殺せば殺すほど命が増える!!??~命喰らい~
レイの目的
「…え?何が…起こったの?誠也?どうしてそんなところで倒れてるのよ!!起きてよ、誠也!!」
晴光誠也とレイの戦いが始まった瞬間、誠也が倒れたことに皆動揺し困惑を隠せないでいる。それもそうだろう。勇者の中で最も強い誠也ならあのマナリィ王国のS級冒険者でも対等に戦えるのでは?と期待していた結果がこれだ。期待していた分戦闘にもならないと知ると失望も大きい。
そんな中最初に声を発したのは勇者の1人である雨宮水希だった。水希は誠也が倒れたことを信じたくなかった。全て悪い夢ならと心の中で何度も思ったが覚める気配はいっこうにない。
「てめぇ!!卑怯な手をしやがったな!!じゃねえと誠也が一瞬で倒れるわけがねえ!!」
蓮がレイに対して言った言葉は実際はそうあって欲しいという希望のようなものでもあった。
その言葉を聞いてもレイは何も言わずにガインの方へと向かう。
「おい、約束通りそのマジックアイテムをよこせ。」
「…あぁ。…1つ聞いてもいいか?」
「なんだ?」
「誠也を…お前が倒した勇者をどうやって倒したんだ?お前は動いてもいなかった…。魔法を使ったなら魔方陣が描かれるはずだがそれもなく身動き一つしていないのにどうやって勇者を倒したんだ!!」
王国騎士長を務めるガインでさえ何をしたのか分からなかったレイに言葉では表せないものを感じていた。
自分は今まで類い希なる才能に恵まれ、努力を欠かさなかったおかげで王国騎士長まで昇りあげた。時には仲間の死を乗り越え、時には王国の終わりと言われた魔物の大群を1人で殲滅させたこともあったガインだが今感じているものはなんだろうか?恐怖と言うには単純すぎる。人間が最も怖いものは未知だ。人は知らないと安心して生きることは出来ない。例えば自分の後ろでガタンと音が鳴ったとする。その時、人は必ず後ろを振り向き何の音か確認するだろう。
ガインは今まさに未知のものと境遇してしまった瞬間だった。
「息を吐いただけだ。」
「…は?息を吐いただと?くだらない冗談はやめてくれ!!俺は本当のことが知りたいんだ!!」
「はぁ、だから息を吐いたんだよ。勇者に一点に集中した空気を吐いたら勇者が倒れただけだ。」
誰も言葉が出なかった。嘘であると断言出来ればどれだけ楽だろうか。しかしこの男はマナリィ王国のS級冒険者という規格外の化け物と知る彼らはレイの言った言葉を鼻であしらうことは出来なかった。
「そんなことが…出来るのか?お前は…。フハハハハハハ!!これがS級か…。これよりも強いSS級にSSS級までいるとは…、化け物め。」
ガインはマジックアイテムである純真の腕輪をレイに放り投げ、勇者たちに行くぞと言って闘技場から出て行った…。
「さて、ギルドマスターさんよ。これを爺さんから渡せって言われて来たんだ。」
ギルドマスターであるナイン=テルーシはレイから受け取った手紙を確認するとマナリィ王国のギルドマスター元SS級冒険者《破壊》のデトイからのものだった。
「なっ!!デトイ殿の手紙が来るとは…。こんなにも私が驚き続ける日が来ようとは…今日は厄日だな…。」
「じゃあな。俺は帰るぜ。」
「何?もう行ってしまうのか?」
「あぁ、あの爺さんがその手紙をあんたに渡せばマジックアイテムをくれるらしいからな。」
レイは宝であるマジックアイテムを収集しているためどんなマジックアイテムでも集めようとしていた。今では集めたマジックアイテムは100を超えるがレイは更なるお宝を手に入れるために数多の計画を実行している。そして今回レイがサヨキルに来たのは単に手紙を渡してきただけではない。この国にある、ある宝を回収するためだ。
あの爺さんの頼みまで押しつけられるのは鼻につくがマジックアイテムを手に入れられるならいいだろう。
そしてこの国にある宝、《天国の地図》を貰うために来たんだ!!待っていろ、天使共め…。ハハハハハハハハハハハハハハハ!!!
レイは笑みを浮かべながら冒険者ギルドを出た…。
現在の命 102
どうも皆さんタッツァーです!!昨日Twitterで何時頃に投稿して欲しいかを聞いたアンケートで午後ということになりましたのでなるべく午後に投稿していきたいと思います。
また今後もTwitterでアンケートをとるので皆さんフォローお願いします!!
晴光誠也とレイの戦いが始まった瞬間、誠也が倒れたことに皆動揺し困惑を隠せないでいる。それもそうだろう。勇者の中で最も強い誠也ならあのマナリィ王国のS級冒険者でも対等に戦えるのでは?と期待していた結果がこれだ。期待していた分戦闘にもならないと知ると失望も大きい。
そんな中最初に声を発したのは勇者の1人である雨宮水希だった。水希は誠也が倒れたことを信じたくなかった。全て悪い夢ならと心の中で何度も思ったが覚める気配はいっこうにない。
「てめぇ!!卑怯な手をしやがったな!!じゃねえと誠也が一瞬で倒れるわけがねえ!!」
蓮がレイに対して言った言葉は実際はそうあって欲しいという希望のようなものでもあった。
その言葉を聞いてもレイは何も言わずにガインの方へと向かう。
「おい、約束通りそのマジックアイテムをよこせ。」
「…あぁ。…1つ聞いてもいいか?」
「なんだ?」
「誠也を…お前が倒した勇者をどうやって倒したんだ?お前は動いてもいなかった…。魔法を使ったなら魔方陣が描かれるはずだがそれもなく身動き一つしていないのにどうやって勇者を倒したんだ!!」
王国騎士長を務めるガインでさえ何をしたのか分からなかったレイに言葉では表せないものを感じていた。
自分は今まで類い希なる才能に恵まれ、努力を欠かさなかったおかげで王国騎士長まで昇りあげた。時には仲間の死を乗り越え、時には王国の終わりと言われた魔物の大群を1人で殲滅させたこともあったガインだが今感じているものはなんだろうか?恐怖と言うには単純すぎる。人間が最も怖いものは未知だ。人は知らないと安心して生きることは出来ない。例えば自分の後ろでガタンと音が鳴ったとする。その時、人は必ず後ろを振り向き何の音か確認するだろう。
ガインは今まさに未知のものと境遇してしまった瞬間だった。
「息を吐いただけだ。」
「…は?息を吐いただと?くだらない冗談はやめてくれ!!俺は本当のことが知りたいんだ!!」
「はぁ、だから息を吐いたんだよ。勇者に一点に集中した空気を吐いたら勇者が倒れただけだ。」
誰も言葉が出なかった。嘘であると断言出来ればどれだけ楽だろうか。しかしこの男はマナリィ王国のS級冒険者という規格外の化け物と知る彼らはレイの言った言葉を鼻であしらうことは出来なかった。
「そんなことが…出来るのか?お前は…。フハハハハハハ!!これがS級か…。これよりも強いSS級にSSS級までいるとは…、化け物め。」
ガインはマジックアイテムである純真の腕輪をレイに放り投げ、勇者たちに行くぞと言って闘技場から出て行った…。
「さて、ギルドマスターさんよ。これを爺さんから渡せって言われて来たんだ。」
ギルドマスターであるナイン=テルーシはレイから受け取った手紙を確認するとマナリィ王国のギルドマスター元SS級冒険者《破壊》のデトイからのものだった。
「なっ!!デトイ殿の手紙が来るとは…。こんなにも私が驚き続ける日が来ようとは…今日は厄日だな…。」
「じゃあな。俺は帰るぜ。」
「何?もう行ってしまうのか?」
「あぁ、あの爺さんがその手紙をあんたに渡せばマジックアイテムをくれるらしいからな。」
レイは宝であるマジックアイテムを収集しているためどんなマジックアイテムでも集めようとしていた。今では集めたマジックアイテムは100を超えるがレイは更なるお宝を手に入れるために数多の計画を実行している。そして今回レイがサヨキルに来たのは単に手紙を渡してきただけではない。この国にある、ある宝を回収するためだ。
あの爺さんの頼みまで押しつけられるのは鼻につくがマジックアイテムを手に入れられるならいいだろう。
そしてこの国にある宝、《天国の地図》を貰うために来たんだ!!待っていろ、天使共め…。ハハハハハハハハハハハハハハハ!!!
レイは笑みを浮かべながら冒険者ギルドを出た…。
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コメント
ノベルバユーザー110206
どうやったらこんなに面白い作品が作れるのか…
一回股を開いて調べてみたいですねぇ。ぐへへ♂