路地裏最強は異能力者学園へ

KOGARASI

おでん屋台

あれからずっとモヤモヤしている

本当にあの選択で良かったのかと、

「はぁ、おでんうま」

「おう、いつもありがとよ、で?、どうしたんだい?   坊主」

俺はこの屋台の常連で、週に一回は来ている

「うん?人生の選択について悩んでた」

「ほー、また、また馬鹿なこと言い始めやがった」

「馬鹿なことってなんだよ」

「ガキがそんなめんどくせぇこと考えてんじゃねぇよ。 ガキはガキらしく素直にはなしゃあいいのによぉ」

「はは、なんだよそれ」

俺はここでよく愚痴ったりしている。
喧嘩のことだったり、金のことだったり、色々話す

「まわりくどい話しは無しだ。ほれ、さっさと話せ」

「はぁ、了解、話すよ」

俺はその日、あったことを話した

「かぁー!もったいねぇ!なんで断っちまったんだ?」

「相手がいくら警察だとしても信用出来ないし、俺が嫌だったから」

やっぱりこのおっちゃんは話しやすい

「まぁ、信用出来ないってのは分かるが、嫌だったのは完全に私用じゃねぇか!」

「まぁ、それに関しては俺が家族に忘れられてから、もう家族を作りたくないってのが本音だがな」

「っ!そうかよ……わりぃな」

「お、そうか、ならおでん1つ奢ってくれよ」

「おい、それとこれとは違うだろ!」

「ははは、そりゃ残念だ」

俺がここまで生き残れてるのもおっちゃんのおかげなんだよなぁ、正直かなり感謝してるよ

そんなことを思いつつ、おでんにかぶりつく

「すみませーん、空いてますか?」

「おう!空いてるよ」

ふと、どこかで聞いたことのある声が聞こえる

「あ、あの警官」

「あ、月野影くん」

まさかこんな所で出くわすとはな、
捕まるのもやだし、帰るか。……帰る場所ないけど

「あ、待って!」

「はぁ、またですか」

「うん、それは…ごめんなさいね」

「先に言っときますけど、住みませんからね」

「うん、それは…分かったわ、それよりほかの話よ、あなたに学園に通ってほしいの」

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