転移してのんびり異世界ライフを楽しみます。
3ページ目「そして僕は知り合う」
僕の現在のステータスはこうだ。
◆◆◆◆◇ステータス◇◆◆◆◆
神代拓人
種族:人間
年齢:17歳
性別:男
職業:冒険者(赤色)
レベル:26
HP:17377/17377
MP:47292/47292
称号:なし
スキル:
情報(固有)- レベル10
万能(固有)- レベル10
保有地管理(通常)- レベル3
収納(通常)- レベル2
加護:転生神の加護
保有地:刃蟻の根城
◆◆◆◆◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆◆
因みにこの街の情報はこうである。
◆◆◆◆◇検索情報◇◆◆◆◆
国名:リメレイド王国
領地名:グレーデルン伯爵領
地域名:カハメル
保有:グランデ・オスター
生息:人間10,000人
推定生物平均レベル:5
施設:冒険者ギルドカハメル支部
◆◆◆◆◇◇◇◇◇◇◆◆◆◆
僕は街へ着いて、まず冒険者ギルドで冒険者登録をした。この世界での成人は8歳であり、普通に登録できた。若すぎる。ギルド内には粗相の悪い人も多かったが、元来そういうものなのだろう。期待した僕が馬鹿だった。
その後に『刃蟻の根城』で再び出現する刃蟻を倒している内にレベルが20になっていた。MPが随分と高くなっている。そろそろ魔法も覚えていきたい。スキルレベルも条件は未だに分からないが、上がってきている。この調子でレベルを最大の10にしたい。『刃蟻の根城』ではボス級の刃蟻が出現しなくなった。どうやら出現する周期があるらしい。暫くは安泰だ。
スキルは今のところ増えていない。スキル持ちの生物をあれから1体も倒せていない。魔法だけでなく、スキルもどんどん増やしたい。……欲望が多いね。
冒険者ギルドでは冒険者ランクが存在している。下から白色、黄色、橙色、赤色、青色、紫色、黒色、銀色である。その上にギルドマスターが認めた者のみがなることのできる金色がある。金色の冒険者は現在、この世界で4人しかいない。たった4人だ。それ程、ギルドマスターは手厳しいことで有名なそうだ。
黄色、橙色までのランク上げには、指定された依頼を5つクリアすれば良い。
赤色、青色、紫色では、指定した依頼が20コのクリアに加えて昇格試験がある。
黒色、銀色には国による討伐依頼を5つクリアするのが必須だ。その討伐依頼は死者も普通に出るような危険度が高すぎる依頼のために普通の冒険者は、紫色で冒険者ランク上げを終える。
僕の冒険者ランクは赤色だ。昨日、試験に受かった。意外とこの世界の冒険者は大変な稼業だ。ギルド支部長による飛び級など存在しない。ギルドルールに明確に記載されているのだ。甘えも許されない。ギルドマスターでもない限り。
現在の僕の装備はこうだ。鉄の剣。そして刃蟻の外装を魔法で硬化させて、出来た『刃蟻の鎧』を身に纏っている。この鎧は、魔力を通せば硬くなる。要するに普段は硬くなく、鎧もとても軽い。動きやすいように作ってもらったのだ。ギルドでの依頼をクリアしている内にお金が貯まっていた。嬉しい事である。貯金大好き。
僕はあることを思い付き、〈情報〉スキルを発動した。
「現在時刻って表示できるのかな……?」
『Answer:人類暦4,560年14月27日09:20』
表示できるみたいだ。この世界では人類暦というものを使っているらしい。太陽暦か太陰暦かどっちかは分からないが。あと、14月って……1年何ヶ月?
『Answer:1年は25ヶ月です。』
……ながっ!25ヶ月って地球での1年の2倍近くあるじゃん。この世界じゃ33歳ぐらいで定年退職じゃないか。1年が長すぎて20歳ぐらいでも老け顔になってるよ……。あれ?それだったら僕は17歳ではない?
『Answer:正解です。神代拓人の年齢は8歳です。』
……あ、そうなんだ。現実味が無さすぎる。8歳とか地球では9年も前に過ぎ去ったんだけどな……。
ステータスを後で確認しておこう。
* * * * *
僕はカハメルを歩いていた。一応言っておくが、カハメルはこの街の名前だ。未だに宿暮しである。スキルや魔法を覚えて、『刃蟻の根城』に家を建てたい。〈保有地管理〉で生物のスポーン設定も出来るため、家を建てた後は刃蟻とは、おさらばだ。刃蟻は、正直見飽きた。〈収納〉の40%が刃蟻の死体なのだ。勘弁してくれ……。
兎も角、今日は『刃蟻の根城』のダンジョンに挑む。ダンジョンにも保有権限があり、是非とも手に入れたいのだ。何故、異世界に来て、領地ゲームをしている雰囲気が漂っているのかが不思議だ。
そんなこんなで街を歩いていた。すると、目の前から馬車が走ってきていた。あと1秒気付くのが遅ければ、馬に蹴られていただろう。ギリギリで気付いた僕は避けた。しかし、反応が遅く掠ってしまった。
「おい、お前。すぐに謝れ!」
「……へ?」
どうしたのだろう。この御者は責任の擦り付けを僕にしているのか?
「何をボケっとしている!平伏しろ!」
勘違いが甚だしい。僕は被害者だぞ……。
「すみません、僕が何かしましたか?」
「王家の馬に当たっただろう!無礼極まりない。だから謝れと言っている。」
「そういう事ですか……お、王家?」
「そうだ、この馬車には王女陛下がお乗りになられている。」
「……失礼しました。」
流石に王家に喧嘩を売ろうなどとは思わない。そんな事を思うのは、異世界転生に夢見た脳筋だけで十分だ。
「何を騒いでいるのです。」
「王女陛下。この者が王家が持つこの馬に触れたのです。そこですぐに賠償させようとした次第です。」
「……そうですか。別に触られたからと言って怒ったりはしませんが。」
「それは……。」
「そこの者。御者が失礼をしましたね。賠償などは結構です。名前だけ聞いても良いですか?」
「ええ、王女様。僕───私は神代拓人と申します。」
「拓人さん、ですね。覚えておきます。失礼しましたね。それでは、また。」
そう言うと王女様は馬車に入り、御者は再び馬車を出した。そのまま馬車は去っていった。方向から見るにこの街にいる貴族──確か子爵──の家に行くのだろう。僕には関係ない話だ。さて、ダンジョンへ行くとしよう。
* * * * *
僕はカハメルを出て、刃蟻の根城へ行った。ダンジョンの場所はまだ分かっていなかったので〈保有地管理〉で検索した。このスキルは保有地においては、とても便利なスキルである。すぐに検索が引っ掛かった。まさかの刃蟻の巣穴の中にダンジョンの入口があるようだ。まずは巣穴に入るとしよう。
刃蟻の根城に巣穴は1つしかない。僕が刃蟻のボスを倒したあの巣穴だ。僕は迷わず、そちらへ行った。巣穴に近付くと、巣穴の中から刃蟻が出てくる。当然だ。出現設定は変更していない。鉄の剣を一振して、薙ぎ払った。今では楽に刃蟻が倒せる。レベル差のお陰だ。この世界では大抵の場合、レベルの差が強さにそのまま比例する。要するに平民より刃蟻の方が強いのだ。弱ければ話にならないが。
巣穴の中からはひたすら刃蟻が出続けた。100匹に到達するかしないかの境目で刃蟻は出なくなった。討伐完了だ。偶々、刃蟻の討伐依頼が出ていたので、これで十分だろう。あとでギルドに行こう。
しかし、今はダンジョンだ。
「~~♪」
転生前に日本で流行っていた曲を口ずさむ。歌詞はダンジョン風に。作詞のセンスは皆無だが、ここには僕しかいない為、自由である。自由って素晴らしい!
ダンジョンの中は迷路のようになっている。冒険者としてこのような場所を乗り越える手段は持っている。迷路の場合はこれだ。
「【刻印】。」
魔法である。初めて覚えた魔法だ。冒険者としてこれだけは覚えておいた方が良いと、見知らぬ冒険者に魔法を教えてもらった。これは〈無属性魔法〉というらしい。宿に魔法を纏めたノートを作成中なので、そこに記載してある。
【刻印】で来た方向が分かるようになっている。これは自分にしか見えていない。なので外部からの干渉もされないので安全に迷路探索が出来る。まさに必須アイテムなのだ。
分岐点に差し掛かっては、【刻印】。また分岐点で【刻印】……と、目印を置き続けているため、あまり時間が掛からずに奥まで進めている。それにしても敵がいない。まさか巣穴にいた刃蟻が全てなんて言わないよね……!それにしても張り合いがない。これではレベルが上がらない。走ろう。
移動手段を『歩く』から『走る』に変更した。ただ攻略速度が上がっただけだ。敵が出てくる訳では無い。
もうそろそろ敵無しにも飽きてきたな……と思った頃。迷路の奥に扉があった。どう見ても特別な部屋感が否めない。ボスだろう。さっさとクリアしますか。
僕は扉を開いた。扉は重く錆び付いていたが、力を込めると意外とすんなり開いた。
ボス部屋(仮)は広かった。ボス部屋という予想は外れていないのだろう。だが、何もいなかった。数歩歩いてみると、どこかでバキッという氷が割れるような音がした。
前では無い……左右でも無い……背後でも無い……下でも無い……ということは。
ボス部屋(確定)の天井は一面氷だった。氷には巨大な亀裂が入っていた。先程の音によるものだろう。そしてその氷に埋もれていたのは、1体の魔物である。
────それは竜であった。
◆◆◆◆◇ステータス◇◆◆◆◆
神代拓人
種族:人間
年齢:17歳
性別:男
職業:冒険者(赤色)
レベル:26
HP:17377/17377
MP:47292/47292
称号:なし
スキル:
情報(固有)- レベル10
万能(固有)- レベル10
保有地管理(通常)- レベル3
収納(通常)- レベル2
加護:転生神の加護
保有地:刃蟻の根城
◆◆◆◆◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆◆
因みにこの街の情報はこうである。
◆◆◆◆◇検索情報◇◆◆◆◆
国名:リメレイド王国
領地名:グレーデルン伯爵領
地域名:カハメル
保有:グランデ・オスター
生息:人間10,000人
推定生物平均レベル:5
施設:冒険者ギルドカハメル支部
◆◆◆◆◇◇◇◇◇◇◆◆◆◆
僕は街へ着いて、まず冒険者ギルドで冒険者登録をした。この世界での成人は8歳であり、普通に登録できた。若すぎる。ギルド内には粗相の悪い人も多かったが、元来そういうものなのだろう。期待した僕が馬鹿だった。
その後に『刃蟻の根城』で再び出現する刃蟻を倒している内にレベルが20になっていた。MPが随分と高くなっている。そろそろ魔法も覚えていきたい。スキルレベルも条件は未だに分からないが、上がってきている。この調子でレベルを最大の10にしたい。『刃蟻の根城』ではボス級の刃蟻が出現しなくなった。どうやら出現する周期があるらしい。暫くは安泰だ。
スキルは今のところ増えていない。スキル持ちの生物をあれから1体も倒せていない。魔法だけでなく、スキルもどんどん増やしたい。……欲望が多いね。
冒険者ギルドでは冒険者ランクが存在している。下から白色、黄色、橙色、赤色、青色、紫色、黒色、銀色である。その上にギルドマスターが認めた者のみがなることのできる金色がある。金色の冒険者は現在、この世界で4人しかいない。たった4人だ。それ程、ギルドマスターは手厳しいことで有名なそうだ。
黄色、橙色までのランク上げには、指定された依頼を5つクリアすれば良い。
赤色、青色、紫色では、指定した依頼が20コのクリアに加えて昇格試験がある。
黒色、銀色には国による討伐依頼を5つクリアするのが必須だ。その討伐依頼は死者も普通に出るような危険度が高すぎる依頼のために普通の冒険者は、紫色で冒険者ランク上げを終える。
僕の冒険者ランクは赤色だ。昨日、試験に受かった。意外とこの世界の冒険者は大変な稼業だ。ギルド支部長による飛び級など存在しない。ギルドルールに明確に記載されているのだ。甘えも許されない。ギルドマスターでもない限り。
現在の僕の装備はこうだ。鉄の剣。そして刃蟻の外装を魔法で硬化させて、出来た『刃蟻の鎧』を身に纏っている。この鎧は、魔力を通せば硬くなる。要するに普段は硬くなく、鎧もとても軽い。動きやすいように作ってもらったのだ。ギルドでの依頼をクリアしている内にお金が貯まっていた。嬉しい事である。貯金大好き。
僕はあることを思い付き、〈情報〉スキルを発動した。
「現在時刻って表示できるのかな……?」
『Answer:人類暦4,560年14月27日09:20』
表示できるみたいだ。この世界では人類暦というものを使っているらしい。太陽暦か太陰暦かどっちかは分からないが。あと、14月って……1年何ヶ月?
『Answer:1年は25ヶ月です。』
……ながっ!25ヶ月って地球での1年の2倍近くあるじゃん。この世界じゃ33歳ぐらいで定年退職じゃないか。1年が長すぎて20歳ぐらいでも老け顔になってるよ……。あれ?それだったら僕は17歳ではない?
『Answer:正解です。神代拓人の年齢は8歳です。』
……あ、そうなんだ。現実味が無さすぎる。8歳とか地球では9年も前に過ぎ去ったんだけどな……。
ステータスを後で確認しておこう。
* * * * *
僕はカハメルを歩いていた。一応言っておくが、カハメルはこの街の名前だ。未だに宿暮しである。スキルや魔法を覚えて、『刃蟻の根城』に家を建てたい。〈保有地管理〉で生物のスポーン設定も出来るため、家を建てた後は刃蟻とは、おさらばだ。刃蟻は、正直見飽きた。〈収納〉の40%が刃蟻の死体なのだ。勘弁してくれ……。
兎も角、今日は『刃蟻の根城』のダンジョンに挑む。ダンジョンにも保有権限があり、是非とも手に入れたいのだ。何故、異世界に来て、領地ゲームをしている雰囲気が漂っているのかが不思議だ。
そんなこんなで街を歩いていた。すると、目の前から馬車が走ってきていた。あと1秒気付くのが遅ければ、馬に蹴られていただろう。ギリギリで気付いた僕は避けた。しかし、反応が遅く掠ってしまった。
「おい、お前。すぐに謝れ!」
「……へ?」
どうしたのだろう。この御者は責任の擦り付けを僕にしているのか?
「何をボケっとしている!平伏しろ!」
勘違いが甚だしい。僕は被害者だぞ……。
「すみません、僕が何かしましたか?」
「王家の馬に当たっただろう!無礼極まりない。だから謝れと言っている。」
「そういう事ですか……お、王家?」
「そうだ、この馬車には王女陛下がお乗りになられている。」
「……失礼しました。」
流石に王家に喧嘩を売ろうなどとは思わない。そんな事を思うのは、異世界転生に夢見た脳筋だけで十分だ。
「何を騒いでいるのです。」
「王女陛下。この者が王家が持つこの馬に触れたのです。そこですぐに賠償させようとした次第です。」
「……そうですか。別に触られたからと言って怒ったりはしませんが。」
「それは……。」
「そこの者。御者が失礼をしましたね。賠償などは結構です。名前だけ聞いても良いですか?」
「ええ、王女様。僕───私は神代拓人と申します。」
「拓人さん、ですね。覚えておきます。失礼しましたね。それでは、また。」
そう言うと王女様は馬車に入り、御者は再び馬車を出した。そのまま馬車は去っていった。方向から見るにこの街にいる貴族──確か子爵──の家に行くのだろう。僕には関係ない話だ。さて、ダンジョンへ行くとしよう。
* * * * *
僕はカハメルを出て、刃蟻の根城へ行った。ダンジョンの場所はまだ分かっていなかったので〈保有地管理〉で検索した。このスキルは保有地においては、とても便利なスキルである。すぐに検索が引っ掛かった。まさかの刃蟻の巣穴の中にダンジョンの入口があるようだ。まずは巣穴に入るとしよう。
刃蟻の根城に巣穴は1つしかない。僕が刃蟻のボスを倒したあの巣穴だ。僕は迷わず、そちらへ行った。巣穴に近付くと、巣穴の中から刃蟻が出てくる。当然だ。出現設定は変更していない。鉄の剣を一振して、薙ぎ払った。今では楽に刃蟻が倒せる。レベル差のお陰だ。この世界では大抵の場合、レベルの差が強さにそのまま比例する。要するに平民より刃蟻の方が強いのだ。弱ければ話にならないが。
巣穴の中からはひたすら刃蟻が出続けた。100匹に到達するかしないかの境目で刃蟻は出なくなった。討伐完了だ。偶々、刃蟻の討伐依頼が出ていたので、これで十分だろう。あとでギルドに行こう。
しかし、今はダンジョンだ。
「~~♪」
転生前に日本で流行っていた曲を口ずさむ。歌詞はダンジョン風に。作詞のセンスは皆無だが、ここには僕しかいない為、自由である。自由って素晴らしい!
ダンジョンの中は迷路のようになっている。冒険者としてこのような場所を乗り越える手段は持っている。迷路の場合はこれだ。
「【刻印】。」
魔法である。初めて覚えた魔法だ。冒険者としてこれだけは覚えておいた方が良いと、見知らぬ冒険者に魔法を教えてもらった。これは〈無属性魔法〉というらしい。宿に魔法を纏めたノートを作成中なので、そこに記載してある。
【刻印】で来た方向が分かるようになっている。これは自分にしか見えていない。なので外部からの干渉もされないので安全に迷路探索が出来る。まさに必須アイテムなのだ。
分岐点に差し掛かっては、【刻印】。また分岐点で【刻印】……と、目印を置き続けているため、あまり時間が掛からずに奥まで進めている。それにしても敵がいない。まさか巣穴にいた刃蟻が全てなんて言わないよね……!それにしても張り合いがない。これではレベルが上がらない。走ろう。
移動手段を『歩く』から『走る』に変更した。ただ攻略速度が上がっただけだ。敵が出てくる訳では無い。
もうそろそろ敵無しにも飽きてきたな……と思った頃。迷路の奥に扉があった。どう見ても特別な部屋感が否めない。ボスだろう。さっさとクリアしますか。
僕は扉を開いた。扉は重く錆び付いていたが、力を込めると意外とすんなり開いた。
ボス部屋(仮)は広かった。ボス部屋という予想は外れていないのだろう。だが、何もいなかった。数歩歩いてみると、どこかでバキッという氷が割れるような音がした。
前では無い……左右でも無い……背後でも無い……下でも無い……ということは。
ボス部屋(確定)の天井は一面氷だった。氷には巨大な亀裂が入っていた。先程の音によるものだろう。そしてその氷に埋もれていたのは、1体の魔物である。
────それは竜であった。
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