路地裏最強は異能力者学園へ

KOGARASI

救出2

情報どうり船首に女子含めハイジャック犯がいた

ハイジャック犯の人数は約10名ほど
船首は広く、見渡しがいい

まるで待ち構えるかのように銃を入口に向けている

いや、待ち構えているのだろう
仲間からの連絡がとれないので敵がいるのは承知のようだ

女子は横で縛り付けられて座らせられている

ボスは中央で1人だけ椅子に座り鎮座している
その横に手足が炎で包まれた大男が立っている

「もういるんだろ?姿を表わせよ」

もうバレているようだ

能力を解き自分の存在が周囲に確認される

ドアに向かっていた銃がいっせいにこちらに向く

「やぁ、こんにちは、君みたいな猛者に会えて私は嬉しいよ」

こいつは性格に一癖ありそうな奴だな

「まぁ挨拶はここまでにして……蜂の巣になってね」

俺に向けての一斉掃射

すかさず地面に煙玉を叩きつける

煙が舞い視界が遮断される

今のうちに女子を全員【影渡り】で移動させる

「さて、邪魔者はいなくなったな」

【侵食】により敵の場所を確認する

あとはサバイバルの時と同じ
殲滅が始まるだけだ

だがしかし、予想外のことが起きた

凡そ敵は殺し、あとはリーダー格だけとなった時、強烈な熱風とそれによる上昇気流によって煙が消えていく

「これはすごい、もうみんなを倒しているとは。それに人質も回収済み、素晴らしい是非とも欲しい人材だ!どうだいこちら側につかないかね?」

「お断りだ。誰かと馴れ合うつもりはない」

「そうかい、残念だ。だかこいつに勝てなければその言葉は達成出来ないよ」

リーダー格の彼の横には両手両足炎に包まれた大男が仁王立ちしている

「さあ行け!おまえの力を見せてやれ!
ただし殺すな!死なない程度に痛めつけろ!あとはどこを欠損してもいい!」

男は無表情のまま炎の拳で殴りかかってくる

しかしその動きは規則的で読みやすい

この程度の奴が一番強いとなるとさすがに拍子抜けだ

足の筋を切り落とそうするが通り抜けてしまった
恐らく炎でできた脚なのだろう
つまり両手両足炎でつくっているとなると身体しか攻撃有効部位はない

しかしあの炎の手足を避けて攻撃するのは骨が折れる

「さてどうしたものか……」

やりようはいくらでもあるのだが

「おい!こっちを見ろ!」

リーダー格の奴が視線誘導とは言い難い誘導を誘う

だが次の言葉で振り向かざる得なくなった

「ケイ君!」

そこには避難させたと思っていたハルが縛られた状態で銃を突きつけられていた

驚き、硬直している所に横から高温の熱風と身を焼くような炎がぶち当たる

勢いよく飛ばされ壁に当たる

壁は凹み一部裂けて向こう側が見える
アバラ2本は折れた

よろめきながら立ち上がる

「ケイ君!!……早く倒れてボク達の仲間になろぅよぉ!うふふふふふ」

ハルの言葉は俺に、俺の胸に深く抉りこんだ

脅されているのだろうか

それともこれはハルの意思で動いているのだろうか…

それなら俺は裏切られたのだろうか…

また見捨てられたのだろうか…

ならもう人と関わることを辞めればいいのだろう

関わらなければ裏切られることも、こんな思いも感じなくてすむんだろうか

不要な考えが頭をよぎる

身体が動かない
手や指さえも動かない
能力を使おうとするが、使用する前に殴られ集中出来ない

炎なので顔が焼けるのがわかる
頭から血が出ていた

頭が冴えて物事がよく考えられる

「は、はは、なるほどそういう事か……」

「ん?どうした?頭がおかしくなったか?まぁいい問題は無い」

とどめのように大ぶりの殴りをギリギリのところで避ける

おかげで集中出来た

大男を吹き飛ばす
しばらくは大丈夫だろう

「引っかかっていた謎がすんなりと解けていったんでな。それが面白くて面白くて」

「謎だと?」

「あぁ、このハイジャックあまりにもすんなりいきすぎだよな?どこか情報源が必要だ。それがそこにいるハルだろ?」

「………どうしてそう思う」

「ハルは極めて女に見えにくい。例え女に見えても全員納得するのはおかしい。だからハルはそっち側だと思った。そしてこの統率の高さ、お前のカリスマかと思ったがそれも違った」

こめかみがピクピクしている頭にきているのだろう
気にせず進める

「恐らくお前の能力は『統率』もしくは『洗脳』なんだろう?」

「正解だよ。この子も、そいつも、君が殺した全員も私が『洗脳』した!そして、次は君だぁ!」

こうやって戦わせて疲労させるあたり、万全の状態じゃ洗脳出来ないのだろう

自分でせずに他人にやらせる辺り
「なんか貧弱な能力だなぁ」

一度治りかけてた機嫌が再びプルプルと体を震わすほどの怒りへと変換させた

聞こえていたのだろう

「んぐぐぐぐぅ!!おい!!そいつをぶち殺せ!僕を馬鹿にする奴を生かすなぁ!」

もう一人称が変わっている。こいつ小物だなあ

リーダー格の声に反応するように炎を噴射しその推進力で接近してくる

かなりのスピードが出ているがあのジャックに比べれば雑魚を超えて塵でしかない

【影纏】のフル強化で余裕で避ける
そして後ろからの肩から腹を切り裂いた

死んだことを確認してリーダー格の男へと向かう

「さぁ、次はお前だなぁ」

感覚でわかる恐らく俺は笑っている
それが身じろぐほどの恐怖だったのだろう

後ずさりながらハルに命令した

「あ、あ、あああいつを殺せぇ!!」

ハルの拳が飛んでくる

しかし強化した俺では相手にならなかった
拳を掴み一本背負いで体を叩きつけ、蹴り飛ばし壁に当てる

意識は飛んだだろう

「お、俺を殺したらあいつは元に戻らないぞ!いいのか!」

「そんな見え透いた嘘で誤魔化せると思ったのか、お前。お前みたいなやついくらでも殺したことあるんだよ。元に戻ることは知っている」

まぁいくらでもは言い過ぎだが

一発の銃弾でリーダー格の男を殺した

これでハイジャック事件は解決した。


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コメント

  • ノベルバユーザー457073

    もう更新しないのでしょうか?とても面白く、全話一気に読ませていただきました!

    1
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