廃課金ひゃっほう!
1話/プロローグ
俺の名前は工藤拓海。中学2年生だ。
中学に上がった時に買ってもらったスマホで、ソシャゲにどハマりしてお小遣いと時間を費やし続けて早1年。ゲームばかりしていたせいで、成績もあまり良くなく、部活も帰宅部。親からは白い目で見られ、友達もいない。
そんな寂しい学生生活を過ごしていて、唯一心を落ち着けられるのは大好きなゲームをしている時だけ。
ゲームだけは、彼の努力を認めてくれた。今では世界ランキング3位に君臨しているほどだ。
「あぁ、もう朝か。昨日はバレンタインイベントのせいで完徹になっちまったな。」
そんな事を呟きながら俺は自分の部屋を出て1階に降りる。
まだ朝5時なので当然、リビングには誰もいない。
俺はトーストを齧りながらスマホに目をやる。
 「クソっ……後1個アイテムが落ちてくれればバレンタインイベントは攻略完了なのによ。」
俺にとって、今回のバレンタインイベントはとても大事なことなのだ。何しろ、自分の推しキャラのバレンタインコスVer.が出たのだから。
最近のソシャゲは大体、同じキャラクター同士を掛け合わせて限界突破させるというシステムを導入している。つまり、完全攻略するには同じキャラクターを複数体入手しなくてはいけない。
(推しキャラのためなら!)
と睡魔に負けて今にも閉じてしまいそうな瞼をあけて自分を奮い立たせる。
が、このままでは寝てしまいそうなので、続きは学校に向けて歩きながらする事にした。
歩きスマホはダメだって、よく言うけど推しキャラには変えられない。
......................................................
身支度を終え、家を出る。
「行ってきます。」
当然、返事はない。まだ5時半だしね。
「やっぱ、朝のパリッとした空気は最高だな。眠気も吹き飛ぶ。」
そう言いながらスマホを見る。
後1個、後1個アイテムが落ちてくれれば限界突破も完了して、完全攻略なのだ。
と、イベントダンジョンをクリアしながら信号を待っていると、右側から狂ったように速度をあげた車が迫ってきた。
「え、」
眠気と、ゲームに集中していたために気づくのが遅れてしまった俺は咄嗟に避ける事が出来なかった。
バァンッ!!!
気が付けば、俺の身体は宙に舞っていた。
ドサッ……ガシャン!
薄れゆく意識の中でその音が脳に鳴り響いた。
(い、今の……音は……?)
アスファルトの上に倒れた俺の少し左に、スマホが落ちていた。
勿論、液晶画面は割れ、画面は真っ黒になっている。
(あぁ、俺の人生、こんな終わり方すんのか……。今まで散々頑張ってきたゲームのデータも消え、何にも残さずに……)
せめて来世では、あのゲームみたいに魔法とかのある、ファンタジーな世界がいいな。
そんな事を考えて、俺の意識は途切れた。
......................................................
「……  ……様。  …う様。  工藤様。」
透き通るような声で名前を呼ばれて、目が覚めた。
「……! あ、ありがとうございます……」
一言目でお礼を言ってしまった。
だが、それも仕方あるまい。
何せ、目の前には2つの桃……桃源郷があったからである。
たわわに実ったその果実は、その実を揺らしている。
パフッ
俺は迷うこと無くその胸に顔を埋めた。
寝起きだしね。欲望を抑えきれなくても仕方ないよね。……あれ?なんかこう、思ってたのと違うっていうか、ちょっと硬い?
「もしかして豊きょ」
ズガン!
「うっ!いきなりなんて事しやがる!!」
と、喚く俺。
「それはこっちのセリフよ!ようやく目覚めたと思ったらいきなり胸に顔を埋めたりして!」
なるほど。いきなり目から星が出るほどどつかれた理由がわかった。
そんな事を考えながら、偽物の桃の持ち主に目を向ける。
……一言で言うなら、女神だった。
整った顔立ちに、肩までかかる黄金色の髪。スラリとした長身の身体。手には光り輝く杖。そして、ボンキュッボン!
(ボンは偽物だけどな。)
失礼な事を考えていたのがバレたのか、女神はこっちを睨みつけてくる。怖ーよ。
「工藤拓海様。私は、世界の調律を保つ神、アフロディーテと申します。」
と、先に口を開いたのは女神……アフロディーテさんの方だった。眼光は相変わらず鋭いが。
「えっと、初めまして。」
なんと返したら良いか分からず、とりあえず挨拶をしてみる。
「工藤様。貴方は先程、居眠り運転していた車に跳ねられて死亡致しました。そんな貴方には2つ、選択肢があります。1つは、このまま貴方のいた世界に記憶を失って、転生するという選択肢。もう1つは異世界に、記憶を残したまま転生する異世界転生です。お好きな方をお選びください。」
えっと、とりあえず俺は死んだらしい。それで、転生?だっけ?
「あ、あの。異世界って魔法とかモンスターとかいる感じの異世界ですか?それとも世紀末でヒャッハーな世界ですか?」
おずおずと訪ねてみる。
「いえ、魔法やモンスターのいる世界です。ヒャッハーな人はもしかしたらいるかもしれませんが。」
なんということでしょう。あの嫌な世界に戻らずに済み、それどころか1度は行ってみたかった異世界に行けると言う。こんな夢みたいな話があるのか。
「それなら、異世界に転生させて下さい!」
俺は答える。
「わかりました。それでは、良い人生を。」
とアフロディーテさんが手に持っていた杖を掲げると、俺の足元に魔法陣が描かれた。
おお!めっちゃ魔法って感じがしていいね!
そんな事を考えて、ふと気になった。
「あの、異世界に転生するに当たって、特殊能力が貰えたりとかしないんですか?」
そう、特殊能力である。大概の異世界転生物には特殊能力というおまけが付いてくるものである。それに、特殊能力無しで転生しても元の世界に居た頃と変わらない生活になるかもしれない。
がアフロディーテさんから返ってきた返事は俺を驚愕させた。
「は?貴方如きが特殊能力を獲得出来るとお思いで?元の世界でもウジ虫みたいに暮らしてきたのですから、あちらの世界でも同じように生きたらいいではないですか。このゴミが。っと失礼、口調が乱れてしまいました。」
豊胸って言ったことまだ怒ってた。それにしてもこいつ性格悪すぎだろ……。腹めっちゃ黒いじゃねーか。こんなんが女神やってるなんて、世も末だな。
仕方ない。向こうがその気なら、こちらも最後の手段だ。
「ほー、そんな態度を俺にとっていいのかな?俺はお前が豊胸してるったことを知ってるんだぜ?女神様が豊胸してるだなんて、他の人が知ったら幻滅するなんてもんじゃあないんだろうなぁ。」
女神様を脅すしかない。
「ッチ!クソが!ウジ虫の癖に調子に乗りやがって!」
うわっ……一気に口調が変わった……
「おーっとーー?ちょっと口が悪いんじゃないんですかねー?豊胸女神様ーーー?」
「……仕方ありません。今回だけ、特別ですよ。お好きな特殊能力を言いやがれ下さい。」
とアフロディーテは額に青筋を浮かべながら答えた。キレすぎだろ……。ピクピクしてんぞ。口調まだおかしいし。
だが、いざ何でも特殊能力を与えるって言われても以外と悩むものである。ほんとにどうしたものか。
元の世界で好きだったことをスキルにするというのはどうだろうか?好きなこと……ゲーム……どんな能力だよ!
「ええっと……ちょっと待ってください。」
本当にどうしよう。不老不死?身体能力強化?どれもありきたり過ぎて悩んでしまう。
「ならば、ガチャを引いてみるのは如何でしょう。」
「が、ガチャ?」
俺にとって馴染み深い単語が出てきて少し嬉しくなる。口調が元に戻ってきた。怒りが収まったのか。
「そうです。ガチャ、です。というのも、貴方がこれから転生する異世界にはガチャシステムが存在し、寿命を削りガチャを引いて特殊能力等を獲得するのです。」
寿命を削るって……結構危なくない……?
「ですが、リスクより得るものの方が大きかったりするので、異世界の人々は皆ガチャを引いております。ガチャには5種類存在し、ジョブガチャ、武器ガチャ、道具ガチャ、スキルガチャ、称号ガチャとなっております。」
「ガチャを引くのに必要な寿命は下記の通りです。」
と、アフロディーテは懐(?)からフリップボードを取り出した。いや、ほんと、どこから出したの。それ。
「これは次元収納で収納していたものを出しただけです。」
なるほど。なんとなくわかる気がする。ていうか、思考は完全に読まれてるな。
アフロディーテの用意したフリップボードを交えた説明によると、こうらしい。
ジョブガチャ……必要寿命 15年
武器ガチャ……必要寿命 8年
道具ガチャ……必要寿命 8年
スキルガチャ……必要寿命 10年
称号ガチャ……必要寿命 8年
異世界で産まれた子どもは13歳……中学生になった時に1回、ジョブガチャを無料で引けるそうだ。その時にでたジョブによってその子どもの将来が決まるのだ。
「貴方には、この5つのガチャを無料で11連ずつ引いていただきます。その際に手に入れた能力を持って、異世界に転生します。尚、11連を引くと、必ずAランク以上のスキルが1つは手に入ります。」
ふむ。つまり、確実に4つはランクの高い能力&アイテムを獲得出来るのか。
因みに、ランクは S>>A>>B>>C>>D>>E となっているようだ。AとSなどの間にはA+とS-が存在する。
確率はSランクが1パーセント、Aランクが5パーセント、Bランクが13パーセント、CDEランクが80パーセント。あれ、俺がやってたソシャゲよりSランク(最高レアリティ)が出る確率高いじゃん。なんだヌルゲーか。
「なるほど。では、早速ガチャを引かせてください!」
まぁ、ソシャゲより確率が高いならどうとでもなるか。
「では、どのガチャから引きますか?」
「じゃあ、称号ガチャからで。」
即答する。正直、どれから引いても大して変わらないと思うしな。
「では、このガチャを引いて下さい。」
そう言ってアフロディーテはガチャガチャを召喚した。俺を異世界に転送使用としたように、魔法陣を描いて。
……?気のせいだろうか。アフロディーテが一瞬、ニヤリと笑った気がしたのだが。
とりあえず、ガチャ、引いてみるか。
すみません。いろいろ書いていたら1話に収まりきりませんでした。
次はガチャガチャタイムとなっております。
処女作なので、文法がおかしかったり、書き方が悪ければ教えてください。ミスの指摘もお願いします。
中学に上がった時に買ってもらったスマホで、ソシャゲにどハマりしてお小遣いと時間を費やし続けて早1年。ゲームばかりしていたせいで、成績もあまり良くなく、部活も帰宅部。親からは白い目で見られ、友達もいない。
そんな寂しい学生生活を過ごしていて、唯一心を落ち着けられるのは大好きなゲームをしている時だけ。
ゲームだけは、彼の努力を認めてくれた。今では世界ランキング3位に君臨しているほどだ。
「あぁ、もう朝か。昨日はバレンタインイベントのせいで完徹になっちまったな。」
そんな事を呟きながら俺は自分の部屋を出て1階に降りる。
まだ朝5時なので当然、リビングには誰もいない。
俺はトーストを齧りながらスマホに目をやる。
 「クソっ……後1個アイテムが落ちてくれればバレンタインイベントは攻略完了なのによ。」
俺にとって、今回のバレンタインイベントはとても大事なことなのだ。何しろ、自分の推しキャラのバレンタインコスVer.が出たのだから。
最近のソシャゲは大体、同じキャラクター同士を掛け合わせて限界突破させるというシステムを導入している。つまり、完全攻略するには同じキャラクターを複数体入手しなくてはいけない。
(推しキャラのためなら!)
と睡魔に負けて今にも閉じてしまいそうな瞼をあけて自分を奮い立たせる。
が、このままでは寝てしまいそうなので、続きは学校に向けて歩きながらする事にした。
歩きスマホはダメだって、よく言うけど推しキャラには変えられない。
......................................................
身支度を終え、家を出る。
「行ってきます。」
当然、返事はない。まだ5時半だしね。
「やっぱ、朝のパリッとした空気は最高だな。眠気も吹き飛ぶ。」
そう言いながらスマホを見る。
後1個、後1個アイテムが落ちてくれれば限界突破も完了して、完全攻略なのだ。
と、イベントダンジョンをクリアしながら信号を待っていると、右側から狂ったように速度をあげた車が迫ってきた。
「え、」
眠気と、ゲームに集中していたために気づくのが遅れてしまった俺は咄嗟に避ける事が出来なかった。
バァンッ!!!
気が付けば、俺の身体は宙に舞っていた。
ドサッ……ガシャン!
薄れゆく意識の中でその音が脳に鳴り響いた。
(い、今の……音は……?)
アスファルトの上に倒れた俺の少し左に、スマホが落ちていた。
勿論、液晶画面は割れ、画面は真っ黒になっている。
(あぁ、俺の人生、こんな終わり方すんのか……。今まで散々頑張ってきたゲームのデータも消え、何にも残さずに……)
せめて来世では、あのゲームみたいに魔法とかのある、ファンタジーな世界がいいな。
そんな事を考えて、俺の意識は途切れた。
......................................................
「……  ……様。  …う様。  工藤様。」
透き通るような声で名前を呼ばれて、目が覚めた。
「……! あ、ありがとうございます……」
一言目でお礼を言ってしまった。
だが、それも仕方あるまい。
何せ、目の前には2つの桃……桃源郷があったからである。
たわわに実ったその果実は、その実を揺らしている。
パフッ
俺は迷うこと無くその胸に顔を埋めた。
寝起きだしね。欲望を抑えきれなくても仕方ないよね。……あれ?なんかこう、思ってたのと違うっていうか、ちょっと硬い?
「もしかして豊きょ」
ズガン!
「うっ!いきなりなんて事しやがる!!」
と、喚く俺。
「それはこっちのセリフよ!ようやく目覚めたと思ったらいきなり胸に顔を埋めたりして!」
なるほど。いきなり目から星が出るほどどつかれた理由がわかった。
そんな事を考えながら、偽物の桃の持ち主に目を向ける。
……一言で言うなら、女神だった。
整った顔立ちに、肩までかかる黄金色の髪。スラリとした長身の身体。手には光り輝く杖。そして、ボンキュッボン!
(ボンは偽物だけどな。)
失礼な事を考えていたのがバレたのか、女神はこっちを睨みつけてくる。怖ーよ。
「工藤拓海様。私は、世界の調律を保つ神、アフロディーテと申します。」
と、先に口を開いたのは女神……アフロディーテさんの方だった。眼光は相変わらず鋭いが。
「えっと、初めまして。」
なんと返したら良いか分からず、とりあえず挨拶をしてみる。
「工藤様。貴方は先程、居眠り運転していた車に跳ねられて死亡致しました。そんな貴方には2つ、選択肢があります。1つは、このまま貴方のいた世界に記憶を失って、転生するという選択肢。もう1つは異世界に、記憶を残したまま転生する異世界転生です。お好きな方をお選びください。」
えっと、とりあえず俺は死んだらしい。それで、転生?だっけ?
「あ、あの。異世界って魔法とかモンスターとかいる感じの異世界ですか?それとも世紀末でヒャッハーな世界ですか?」
おずおずと訪ねてみる。
「いえ、魔法やモンスターのいる世界です。ヒャッハーな人はもしかしたらいるかもしれませんが。」
なんということでしょう。あの嫌な世界に戻らずに済み、それどころか1度は行ってみたかった異世界に行けると言う。こんな夢みたいな話があるのか。
「それなら、異世界に転生させて下さい!」
俺は答える。
「わかりました。それでは、良い人生を。」
とアフロディーテさんが手に持っていた杖を掲げると、俺の足元に魔法陣が描かれた。
おお!めっちゃ魔法って感じがしていいね!
そんな事を考えて、ふと気になった。
「あの、異世界に転生するに当たって、特殊能力が貰えたりとかしないんですか?」
そう、特殊能力である。大概の異世界転生物には特殊能力というおまけが付いてくるものである。それに、特殊能力無しで転生しても元の世界に居た頃と変わらない生活になるかもしれない。
がアフロディーテさんから返ってきた返事は俺を驚愕させた。
「は?貴方如きが特殊能力を獲得出来るとお思いで?元の世界でもウジ虫みたいに暮らしてきたのですから、あちらの世界でも同じように生きたらいいではないですか。このゴミが。っと失礼、口調が乱れてしまいました。」
豊胸って言ったことまだ怒ってた。それにしてもこいつ性格悪すぎだろ……。腹めっちゃ黒いじゃねーか。こんなんが女神やってるなんて、世も末だな。
仕方ない。向こうがその気なら、こちらも最後の手段だ。
「ほー、そんな態度を俺にとっていいのかな?俺はお前が豊胸してるったことを知ってるんだぜ?女神様が豊胸してるだなんて、他の人が知ったら幻滅するなんてもんじゃあないんだろうなぁ。」
女神様を脅すしかない。
「ッチ!クソが!ウジ虫の癖に調子に乗りやがって!」
うわっ……一気に口調が変わった……
「おーっとーー?ちょっと口が悪いんじゃないんですかねー?豊胸女神様ーーー?」
「……仕方ありません。今回だけ、特別ですよ。お好きな特殊能力を言いやがれ下さい。」
とアフロディーテは額に青筋を浮かべながら答えた。キレすぎだろ……。ピクピクしてんぞ。口調まだおかしいし。
だが、いざ何でも特殊能力を与えるって言われても以外と悩むものである。ほんとにどうしたものか。
元の世界で好きだったことをスキルにするというのはどうだろうか?好きなこと……ゲーム……どんな能力だよ!
「ええっと……ちょっと待ってください。」
本当にどうしよう。不老不死?身体能力強化?どれもありきたり過ぎて悩んでしまう。
「ならば、ガチャを引いてみるのは如何でしょう。」
「が、ガチャ?」
俺にとって馴染み深い単語が出てきて少し嬉しくなる。口調が元に戻ってきた。怒りが収まったのか。
「そうです。ガチャ、です。というのも、貴方がこれから転生する異世界にはガチャシステムが存在し、寿命を削りガチャを引いて特殊能力等を獲得するのです。」
寿命を削るって……結構危なくない……?
「ですが、リスクより得るものの方が大きかったりするので、異世界の人々は皆ガチャを引いております。ガチャには5種類存在し、ジョブガチャ、武器ガチャ、道具ガチャ、スキルガチャ、称号ガチャとなっております。」
「ガチャを引くのに必要な寿命は下記の通りです。」
と、アフロディーテは懐(?)からフリップボードを取り出した。いや、ほんと、どこから出したの。それ。
「これは次元収納で収納していたものを出しただけです。」
なるほど。なんとなくわかる気がする。ていうか、思考は完全に読まれてるな。
アフロディーテの用意したフリップボードを交えた説明によると、こうらしい。
ジョブガチャ……必要寿命 15年
武器ガチャ……必要寿命 8年
道具ガチャ……必要寿命 8年
スキルガチャ……必要寿命 10年
称号ガチャ……必要寿命 8年
異世界で産まれた子どもは13歳……中学生になった時に1回、ジョブガチャを無料で引けるそうだ。その時にでたジョブによってその子どもの将来が決まるのだ。
「貴方には、この5つのガチャを無料で11連ずつ引いていただきます。その際に手に入れた能力を持って、異世界に転生します。尚、11連を引くと、必ずAランク以上のスキルが1つは手に入ります。」
ふむ。つまり、確実に4つはランクの高い能力&アイテムを獲得出来るのか。
因みに、ランクは S>>A>>B>>C>>D>>E となっているようだ。AとSなどの間にはA+とS-が存在する。
確率はSランクが1パーセント、Aランクが5パーセント、Bランクが13パーセント、CDEランクが80パーセント。あれ、俺がやってたソシャゲよりSランク(最高レアリティ)が出る確率高いじゃん。なんだヌルゲーか。
「なるほど。では、早速ガチャを引かせてください!」
まぁ、ソシャゲより確率が高いならどうとでもなるか。
「では、どのガチャから引きますか?」
「じゃあ、称号ガチャからで。」
即答する。正直、どれから引いても大して変わらないと思うしな。
「では、このガチャを引いて下さい。」
そう言ってアフロディーテはガチャガチャを召喚した。俺を異世界に転送使用としたように、魔法陣を描いて。
……?気のせいだろうか。アフロディーテが一瞬、ニヤリと笑った気がしたのだが。
とりあえず、ガチャ、引いてみるか。
すみません。いろいろ書いていたら1話に収まりきりませんでした。
次はガチャガチャタイムとなっております。
処女作なので、文法がおかしかったり、書き方が悪ければ教えてください。ミスの指摘もお願いします。
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