殺せば殺すほど命が増える!!??~命喰らい~
ついに冒険者登録!
しまった!!!俺こと久住 令はとんだ失敗をしてしまったようだ…。
マナリィ王国にリリィを連れて行き、なぜかいろいろと一悶着あったが誤解はリリィが解いてくれると思っていた。しかしそのリリィを俺の殺気により気絶させてしまったのは失敗だった…。思い通りにいかなくて俺も少し腹を立てて「この国には失望した。」とか言って隣国のカモノに行こうとしたがそこで大きなミスをしてしまった。
そう、カモノに行く道を知らないと言うことだ!!
「あ~ミスったなぁー。まさか行く道も知らないのにカモノに行こうとするなんて…。せめて地図があれば何とかなったんだけどな。もう一度マナリィに行くしかないのか…。イヤだなぁー、あれから1日経ったから仮面か何かをつければ大丈夫だと思うけど…。」
仮面はもたれかかっていた木を切り少し加工して作った。こんなことに命を使って取引するのは馬鹿らしいと思い、スキルは使わない。赤色の髪は珍しくなく、色を変えなくてもバレないと判断してもう一度マナリィ王国に向かった。
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マナリィ王国の門では昨日、魔族が攻めてきたため門番が10人に増えていた。また王国騎士団からも5人ほど派遣されていた。
気を付けなければならないのは昨日顔をしっかり見られた門番1人と冒険者3人、そしていかにも騎士っぽい奴ら3人だ。他はすぐに逃げたり、殺気にやられて見ていなかったから大丈夫だろう。よし、行くか!
「次の者!入れ!」
俺は昨日の門番ではないことを確認して部屋に入った。
「よし、身分証になるものを出せ。」
「持っていない。」
「なに?持っていない?…どこから来たんだ?」
俺はとっさに嘘をついた。
「キィ村です。」
「あ~あそこから来たのか…。それは仕方ないな。しかし身分証になるものを作ってもらう。」
「どうやって?」
「いくつかのギルドがこの国にはある。代表的なのは冒険者ギルド、医療ギルド、武具ギルド、道具ギルドなどだが他にもマイナーなギルドは沢山ある。どこかのギルドに入ることでギルドカードが貰える。そのギルドカードを明日の朝までに門前に来て見せてくれれば問題は無い。しかし身分証を提示しないまま逃走なんかすると指名手配されるからやめておけ。いいな?」
「はい…。」
「あとその仮面をとれ。」
「…。」
「どうした?まさか…素顔を明かせない理由でもあるのか?」
門番の男が俺に対して圧迫してくる。俺は平静を装って仮面を外す。
「…よし。では明日の朝までに身分証を出せよ。
次の者、入れ!」
俺は安堵して仮面を付け、部屋を出てマナリィ王国に入った。
さて、マナリィ王国に上手く入れたがどのギルドに入るかな。テンプレだが冒険者ギルドかなやっぱり…。
取りあえず冒険者ギルドに1度行ってみるか。
:
:
:
「ここか…。」
そこには盾の上に剣と杖がクロスされた看板があり、思っていたよりキレイな建物だった。大きさは大きめの二階建ての一軒家くらいだ。まぁ、取りあえず大きいということだ。扉は特に大きい。縦横二メートルくらいの扉で武器や装備に当たらないようにしているのだろう。
少し冒険者ギルドに興奮しているがそれを外には出さずに扉を開けた。
中には5つの受付カウンターが真ん中にあり、美人の受付嬢が5人いる。右側には酒場がある。そして左側にはギルドが依頼するクエストが紙に書かれて貼ってある。数多くの冒険者がクエストを眺めており、またある者は酒場で朝から酒を飲み、またある者はカウンターで受付嬢にクエストを受けるかナンパしている。
想像と余り変わらないな…。良かったような悪かったような感じだな。まずギルドカードを作らないとな、こっちはナンパしてるしそっちは並んでるしここにしよう。
「おはようございます。本日は何のご用で?」
「いや、初めて来たんだけど…。ギルドカードの作成をしてくれ。」
「ちっ!…畏まりました。まず冒険者ギルドについてお話しします。冒険者ギルドでは主に世界各国で依頼される討伐クエストまたは採取クエストを受けて1人でも多くの命を救うと言う目的で作られたギルドです。何度もクエストを達成すれば階級が上がり難しいですがより高い報酬のクエストを受けることが出来るようになります。また1番下の階級がG級です。次にF、E、D、C、B、A、S、SS、SSSとなります。まずはG級からになります。よろしいですか?」
ん?今舌打ちしたろ、この女!なるほどな…、こいつ性格悪いから少し並ぶ人が少ないのか。まぁ、早くギルドカードを作成してくれるなら誰でもいいけど。
「あぁ、分かった。」
「ではこちらにご自分の情報をお書きください。」
で、何を書けばいいんだ?自分の名前と年齢、種族、平均のステータス、そしてスキルか。
「これは全て本当のことを書かなければならないのか?」
「いえ、別に全て嘘でも構いませんが見栄を張って持っていないスキルや自分より高いステータスを書けば後々後悔するのは貴方ですよ。」
「なるほどな。分かった。」
俺はそう言うとスラスラ書き始めた。
「これでいいか?」
レイ
種族 ヒューマン
年齢 17
平均ステータス
120
スキル
と書いて提出した。
「ステータス120ですか…、スキルもなしでこれが本当なら冒険者ギルドはやめておいた方がいいかと思いますけど?」
「ご忠告どうも。」
「………分かりました。では少々お待ちください。」
今の感じは親切心ではなくストレスを俺にぶつけている感じだったな…。やれやれ、面倒な受付嬢に頼んだようだな。
すぐに受付嬢のミナが来た。名前は受付カウンターの上に書いてあった。
「これがあなたのギルドカードです。料金として銀貨1枚になります。」
俺は無言で金を出しギルドカードを見てみる。冒険者のギルドカードネックレスのようになっており俺のギルドカードは鉄で出来ていた。
「ではこれであなたも冒険者ギルドの一員です。冒険者ギルドの顔に泥を塗らないように気を付けてください。」
はぁ。こいつ最後まで俺のこと虐めるとかめんどい女だな。
まぁ、いい。これで俺もはれて冒険者だ!早速クエストでも見るか!
どれどれ、俺はG級のクエストしか受けれないしここから選ぶことしか出来ないのか。う~ん、これにするかな。俺はマナリィ王国の近くの森《ヴァネッサ》の鼠のような魔物《チューリス》を討伐しに行くことにした。
すると1人のスキンヘッドの男が俺に話しかけてきた。
「おいおい、ここは冒険者ごっこのする場所じゃねえんだよ!!さっきもミナちゃんを困らせていたようだし、ちょっと付き合えよ。なぁーに悪いようにはしねえよ。先輩じきじきに稽古をつけるだけだからよ。」
うわぁー、マジかー。あの受付嬢がさっきこの男に俺がウザいって散々言いまくってこうなるように仕組んでいたしな。逆にあの女尊敬するな。まぁ、サクッと終わらしてクエスト行こ。
「どこだ?どこでやるんだ?」
「あぁ?敬語くらいできねえのか!!?」
男は俺に殴りかかる。しかし俺はそののろまなパンチを避ける。
「おい、受付嬢!ここは冒険者通しの戦いを止めないのか?」
すると性格の悪い受付嬢ミナが言ってくる。
「冒険者通しの戦いにはギルドは一切関わりません。例えどちらかが死んだとしてもね。」
「ミナちゃんそれは違うんじゃ……。」
ミナはあくどい笑みを浮かべながら俺を見下す。
「何勝手にミナちゃんに話しかけてんだ!!仮面やろう!!」
男は次に自分の剣を抜き俺に向かって斬りかかる。
俺は男の顔をほんの少しの力で殴った。
ドガゴォォォーン!!
「おい!何が起きたんだ!!?」
「大丈夫か!?」
「おい!こいつ顔面がぐちゃぐちゃだぞ!!」
「医療ギルドを呼べ!!」
男は冒険者ギルドの壁をぶち抜き地面に横たわっている。顔は潰れており見るに耐えない。ざっと平均ステータスは500だろう。俺を見下してきたミナも衝撃の結末であっけにとられている。確かにいろいろとスッキリしたがやっちった…。
現在の命 582
マナリィ王国にリリィを連れて行き、なぜかいろいろと一悶着あったが誤解はリリィが解いてくれると思っていた。しかしそのリリィを俺の殺気により気絶させてしまったのは失敗だった…。思い通りにいかなくて俺も少し腹を立てて「この国には失望した。」とか言って隣国のカモノに行こうとしたがそこで大きなミスをしてしまった。
そう、カモノに行く道を知らないと言うことだ!!
「あ~ミスったなぁー。まさか行く道も知らないのにカモノに行こうとするなんて…。せめて地図があれば何とかなったんだけどな。もう一度マナリィに行くしかないのか…。イヤだなぁー、あれから1日経ったから仮面か何かをつければ大丈夫だと思うけど…。」
仮面はもたれかかっていた木を切り少し加工して作った。こんなことに命を使って取引するのは馬鹿らしいと思い、スキルは使わない。赤色の髪は珍しくなく、色を変えなくてもバレないと判断してもう一度マナリィ王国に向かった。
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マナリィ王国の門では昨日、魔族が攻めてきたため門番が10人に増えていた。また王国騎士団からも5人ほど派遣されていた。
気を付けなければならないのは昨日顔をしっかり見られた門番1人と冒険者3人、そしていかにも騎士っぽい奴ら3人だ。他はすぐに逃げたり、殺気にやられて見ていなかったから大丈夫だろう。よし、行くか!
「次の者!入れ!」
俺は昨日の門番ではないことを確認して部屋に入った。
「よし、身分証になるものを出せ。」
「持っていない。」
「なに?持っていない?…どこから来たんだ?」
俺はとっさに嘘をついた。
「キィ村です。」
「あ~あそこから来たのか…。それは仕方ないな。しかし身分証になるものを作ってもらう。」
「どうやって?」
「いくつかのギルドがこの国にはある。代表的なのは冒険者ギルド、医療ギルド、武具ギルド、道具ギルドなどだが他にもマイナーなギルドは沢山ある。どこかのギルドに入ることでギルドカードが貰える。そのギルドカードを明日の朝までに門前に来て見せてくれれば問題は無い。しかし身分証を提示しないまま逃走なんかすると指名手配されるからやめておけ。いいな?」
「はい…。」
「あとその仮面をとれ。」
「…。」
「どうした?まさか…素顔を明かせない理由でもあるのか?」
門番の男が俺に対して圧迫してくる。俺は平静を装って仮面を外す。
「…よし。では明日の朝までに身分証を出せよ。
次の者、入れ!」
俺は安堵して仮面を付け、部屋を出てマナリィ王国に入った。
さて、マナリィ王国に上手く入れたがどのギルドに入るかな。テンプレだが冒険者ギルドかなやっぱり…。
取りあえず冒険者ギルドに1度行ってみるか。
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「ここか…。」
そこには盾の上に剣と杖がクロスされた看板があり、思っていたよりキレイな建物だった。大きさは大きめの二階建ての一軒家くらいだ。まぁ、取りあえず大きいということだ。扉は特に大きい。縦横二メートルくらいの扉で武器や装備に当たらないようにしているのだろう。
少し冒険者ギルドに興奮しているがそれを外には出さずに扉を開けた。
中には5つの受付カウンターが真ん中にあり、美人の受付嬢が5人いる。右側には酒場がある。そして左側にはギルドが依頼するクエストが紙に書かれて貼ってある。数多くの冒険者がクエストを眺めており、またある者は酒場で朝から酒を飲み、またある者はカウンターで受付嬢にクエストを受けるかナンパしている。
想像と余り変わらないな…。良かったような悪かったような感じだな。まずギルドカードを作らないとな、こっちはナンパしてるしそっちは並んでるしここにしよう。
「おはようございます。本日は何のご用で?」
「いや、初めて来たんだけど…。ギルドカードの作成をしてくれ。」
「ちっ!…畏まりました。まず冒険者ギルドについてお話しします。冒険者ギルドでは主に世界各国で依頼される討伐クエストまたは採取クエストを受けて1人でも多くの命を救うと言う目的で作られたギルドです。何度もクエストを達成すれば階級が上がり難しいですがより高い報酬のクエストを受けることが出来るようになります。また1番下の階級がG級です。次にF、E、D、C、B、A、S、SS、SSSとなります。まずはG級からになります。よろしいですか?」
ん?今舌打ちしたろ、この女!なるほどな…、こいつ性格悪いから少し並ぶ人が少ないのか。まぁ、早くギルドカードを作成してくれるなら誰でもいいけど。
「あぁ、分かった。」
「ではこちらにご自分の情報をお書きください。」
で、何を書けばいいんだ?自分の名前と年齢、種族、平均のステータス、そしてスキルか。
「これは全て本当のことを書かなければならないのか?」
「いえ、別に全て嘘でも構いませんが見栄を張って持っていないスキルや自分より高いステータスを書けば後々後悔するのは貴方ですよ。」
「なるほどな。分かった。」
俺はそう言うとスラスラ書き始めた。
「これでいいか?」
レイ
種族 ヒューマン
年齢 17
平均ステータス
120
スキル
と書いて提出した。
「ステータス120ですか…、スキルもなしでこれが本当なら冒険者ギルドはやめておいた方がいいかと思いますけど?」
「ご忠告どうも。」
「………分かりました。では少々お待ちください。」
今の感じは親切心ではなくストレスを俺にぶつけている感じだったな…。やれやれ、面倒な受付嬢に頼んだようだな。
すぐに受付嬢のミナが来た。名前は受付カウンターの上に書いてあった。
「これがあなたのギルドカードです。料金として銀貨1枚になります。」
俺は無言で金を出しギルドカードを見てみる。冒険者のギルドカードネックレスのようになっており俺のギルドカードは鉄で出来ていた。
「ではこれであなたも冒険者ギルドの一員です。冒険者ギルドの顔に泥を塗らないように気を付けてください。」
はぁ。こいつ最後まで俺のこと虐めるとかめんどい女だな。
まぁ、いい。これで俺もはれて冒険者だ!早速クエストでも見るか!
どれどれ、俺はG級のクエストしか受けれないしここから選ぶことしか出来ないのか。う~ん、これにするかな。俺はマナリィ王国の近くの森《ヴァネッサ》の鼠のような魔物《チューリス》を討伐しに行くことにした。
すると1人のスキンヘッドの男が俺に話しかけてきた。
「おいおい、ここは冒険者ごっこのする場所じゃねえんだよ!!さっきもミナちゃんを困らせていたようだし、ちょっと付き合えよ。なぁーに悪いようにはしねえよ。先輩じきじきに稽古をつけるだけだからよ。」
うわぁー、マジかー。あの受付嬢がさっきこの男に俺がウザいって散々言いまくってこうなるように仕組んでいたしな。逆にあの女尊敬するな。まぁ、サクッと終わらしてクエスト行こ。
「どこだ?どこでやるんだ?」
「あぁ?敬語くらいできねえのか!!?」
男は俺に殴りかかる。しかし俺はそののろまなパンチを避ける。
「おい、受付嬢!ここは冒険者通しの戦いを止めないのか?」
すると性格の悪い受付嬢ミナが言ってくる。
「冒険者通しの戦いにはギルドは一切関わりません。例えどちらかが死んだとしてもね。」
「ミナちゃんそれは違うんじゃ……。」
ミナはあくどい笑みを浮かべながら俺を見下す。
「何勝手にミナちゃんに話しかけてんだ!!仮面やろう!!」
男は次に自分の剣を抜き俺に向かって斬りかかる。
俺は男の顔をほんの少しの力で殴った。
ドガゴォォォーン!!
「おい!何が起きたんだ!!?」
「大丈夫か!?」
「おい!こいつ顔面がぐちゃぐちゃだぞ!!」
「医療ギルドを呼べ!!」
男は冒険者ギルドの壁をぶち抜き地面に横たわっている。顔は潰れており見るに耐えない。ざっと平均ステータスは500だろう。俺を見下してきたミナも衝撃の結末であっけにとられている。確かにいろいろとスッキリしたがやっちった…。
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