路地裏最強は異能力者学園へ

KOGARASI

ぬるま湯

以外に呆気ないものだな

ため息をしながら大鎌と【日陰者】を消す

この大鎌は、なかなか威力があるがその分体力の消費が大きい

今では、軽く走った程度だが、最初は息を荒らげて寝たぐらいだ

よくここまで頑張ったと思う。
よくやった、俺!

俺のグループで最後だったので対戦表がどのようになったか気になる。

4グループあったので、トーナメント戦になっているはずだ

確か、武道場の玄関に貼ってあるはずだ

「あ!ケイくん!」

あー、この声は………晴か
それに黒鉄もいる

「なんだ?どうした?」

「なんだじゃないよ!なにあの能力!?ボクそんなの聞いてないよ!」

「あぁそうだな、言ってないしな」

「言ってよ!ケイくん物凄く強いじゃん!」

「あーそうだな、で?お前はどうだったんだよ」

「えっと、最後の2人には残ったんだけど負けちゃったんだ」

いつもより元気が無くなっている。そんなに無様に負けたのか?

「どういう戦いだったんだ?」

「えっとね、相手はBクラスの人だったんだけど、炎と氷使いでね、地面凍らされて動きにくくなってね、それから炎で焼き殺されちゃったの」

ほほぅ、なかなか強そうな奴だな

「ボクの能力は『獣』って前に言ったでしょ、獣って寒いのが苦手で…それで…ね…足が…ね…動かなくなっちゃって…すっ転んじゃって…それで…殺られたの」

「晴……」
黒鉄が体を支える
晴の顔から、眼からポロポロと涙が滴る
それほどまでに悔しかったのだろう

「おい…晴…死人に口なしだ、死んだらそこで最後、生者に何もすることはできない」

「ちょっと!そんなこと言わなくてもいいじゃない!」

晴は驚愕し、黒鉄は俺に向かって怒鳴る。
しかし、俺の話はまだ終わってない

「だが、俺はまだ生者だ、生きている者が生きている者に鉄槌を与えるのは何らおかしいことではない。」

「え?」

晴は泣きやみ、黒鉄は黙ってこちらを見ている

「俺がかたきをとってやろう。コテンパンに心が死ぬまで徹底的に絶望というものを味わせてやる」

「ふ、ふふ、あはははは、うん!やって!やっちゃってケイくん!……負けたら許さないから」

「おう、じっくり殺してやるよ」

「あはは」

こいつは笑った方がしっくりくる

さて、もう表は張り出されている頃だろう

玄関前には多くの人が屯していた
皆、トーナメント表を見て話しているのだろう

「ほう、そうきたか」

つい言葉が出てしまう。

表によるとまず俺がCクラスの一人と戦い、その勝者がBクラスの一人と戦い、最後に晴を倒した奴と戦うようになっている

つまり俺が春の敵討ちをするためには全戦全勝しなければならないようだ

「そ…そんな…これって……」

黒鉄が辛そうな顔で表を見る

「おい、何落ち込んでんだよ、たった3勝するだけだろ」

「何よ!たった3勝って!このトーナメント戦は連続であるのよ!いくらCクラスに勝てたとして次にはBクラスが2人残っているのよ!出来るわけないじゃない!」

「はん!たかだかCクラスBクラス程度敵じゃねえよ」

鼻で笑い豪語すると近くにいた皆の視線が俺に集まった

「あ?なんかようでもあるか?」

俺は周囲に問いかける、が、誰も返事はせず視線を逸らす
少々、不良ぽい発言だったがまぁ大して気にしない

「はっ!てめぇなんかに如月が負けるかよ!」

いきなり怒鳴ってきたのは中肉中背の赤紙でオールバックの生徒

肩には青色の校章、Bクラスだ

この学園では、校章の色によってクラスがわかりやすくなっている。

Sは黒、Aは赤、Bは青、Cは黄、Dは白だ。
学年が上がると校章の横にその学年の英数字が書かれる

「どうせお前はラッキーで勝てただけのやつだろうが」

あれをラッキーで済ませれるものなのか

周りの奴らもそう思ったらしく、周囲がコソコソと近くのものと喋り合う

「お前、俺の試合見てないだろ」

「それがどうした!てめぇ見てぇな雑魚が実力で勝てるわけねぇだろ!」

「………そうか…なら、俺がここで力の差を見せてやるよ……」

一対一の場合【日陰者】は意味をなさない。
【日陰者】はただ周囲から認識しにくくなるだけだ
大多数対一ならなんとかなるが一対一の場合は無理だ
使うにしても相手の気を逸らさなければならない
そんなミスディレクションなんて俺に出来るわけない

【影操作】

なら、【影操作】で影を薄く伸ばし、下から槍で突き殺す

相手は動かない、いや、少しずつじりじりと後に下がり始めている

「月野くん!やめなさい!」

ふと、後から声が聞こえた。

声的に桂香さんだろう

「なんですか?物部先生、どうかしましたか?」

「あなた、本気で殺そうとしたでしょ」

「はは、ほんの冗談ですよ、」

「………そう…」

桂香さんは、目線でうったえかけている
《人を殺すな》と

そんなこと分かっている
人を殺したら犯罪、周知の事実だ

だが、人にバレたらのことである
バレなければ罪に問われる

漫画やアニメでよく言われるものだ『バレなきゃ犯罪じゃないんですよ』と

実際、路地裏じゃあ誰を殺そうがバレなければ捕まることは無い

もちろんそれは自分も殺される覚悟があっての事だが

路地裏は警察もよらない無法地帯、そんな所で育った俺からしてみればこんな場所なんてぬるま湯もいいとこだ

「じゃ、俺はこれで、」

俺は会場の選手待機所にむかう
そして、晴とすれ違いざまに小声で晴だけに聞こえる声でいう

「俺は本気で潰しに行くからな、後悔してももう遅いぞ」

そう告げるだけ告げて向かった

「路地裏最強は異能力者学園へ 」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

  • KOGARASI

    ご指摘ありがとうございます
    気をつけていきます

    0
コメントを書く