殺せば殺すほど命が増える!!??~命喰らい~
ついに交わる勇者と令
「あれが…、S級冒険者か…。確かに強そうな装備はしているな。」
蓮は自分たちが暖めていた闘技場を急に見知らぬ男に取られたような不快感を感じていた。
「見ろよ、あの装備。まさに噂通りの《白銀》だ。」
「あれがS級か…。」
「俺たちとは雰囲気が違う。」
冒険者たちは皆憧れのスターを見るかのようにレイの行動を一瞬でも長く見ようと瞬きをする者はいない。
レイはゆっくりとギルドマスターの元へ向かう。一歩一歩歩くごとに強者の雰囲気を感じ取ることが出来る。誰一人言葉を発することが出来なくなっていた。
「あんたがギルドマスターのナイン=テルーシで間違いないか?」
「あ、ああ。その通り。私はこのギルドのギルドマスターを務めるナイン=テルーシだ。初めましてだね、《白銀》のレイくん。」
敬語を使わないレイの言葉が自分に話しているということを理解するのに時間がかかったが何とか平静を保ち、ギルドマスターとして話をする。
「おい、あんた。S級冒険者なんだってな…。一度俺と戦え!!」
蓮が先程までの空気を変えられて抑える気持ちが爆発してしてしまったためS級冒険者を倒し、もう一度勇者はS級冒険者を倒すほど強くすごいんだと知らしめたい気持ちで戦いを挑んだ。
「え?…勇者どもじゃん。」
「へ~、俺たちのことは知ってるのか。まあ当たり前だよな。俺たちはこの世界を救う勇者なんだからな!!」
S級冒険者でさえ自分たち、勇者のことを知っていることに蓮は鼻が高かった。
「まぁ、有名だからな…。」
S級冒険者であるレイは回りを見渡して誰にも聞こえない程度の声で「全員いるじゃねえか…。」と言いながら面倒くさそうにする。
「待て、蓮!!先程の戦闘で蓮は疲れているだろ。俺がやる。俺がS級冒険者を倒してみせる!!」
晴光誠也はここぞとばかりに大きな声で宣言する。闘技場にいる全ての者に聞こえるように。
「誠也…。すまねぇ、だが必ず誠也なら倒せるさ!!なんたって俺たち勇者の中で最も強いんだからな!」
「マジか…。あの小僧より強いならもしかして…。」
「勇者ならワンチャンS級冒険者にも…。」
「ああ、マナリィ王国の冒険者だからっていい気になってるようなやつは勇者に痛い目を見ればいいんだ!!」
「勇者~!!その調子に乗っているやつに勇者の力を見せつけてやれ~!!」
「そうだ、そうだ!!そんな装備だけで上に上がったやつに実力の現実を教えてやれ!!
冒険者たちは自分では倒せないと分かっているからこそその恨みや鬱憤を勇者がレイを倒すことで晴らそうとしているのだ。
それを見た晴光誠也は自信満々で答える。
「必ずこのS級冒険者を倒してみせる!!だからみんな俺を応援してくれ!!君たちの応援で俺は何度だって立ち上がれるんだ!!…じゃあ勝負と行こうか、S級冒険者のレイ!!」
今から勇者対S級冒険者の戦いが始まることに誰もが息をのんだ。この戦いは間違いなく今まで見たことがないような強者の戦いを見れるだろうと確信していた。そして晴光誠也の言葉にレイは答えた。
「はぁ?何言ってんの?…お前バカじゃねえの。」
誰もが戦いを受ける返事を想像していたにもかかわらずレイが発した言葉は意外な言葉だったことに誰もが反応することが出来なかった。
「ど、とういうことだ!!?俺がバカだと!!?いったい俺のどこがバカだと言うんだ!!」
晴光誠也は人生の中で1度もバカとは言われたことがなかった。しかし今初めてバカと言われてレイに自分のどこがバカなのか聞いた。
「いや…、まず俺が戦うメリットないだろ。」
呆れたようにレイは誠也に言い返す。レイに取って何かメリットがないと動くつもりはない。それはスキル《命》の効果が発動したときからその考え方を変わらない。だからさも当然のように話した。
「な、なに!?…俺と戦えば勇者の実力が分かるし勝てば冒険者たちに自分の強さを証明することが出来るだろ!!」
「どちらも興味ねえよ。お前の実力なんぞ対して興味もないそこら辺にころがる石に過ぎない。それに冒険者たちにどう思われようが関係ないな。俺はしたいことをするだけだ。もしそれを邪魔しようとする者がいれば「殺す」それだけだ。」
淡々と当たり前のようにレイが話していくのを聞いて晴光誠也はどんどん顔を真っ赤にする。この男は自分のことを見ていない。俺のことを大量に存在する蟻の1匹程度にしか見ていないことに怒りが溢れる中、隣から声がする。
「じゃあメリットがあればいいんだな?…お前が勝てば俺の持つマジックアイテムの《純真の腕輪》をやろう!」
ガインが言ったマジックアイテムの《純真の腕輪》は白色に輝く腕輪で元々サヨキル王国の王女であるルテアに貰ったものだ。そんな大切なものを賭けに使うことは許されることではない。しかしガインはS級冒険者と手合わせ出来ることは滅多にないことを知っているため少しでも勇者に経験を積んで欲しい一身で純真の腕輪を戦いの戦利品として使った。
「ほう…。確かにそれはマジックアイテムのようだな。いいだろう。その腕輪貰ったぞ。」
「戦わずしてそんな大口叩けるのも今のうちだぜ!!誠也!一瞬で倒してしまえ、そんなやつ!!」
「ああ!任せろ。俺が絶対にこいつを倒して純真の腕輪も冒険者の気持ちも全て俺が守ってやる!!…勝負だ!!いくぞ、レイ!!」
晴光誠也は大きく宣言して今まさに戦闘が始まり誠也が走り出した瞬間だった…。
バタッ!
誰もが反応することが出来なかった。今から壮絶な戦闘が行われると思い込んでたが故にその音とともに時間が止まったかのように冒険者や観戦している勇者たちは固まった。唯一動く者はS級冒険者《白銀》のレイただ1人だけだった…。
蓮は自分たちが暖めていた闘技場を急に見知らぬ男に取られたような不快感を感じていた。
「見ろよ、あの装備。まさに噂通りの《白銀》だ。」
「あれがS級か…。」
「俺たちとは雰囲気が違う。」
冒険者たちは皆憧れのスターを見るかのようにレイの行動を一瞬でも長く見ようと瞬きをする者はいない。
レイはゆっくりとギルドマスターの元へ向かう。一歩一歩歩くごとに強者の雰囲気を感じ取ることが出来る。誰一人言葉を発することが出来なくなっていた。
「あんたがギルドマスターのナイン=テルーシで間違いないか?」
「あ、ああ。その通り。私はこのギルドのギルドマスターを務めるナイン=テルーシだ。初めましてだね、《白銀》のレイくん。」
敬語を使わないレイの言葉が自分に話しているということを理解するのに時間がかかったが何とか平静を保ち、ギルドマスターとして話をする。
「おい、あんた。S級冒険者なんだってな…。一度俺と戦え!!」
蓮が先程までの空気を変えられて抑える気持ちが爆発してしてしまったためS級冒険者を倒し、もう一度勇者はS級冒険者を倒すほど強くすごいんだと知らしめたい気持ちで戦いを挑んだ。
「え?…勇者どもじゃん。」
「へ~、俺たちのことは知ってるのか。まあ当たり前だよな。俺たちはこの世界を救う勇者なんだからな!!」
S級冒険者でさえ自分たち、勇者のことを知っていることに蓮は鼻が高かった。
「まぁ、有名だからな…。」
S級冒険者であるレイは回りを見渡して誰にも聞こえない程度の声で「全員いるじゃねえか…。」と言いながら面倒くさそうにする。
「待て、蓮!!先程の戦闘で蓮は疲れているだろ。俺がやる。俺がS級冒険者を倒してみせる!!」
晴光誠也はここぞとばかりに大きな声で宣言する。闘技場にいる全ての者に聞こえるように。
「誠也…。すまねぇ、だが必ず誠也なら倒せるさ!!なんたって俺たち勇者の中で最も強いんだからな!」
「マジか…。あの小僧より強いならもしかして…。」
「勇者ならワンチャンS級冒険者にも…。」
「ああ、マナリィ王国の冒険者だからっていい気になってるようなやつは勇者に痛い目を見ればいいんだ!!」
「勇者~!!その調子に乗っているやつに勇者の力を見せつけてやれ~!!」
「そうだ、そうだ!!そんな装備だけで上に上がったやつに実力の現実を教えてやれ!!
冒険者たちは自分では倒せないと分かっているからこそその恨みや鬱憤を勇者がレイを倒すことで晴らそうとしているのだ。
それを見た晴光誠也は自信満々で答える。
「必ずこのS級冒険者を倒してみせる!!だからみんな俺を応援してくれ!!君たちの応援で俺は何度だって立ち上がれるんだ!!…じゃあ勝負と行こうか、S級冒険者のレイ!!」
今から勇者対S級冒険者の戦いが始まることに誰もが息をのんだ。この戦いは間違いなく今まで見たことがないような強者の戦いを見れるだろうと確信していた。そして晴光誠也の言葉にレイは答えた。
「はぁ?何言ってんの?…お前バカじゃねえの。」
誰もが戦いを受ける返事を想像していたにもかかわらずレイが発した言葉は意外な言葉だったことに誰もが反応することが出来なかった。
「ど、とういうことだ!!?俺がバカだと!!?いったい俺のどこがバカだと言うんだ!!」
晴光誠也は人生の中で1度もバカとは言われたことがなかった。しかし今初めてバカと言われてレイに自分のどこがバカなのか聞いた。
「いや…、まず俺が戦うメリットないだろ。」
呆れたようにレイは誠也に言い返す。レイに取って何かメリットがないと動くつもりはない。それはスキル《命》の効果が発動したときからその考え方を変わらない。だからさも当然のように話した。
「な、なに!?…俺と戦えば勇者の実力が分かるし勝てば冒険者たちに自分の強さを証明することが出来るだろ!!」
「どちらも興味ねえよ。お前の実力なんぞ対して興味もないそこら辺にころがる石に過ぎない。それに冒険者たちにどう思われようが関係ないな。俺はしたいことをするだけだ。もしそれを邪魔しようとする者がいれば「殺す」それだけだ。」
淡々と当たり前のようにレイが話していくのを聞いて晴光誠也はどんどん顔を真っ赤にする。この男は自分のことを見ていない。俺のことを大量に存在する蟻の1匹程度にしか見ていないことに怒りが溢れる中、隣から声がする。
「じゃあメリットがあればいいんだな?…お前が勝てば俺の持つマジックアイテムの《純真の腕輪》をやろう!」
ガインが言ったマジックアイテムの《純真の腕輪》は白色に輝く腕輪で元々サヨキル王国の王女であるルテアに貰ったものだ。そんな大切なものを賭けに使うことは許されることではない。しかしガインはS級冒険者と手合わせ出来ることは滅多にないことを知っているため少しでも勇者に経験を積んで欲しい一身で純真の腕輪を戦いの戦利品として使った。
「ほう…。確かにそれはマジックアイテムのようだな。いいだろう。その腕輪貰ったぞ。」
「戦わずしてそんな大口叩けるのも今のうちだぜ!!誠也!一瞬で倒してしまえ、そんなやつ!!」
「ああ!任せろ。俺が絶対にこいつを倒して純真の腕輪も冒険者の気持ちも全て俺が守ってやる!!…勝負だ!!いくぞ、レイ!!」
晴光誠也は大きく宣言して今まさに戦闘が始まり誠也が走り出した瞬間だった…。
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コメント
レイ・ブラドル・ドラニス
誤字報告
ど、どういうことだ!!
ドラコン
今、1番ハマってる
素朴
おもろいっす