神々の黄昏

流転

神々の黄昏

神は言った。無駄な感情を削ぎとった無機質な声で。

「君たちは勘違いをしている」

当然、意味がわからない僕は、質問にして投げ返す。
彼が神ならば、嫌な顔せずに答えてくれるはずだと。

故に、

「何を勘違いしているのですか??」

「君たちは、死を恐れすぎている」

まるで、死を恐れるなと言っているようで、俺は冗談気味に鼻で笑いながら言う。

「ははは。それじゃあー死を恐れるな。と、言ってるみたいですね僕達に」

神は間髪入れず言う。

「当たり前だ。何の為に君ら人間に有限を与えたと思っている。
私達が死ねない分、君たちは品なくてはならない。見せなくてはならない」

と。

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