路地裏最強は異能力者学園へ

KOGARASI

パーティ

ジャックとの戦闘は相打ちといった結果で終わった

今は無人島に来る時に乗った船で少しずつ【影纏】をなじませている

帰って三日後には体育祭
それまでにはある程度馴染ませておきたい

「ケイくーん」

2週間のサバイバルを終えた晴がきた

「どうした」

「いや、何かあるわけじゃないけど、ケイくんと話したいなって」

理由がないなら来るな、と言いそうになったがこいつが勝たなければ全滅していただろう

「黒鉄はどうした」

「美琴ちゃんは疲れたから休むって」

「お前も休んだらどうだ」

「!?」

晴が一歩足を引いて驚愕している

「おい、その反応はなんだ」

「い、いや、ケイくんも人に気を使えるんだと思って」

「何を言う。俺は常に気を使っているぞ」

「え!?どこに!?」

「敵を苦しまず殺すように」

「そこ!?」

「なんだ?違うのか?なら今度からやめよう」

「すみません続けてください!」

「冗談だ」

「ふぅ、冗談かぁよかったー、ん?どれが?」

「さあ?どれだろうな」

しばらく冗談を言い合う
2週間サバイバルをしていたのに元気な奴だ。
なんでこいつはいつもいつも俺に構ってくるのだろうか
これが好意があるせいだとしても、こんな俺に好意を向けるなんてこいつ趣味悪いな

『生徒の皆様、ホールにお集まりください』

船内放送で招集がかかる
何かの行事だろうか

「ケイくん!行こ!」

「分かったから急かすな」

手を引き先導する晴に呆れながらもつい笑みが零れる

そんな自分に気づかずされるがままに晴の後ろを着いて行った

ホールに着くと点呼を取られみな思い思いの席に着く

どうやら最後にパーティをするようだ
円テーブルの6人席
俺の隣に晴、その隣に黒鉄、明石、蒼井、そしてもう1人名前は確か……分からん

「あ、申し遅れたっス。あたしは城戸 忍きど しのぶ。2人と仲良くさせてもらってる友達っス。同じクラス同士仲良くしましょう。」

同じクラスと言っても、もうかなりの時間がたったが、まぁそこは置いておこう

それにしても珍妙な席並びになったものだ

「忍、そんなやつと仲良くすることないわよ。」

明石が料理を食べながら城戸を諭すように発言する
俺も何も言わず黙々と料理を食べ続ける

晴と蒼井は苦笑を浮かべながら「まぁまぁ」と二人をなだめている

明石が俺が何も言わないことに腹を立てたのか怒り口調で言葉を放つ

「貴方、忍が挨拶したんだから言葉くらい返しなさい。失礼に当たると思わないの」

「……俺は別にお前らと話す理由がない。それにお前も仲良くするなと言っていただろう。10秒しか記憶力がないのか?それはさぞかし大変だろうな」

「こんの!!」

逆上した明石が勢いよく立ち上がりガシャンと音が鳴り響く

「まぁまぁ落ち着けって萃香、せっかくのパーティなんだしさ」

「そーっスよ!せっかくのパーティ楽しみましょうよ!ね?ね?」

城戸が晴と黒鉄に同意を求め、2人もそれに同意する

だが先に仕掛けてきたのは向こうからだ。俺は仲良くするつもりは無いと言う姿勢を見せると明石も同じ態度をしてきた

何をこいつは張り合っているんだと思ったが何もこいつに合わせることは無い

黙りだんまりを決め込み食事に集中する

「も、盛り上げていこー!イエーイ!」

「イエーイ!」

「「い、いえーい……」」

城戸と晴が盛り上げようと声を上げた時、一発の発砲音にホールは静寂に染った

もちろん俺が放ったものでは無い
黒ずくめの集団が銃火器をもって学生全員を狙っている

「全員動くなぁ!この船は俺たちが占拠した。命惜しくば言うことを聞け」

殺ろうと思えばいつでも出来るがここにいるのが全員とは限らない

下手に動いて学生が死ぬのも後々面倒臭い
ここは素直に従っておく

「おい、テメェら男と女をわけてこい!こいつらは大事な商品だ。傷付けんじゃねぇぞ!」

「「「「へい!」」」」

どうやらこの集団は人身売買のグループらしい。
直ぐに男女別れ女子は別室に向かわせられる

部屋は男だけのむさ苦しい空間へと一変した。

部屋に残った黒ずくめグループは七人と最初に来た人数の半数を置いていっている

それほど警戒しているのか、別に七名ほどなら問題ないのか

それはあとから考えるとしてまずは……

この七人を殺してからにしよう。

俺はその時、口が三日月に変わっていることに気づいていなかった

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