殺せば殺すほど命が増える!!??~命喰らい~
《白銀》のレイ!!
オレンジ色に光る太陽が昇るころ、1人の少女は目を覚ました。彼女の名前は雲山静香、宗教国とも言われる国、サヨキルで召喚された勇者の1人だ。静香は20畳ほどある部屋に1人、寝ていた。静香は目覚めると同時にまだ夢が覚めないのかと思う。勇者召喚されてから毎日静香は異世界に来たことが全て嘘だったのではと思いながら目を開ける。そしてやはり夢ではないと知ると思わずため息をついてしまうほど落胆する。
すると静香は考え始めた。久住 令を囮にして逃げたあの日からのことを…。
ダンジョン《マテリアル》から私たちは2カ月ほど経過した。私たちはあれから毎日城の中で訓練をしている。結果私たちはあの時より遙かに強くなったと思う。最近では兵士の方や騎士の方に少しずつ勝てるようになってきたがこのまま行けば魔王を倒し元の世界に帰れるかな…。
そんな不安が心を支配する。
「ピィィーー!ピィ!ピィ!」
鷹の姿をした全長1メートルほどの魔物《ブラックホーク》は静香に甘えた声で鳴く。
「…おはよう、マフ。」
静香の持つレアスキルの《魔物使役》により静香は2体の魔物を使役する。そのうちの1体がこのブラックホークであるマフである。マフは黒色の羽毛に青色の線が引かれた魔物で魔物のランクで言えばCランクに部類する。これはCランクのパーティーで討伐できると言う意味であり、かなりの強さがあると意味する。
ではなぜ、静香がCランクの魔物を使役できたのか?
それは運命だったと言っても過言ではない。ある日、静香が珍しく空を眺めようと窓を開けた時だった。一つの影が見えた。その影はどんどん静香の部屋に向かってくる。静香は驚きまた恐れた。元の世界に戻れぬまま死ぬのだと。その影は窓を通り静香の部屋に落ちてきた。瀕死の姿で…。
最初はそれが何か分からなかったが魔物と知り、静香はひどくおびえた。しかしいつまでも起きる気配はせず体に血が大量に付着している。それを見た静香はすぐに回復魔法を発動した。なぜ魔物を助けようとしたのか今になっても分からないが彼女は魔物の命を取り留め、魔物は回復した。魔物は始め周りをキョロキョロと見渡していた。そして静香を10秒ほど見つめると甘えた声で鳴いた。
「ピィ?ピィィー!ピィィ…。」
すると静香はその柔らかい羽毛に触れ、頭を撫でた。
そうしてマフを使役することが出来たがあの時瀕死状態ではなかったら、静香は一瞬で死んでいただろう。そんな奇跡を聞いて皆さすが勇者だと、運命がすでに決まっていると言う。
「…お腹がすいたの?待ってて…、すぐに持ってくるね。」
「ピィィーー!」
静香は部屋を出て料理室に向かう。そこには数多くの食材が保存されており、マフが食べる餌もある。
廊下を歩くと兵士や騎士たちは道を空け、静香に礼をする。
「おはようございます。静香様。」
「…おはようございます。」
この世界に来て何度も人と挨拶をすることが増え、徐々に口下手が治ってきた。良い傾向だが晴光誠也には上手く話すことが出来ないままだ。
料理室の従業員にマフの餌を頼み待っていると後ろの兵士たちが朝食を食べながら話をしている。こんな朝早くから起きているのは珍しいと思い、耳を傾けてみる。
「今日は少し早く起きすぎたな。昨日近くの村が謎の死をつげたことの調査で疲労しきって酒も飲まずに寝るなんて勿体ないことをしたなぁ。」
「全くだぜ。しかし謎の死をつげた村人たちは特に目立った傷はなく、首元の2つの穴だけだしな。」
「多くの兵士はヴァンパイアだろうって噂してるぜ。」
「まっさか~、ヴァンパイアなんて伝説だぜ。人間よりも遙かに長い寿命を持ち身体能力は生まれたてでもDランクを超え、長い年月を生きたヴァンパイアは国1つ潰すことも容易だという生物なんているわけないだろ。だいたいそんな奴がいても俺たちの騎士長かS級以上の冒険者が倒してくれるさ。」
「…そうだな。そういえば聞いたか?隣国のマナリィ王国から新しいS級冒険者が誕生したんだってよ。」
「へぇ~、冒険者の中でもほんの一握りしかなれないS級冒険者が生まれたのか。マナリィ王国の冒険者でS級に届きそうな奴なんてA級冒険者の《旋律》のマーズや《氷結》のアブソリュート、《不敗》のガントレットとかか?」
「いや違うよ。そいつは冒険者登録して1ヶ月でS級まで昇ったらしい。」
「1ヶ月で!!?それは…凄いな。どんな奴なんだ?」
「聞いた話ではこう呼ばれている。S級冒険者《白銀》のレイとな。」
「白銀?また何でそんなふうに呼ばれてるんだ?」
「何でも白銀の全身鎧に白銀のローブ、そして白銀のマスクを付けているからだそうだ。」
「ハハハ!そいつ、おかしな奴だな。」
「違いない。ハハハハハハ………。」
すると静香は考え始めた。久住 令を囮にして逃げたあの日からのことを…。
ダンジョン《マテリアル》から私たちは2カ月ほど経過した。私たちはあれから毎日城の中で訓練をしている。結果私たちはあの時より遙かに強くなったと思う。最近では兵士の方や騎士の方に少しずつ勝てるようになってきたがこのまま行けば魔王を倒し元の世界に帰れるかな…。
そんな不安が心を支配する。
「ピィィーー!ピィ!ピィ!」
鷹の姿をした全長1メートルほどの魔物《ブラックホーク》は静香に甘えた声で鳴く。
「…おはよう、マフ。」
静香の持つレアスキルの《魔物使役》により静香は2体の魔物を使役する。そのうちの1体がこのブラックホークであるマフである。マフは黒色の羽毛に青色の線が引かれた魔物で魔物のランクで言えばCランクに部類する。これはCランクのパーティーで討伐できると言う意味であり、かなりの強さがあると意味する。
ではなぜ、静香がCランクの魔物を使役できたのか?
それは運命だったと言っても過言ではない。ある日、静香が珍しく空を眺めようと窓を開けた時だった。一つの影が見えた。その影はどんどん静香の部屋に向かってくる。静香は驚きまた恐れた。元の世界に戻れぬまま死ぬのだと。その影は窓を通り静香の部屋に落ちてきた。瀕死の姿で…。
最初はそれが何か分からなかったが魔物と知り、静香はひどくおびえた。しかしいつまでも起きる気配はせず体に血が大量に付着している。それを見た静香はすぐに回復魔法を発動した。なぜ魔物を助けようとしたのか今になっても分からないが彼女は魔物の命を取り留め、魔物は回復した。魔物は始め周りをキョロキョロと見渡していた。そして静香を10秒ほど見つめると甘えた声で鳴いた。
「ピィ?ピィィー!ピィィ…。」
すると静香はその柔らかい羽毛に触れ、頭を撫でた。
そうしてマフを使役することが出来たがあの時瀕死状態ではなかったら、静香は一瞬で死んでいただろう。そんな奇跡を聞いて皆さすが勇者だと、運命がすでに決まっていると言う。
「…お腹がすいたの?待ってて…、すぐに持ってくるね。」
「ピィィーー!」
静香は部屋を出て料理室に向かう。そこには数多くの食材が保存されており、マフが食べる餌もある。
廊下を歩くと兵士や騎士たちは道を空け、静香に礼をする。
「おはようございます。静香様。」
「…おはようございます。」
この世界に来て何度も人と挨拶をすることが増え、徐々に口下手が治ってきた。良い傾向だが晴光誠也には上手く話すことが出来ないままだ。
料理室の従業員にマフの餌を頼み待っていると後ろの兵士たちが朝食を食べながら話をしている。こんな朝早くから起きているのは珍しいと思い、耳を傾けてみる。
「今日は少し早く起きすぎたな。昨日近くの村が謎の死をつげたことの調査で疲労しきって酒も飲まずに寝るなんて勿体ないことをしたなぁ。」
「全くだぜ。しかし謎の死をつげた村人たちは特に目立った傷はなく、首元の2つの穴だけだしな。」
「多くの兵士はヴァンパイアだろうって噂してるぜ。」
「まっさか~、ヴァンパイアなんて伝説だぜ。人間よりも遙かに長い寿命を持ち身体能力は生まれたてでもDランクを超え、長い年月を生きたヴァンパイアは国1つ潰すことも容易だという生物なんているわけないだろ。だいたいそんな奴がいても俺たちの騎士長かS級以上の冒険者が倒してくれるさ。」
「…そうだな。そういえば聞いたか?隣国のマナリィ王国から新しいS級冒険者が誕生したんだってよ。」
「へぇ~、冒険者の中でもほんの一握りしかなれないS級冒険者が生まれたのか。マナリィ王国の冒険者でS級に届きそうな奴なんてA級冒険者の《旋律》のマーズや《氷結》のアブソリュート、《不敗》のガントレットとかか?」
「いや違うよ。そいつは冒険者登録して1ヶ月でS級まで昇ったらしい。」
「1ヶ月で!!?それは…凄いな。どんな奴なんだ?」
「聞いた話ではこう呼ばれている。S級冒険者《白銀》のレイとな。」
「白銀?また何でそんなふうに呼ばれてるんだ?」
「何でも白銀の全身鎧に白銀のローブ、そして白銀のマスクを付けているからだそうだ。」
「ハハハ!そいつ、おかしな奴だな。」
「違いない。ハハハハハハ………。」
コメント
スライム好きなスライム
殺しても殺しても何度でも甦るプラス
アホみたいなステータス、勝てるビジョンが見えない
清水 裕斗
笑ってられるのも今のうちだよ☆
ふっふふふ( ´ ▽ ` )ノ