路地裏最強は異能力者学園へ

KOGARASI

決戦

寮に戻った俺は銃の整備、それに銃弾の補充、装填
他に短刀、双剣、槍にハルバート、片手剣
多種多様の武器を用意しておく

ちなみにこれらの武器は学校の売店で売っていた
さすがセブンズ学園、色々な武器が置いてある

まぁ、これらの武器も俺の能力でつくれないこともないが、正直体力温存のためだ

【影操作】で武器を創るより、【影渡り】の方が体力の減りは少ない

一通り確認が終了した後、時計を見てみると6時40分ほど、あと15分ほど瞑想をしよう
これからの俺の仕事のために

俺の能力は『影』

感情を外に出さないために仮面をかぶる

無表情という名の仮面を…

自分は影だと…

ただの現象だと…

そして……人を殺すだけの機械だと思い込ませるために……







瞑想を終え、今は武道館の控え室にいる

俺の戦闘服はゆったりとした袖の部分が広いものだ

まぁ例えるなら浴衣みたいな袖に物が入れれるあれだ

しかし、この袖はどう伸ばしても俺の手首ほどしかなく
足は普通ズボンだ

色は統一して黒、俺の能力に合うようにしている

7時、時間だ

俺は控え室を出て武道館の戦闘場に向かう

如月もちょうど俺とは反対側の門から出てきた
いつも通りの二丁拳銃に腰には如月妹の剣がある

「それじゃあ、始めようか……これより!月野影対如月氷火の模擬戦を始める!準備はいいかい?……始め!」

合図と同時に走り始める

如月は冷静に俺へと標準を合わせて撃ち出す

俺もそれに合わせて小盾を持ってまだ走る

俺の得意な距離は中〜近距離

そこまで行けば確実に勝てる

あと5mというところまで来たら炎の壁が出来た

如月は炎の壁があるにもかかわらずこちらを撃ってくる

まだ見てないから当たりはしないが大体の位置を分かっているのかしばらく続いた

「俺の本気がどういうものなのか見せてやろう」

今、俺は笑っているだろう
生命の取り合い、硝煙の匂い、乱れる鼓動
全てが俺の糧になる

俺は端から1発ずつ銃弾を撃っていく
その間に【影分身】でブローニングM2を組み立てる

また【影分身】の一人は薙刀を構え、もう一人はマシンガンを持って特攻準備を終える

そろそろこの炎の壁消えてほしいと思ったが待つのも嫌なので最初にブローニングM2で手当り次第に撃ちまくる

流石に炎の壁では防げないのかすぐに氷の壁に切り替えた

氷の壁に変えたと同時に地面を凍らした

【影操作】で靴裏にスパイクをつければ大した問題でもない

この氷の壁の一部にプラスチック爆弾を取り付け破壊する…が、すべては壊れず人一人分くらいしかあかなかった

まだ空いている間に【影分身】でできた2人をいれ、俺は手榴弾のピンを抜く

そして氷の壁の向こう側狙って投げまくる
相手からしたら空襲みたいなものだな

あ、2人殺られた

よし次は殺られた2人を【影分身】でまた出し、そしてもう1人出す

今出ている4人でRPGを出して(もちろんゲームではないロケランだ)一斉に一点を狙って撃つ

するとたちまち、氷の壁に大きな穴ができた

俺はまだ穴ができているうちに氷の壁の向こう側に走り出す

今までの行為は如月を披露させるための前座に過ぎない

ここからは俺一人で戦う

まず撃たれないために大盾を構えながら穴に滑り込む

如月の装備を見る限り、右手に銃、左手に双剣を持った状態だ

ならばこちらもと短剣を取り出し腰に据えとく

もう十分接近できたので盾を如月に投げ、短剣を抜く時間を稼ぐ

無事短剣を抜き、如月と短剣で打ち合う

カキンッと金属同士のぶつかる音が鳴り響く
その時々で銃声も鳴り響く

如月が持っている拳銃は、デザートイーグルに似ている

恐らくデザートイーグルの改良版だろう
弾数は9発から7発

俺が来てから6発撃っている

俺はベレッタを基準として改造しているからあと8発は撃てる

俺は短剣で切り合い、銃を撃ちながらバックステップで距離を取り、袖から手榴弾を出してそのまま投げる

そして【影操作】で壁を作りながら投げた手榴弾を撃ち抜く

爆発の後、【日陰者】を使って影を薄くし、【影操作・大剣】で巨大な剣を作る

作った大剣を横にひと振りする

しかし、感触がなかったからにげたのだろう

地面は砂埃が舞っており相手が見えない

途端、大剣の二倍はありそうな巨大な炎柱が立つ

迷わずそこの中心に銃弾を撃ち込む

そしてすぐにその場を移動する

ダダンッ!

と、銃弾が飛んでくる

これで相手の弾数は1か2発と言ったところだろう

コレに対しこちらは4発

相手にリロードさせる時間を与えず炎柱に走っていく

3mを切ったところで炎柱は消え、こちらに銃を構えてダンッ!と撃ってくる

横跳びをして避けまだ止まらず走り続ける
あと1発

ダンッ!

残り0発!

ジャコンッと銃が音を鳴らしもう銃弾がないことを知らせる

もう如月は目と鼻の先だ
標準を揃え如月に放つ

が、俺の銃弾が如月を撃ち殺すことはなくガコッと銃が途中で止まってしまう

ちっ!ジャムったか!

仕方なく短剣で勝負する

一瞬、お互いが切り合い、背中合わせになる

辺りは血で染まりダラダラと血が流れ続ける

俺の左手を見ると関節から無い

俺のがやられたらしい

「これで……私の…勝ちよ!」

腕が切り落とされた

これからの激しい戦闘は不可能

「あぁ、確かに終わりだな……お前がな・・・・

「え?」

如月が勢いよく倒れ落ちた

「な…んで」

「お前、刃物に毒物を入れるのは当たり前だろ?まぁ今回は毒物ってより痺れ薬だがな」

俺はゆっくり近づき、如月の頭に銃口を向ける

うっうっと如月が泣いている

「お前、やれば出来るじゃねえか」

「え」

如月の頭が爆ぜ、俺は二度目の如月との戦いに勝った 

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コメント

  • ノベルバユーザー128919

    何かが起こる予感!

    0
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