに住む魔物の全てが魔物同士で争うことは一切無い。

なぜなら全ての魔物が令の言うことを聞いているからだ。令の命令に背く者がいない理由は創造主によって創られた命、令に尽くすことは当たり前と思う者がほとんど、そして他の者は背けば絶対的強者の令によってどんな目に遭うか分かっているからこそ誰も歯向かわず抵抗もしない。

そんな島の真ん中で堂々と立つ城があった。それは《聖守護動像ホーリーナイトゴーレム》によって作られた城である。その見た目はどんな構造物もこの城に比べればわらの家に見えるだろう。使用された素材も一般には出回ったことのない希少金属で出来ており、輝きが眩い。全体は白銀で装飾されており、神々しいほどの存在を現している。

その城の中に30畳程の大きな大きな部屋がある。それは令の部屋特製の大きさで令の部屋より大きい個室は無い。それはつまり令がこの城の中で1番偉く、この城の中で令を超える者などいないと言うことをである。そんな恵まれた環境の中、令はなぜか不満げに溜め息をついていた。

「冒険者も魔物も魔族のヴァンパイアでさえも俺の敵ではなくなったな…。俺のステータスは平均10万を超え、今や敵なしとは人生面白いもんだ…。」

令は自分のステータスの高さに自分より強い者がいない、俺がこの世界最強なんじゃないかと思っていた。
それもそうだろう、こんなステータスを持てばそう思いもするだろう…

久住 令くずみ れい
種族 ヒューマン
年齢  17
レベル 30    
体力  120097 (+120000)
魔力  122097 (+120000)(+2000)
攻撃力 125097 (+120000)(+2000)
防御力 125097 (+120000)(+5000)
速力  120097 (+120000)

スキル 命     
    └命喰らい 
    └命の取引ライフ・トレード 
    └命創造クリエイト・ライフ
    基本属性魔法 炎魔法 黒炎魔法 
    煉獄魔法 回復魔法 雷魔法    
    氷魔法 幻影魔法 暗黒魔法 光魔法   
    無詠唱 魔法力強化(中) 魔法力強化(超)
    剣術 武術 槍術 弓術 短剣術 盾術 
    ステータス向上(大) 飛行 分身 統率力
    ステータス向上(極)

加護 冥府の神=ハデスの加護
称号 禁断の取引をした者 禁忌の中毒者 
   神と崇められし者 圧倒的強者 

現在の命 58642

と過去のステータスとは大違いだ。当初この世界に来た時の令とは思えぬ程強く、そのステータスは人間とは思えない。

「これが昔なりたかった強者の気持ちか…、つまらないなぁ…。
………いや俺の超チートスキルの《命》がある以上、俺が世界最強はないか。このスキルを他の者が持っていれば俺は確実に負けるだろう。ステータスは高いが戦術や戦い方は全然駄目だ。このスキルを持つ者が俺より長生きの時点でステータスも負けていると考えられる。そう考えると俺はやっぱり最強などとはほど遠い。少し力を得て舞い上がっている子供だな。
だがこの力があれば少しはこの世界を変えられるのかも知れない。この力を薬にも毒にも使うも俺次第か…。」

令は幼少期時代は人思いの優しいお節介の人間だった。人が困っていると手をさしのべるのは当たり前であり、自分より他人を考えながら自分を傷ついても人を救うような考えの持ち主だったがそれは中学時代を境に変わってしまった。

なぜなら中学生のとき、いじめを受けている同級生の陸という友達を救おうとした。しかし陸はクラスメイトだけでなく担任の先生、そして両親にすらいじめられる孤独の人間だった。そんな陸を令はいつも構いながらクラスメイトから守った。だが所詮たかが1人の力では小数の人間から守ることしか出来なく、他のクラスメイトや先生、そして両親から守ることは出来中なった。
日に日に陸は徐々に傷は深く多くなる。そんな様子を令は見ていられず何度も他の大人や先生に相談したが令の言葉に耳をかたむける者はいなかった。
なぜなら令は間違ったことを正すことで誰もが幸せになると思っていたため多くの先生の間違いを指摘してきた。その結果、令は先生たちから嫌われ、避けられて今回の件を全ていい気味だと思われ、何もしてくれなかった。
そしてついに陸は限界がきて自殺してしまった。令以外の誰もが自分は知らん顔をしてその件にほとんどの者が加害者であるため、口を合わせてその話をもみ消した。結局、陸は精神異常者として処理された。その話を聞き、令は自分は何て無力だと思った。今までやっていたことは全て正しいことだと思ってきたがその結果、陸を助けられなかった自分を恨み、憎み、嫌悪した。

そして陸が自殺したと耳にしたときから令は1週間休み、1週間後に学校に現れたとき、令は全てのことに適当になり、あまり人と話さなくなった。面倒くさいことは一切やらず、適当に流す日常に変わった。

高校生になると人とは極力関わらないように誰とも話さず1人で生きる生活だった。それはボッチと言われるものだが令はそれで良かった。誰とも深く関わらないことで情をなくし、全てのことに興味をなくすようになった。

そんな過去を持つ令にとってステータスという力はたった一人の個人の力ではなく、世界を変えることの出来る力だと思った。特に令の持つスキル《命》、これさえあればと令は昔救えなかった陸を思い出した。

そしてしばらく目を閉じた。……そしてゆっくりと目を開けた。その時の令の表情は覚悟を決めた1人の男の表情だった。

令は自分の中で自らの命を何に使うかを決め、立ち上がった。そしてここから世界の改変を始める第一歩となった…。

現在の命 58642

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コメント

  • ノベルバユーザー218830

    今読み始めててもしかしたらこの後の話で何かあるのかもしれないけど、ゲルマドシャドーマン?のステータスの時に初期で平均10万、使役されてるやつは30万くらいの気配とか勇者のやつが仮とはいえ10万越えしてたのになんだ主人公は10万越えで最強感出してるんだ?あの時のマーレイの感じからしてマーレイもそのくらいの力ありそうなのに瞬殺してるんだから桁が違うくらいじゃないとイメージが合わない、、、

    0
  • タッツァー

    確かにその通りですね!
    書き直します!

    1
  • RAJ

    何故に世界を改変しようとしているのかが分からない。
    そこを明確にしておかないと面白くないと思う。

    3
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