世界最強都市"ヨミ"の魔王

もちあ

第2話 雪斗と隕石衝突の危機

 
「衝突予想日時は、7月10日午前10時31分6秒です」

 雪斗はその瞬間、玄関を飛び出し、一直線に、お父さんの研究所へ向かった。

 研究所へ着くと、研究所の中は、混乱状態だった。口々に聞こえるあのワード

「………隕石が…」
「隕石の……………………」
「でも隕石……」

 雪斗は、この混乱はやはり隕石によるものだと分かった。そして、1人の男性が俺を見つけると、すぐに手を掴み、ダッシュである場所へと向かった。いつもなら、文句を言うのだが、今はそんな場合じゃない。そして着いた部屋のドアを開けると…

「父さん‼︎‼︎」
「んっ!雪斗か!」
「父さんこれは、やはり、隕石のことで会議していたんですか?」

 そう、そこにはお父さんを含んだ13人が何やら話し合っていた。

「雪斗も知っているだろうが、、今、地球には隕石が接近している。」
「隕石の大きさは!?隕石の軌道は!?とにかく隕石の情報を下さい!!!」
「うむ、まず隕石の大きさだが、最低でも1㎞はあることが分かった。そして隕石の軌道上、地球に当たる確率は96.4%、そして、隕石が地球に当たった時は、98.5%の確率で地球が崩壊する」

 雪斗は、この事実を知らされた瞬間、これまでの出来事が頭の中をかき乱していく。

 辛かったこと…悲しかったこと…嬉しかったこと…楽しかったこと。怖かったこと…悔しかったこと…………色々な感情が、混ざり合って、その感情が、へと変わっていった。

(フッ、これが走馬灯ってやつか、てゆーか、これまで、一度も『死ぬっっっ!』って思ったことがないから、今は、本気で死ぬって思ってんだろうな…………)

 そんなことを心の中で呟きながら、雪斗は考える。

 まず、考えられるのは、火星へ移住する事、しかしそうなって来ると、ロケットの数から、地球の人口のわずか5%位の人々しか、ロケットに乗れない。しかも、火星へ移住するには、明らかに早すぎる、火星にあるのは、火星探知ロボットと、鉄などの材料だけだ。  まだ、建物の1つもないのに行ったとこで何をするか……

 となるとやはり、隕石を破壊するか、軌道を変えるしか方法はない。

 直径1㎞の隕石を破壊できるほどの、技術はまだない。となるとやはり、隕石の軌道をなんとしてでも変えなくてはいけない。

 そんなことを考えていた雪斗に声がかかった。

「雪斗、ちょっとこっちに来てくれないか」

 呼んだのは、お父さんだ。
 俺は、お父さんについていき、そして、ついた場所は、お父さんの研究室だった。

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