最も美しい楽器とは……
届けられたテディベア
小学校6年生から2年、中学校の二年生になり、もうすぐ始業式が始まるというある日に、チャイムが鳴った。
「はーい」
「郵便局です」
「はーい」
一応インターホンで確認して開けると、
「結城瞬さんのお宅で間違いはありませんか?」
「ハイ」
「では、申し訳ありませんが、こちらにサインをよろしくお願いします」
60サイズの箱にサインし、箱を受け取る。
「あ、ありがとうございます」
お礼を言い、送り主を見ると、
「……わ、わぁぁ!雅臣さんだ!」
『一条雅臣』と書かれている。
最初は驚いたが、『一条』が本名で、『丹生』という珍しい姓は、芸名なのだと教えてくれた。
お兄さん夫婦がいるらしい。
甥がいるというのも聞いた。
瞬は姉が二人で、末っ子。
末っ子こそおとこをと望まれたので瞬と父は決めていたが、
と部屋に入り、丁寧に包装を剥がし、中身を開けると……。
「お、お、オモチャ箱みたい!それに、パンダちゃん!可愛い!」
箱の中はかわいいメモ帳とかペンに、そして、その中には首を傾げたかわいいパンダのぬいぐるみがいた。
「パンダさんだ〜!」
と手紙と写真があり、
『パンダは、僕が兄と慕っている方の息子さんがテディベア作家さんで、お願いして作ってもらいました。僕もお揃いの子がいます。瞬ちゃんとつけました。一緒に写っているのが、作者の愛来。童顔だけど男の子です』
「う、うっそぉ……え、えぇぇぇ!テディベアって、めちゃくちゃ高いのに!」
20センチのベアは赤ちゃんパンダのようで本当に愛らしい。
『そして、これは、いつも僕を応援してくれて、去年の誕生日にペンを贈ってくれた瞬ちゃんに少し遅くなりましたがお誕生日プレゼントです。喜んでくれると嬉しいです。
一条雅臣』
「うわぁ……うわぁ……。可愛い!嬉しい!どうしよう。お、臣ちゃんってつけていいかなぁ……」
ぎゅっと抱きしめ、笑う。
大切なプレゼントだ。大切にしなければ……。
瞬は頭を撫でた。
「はーい」
「郵便局です」
「はーい」
一応インターホンで確認して開けると、
「結城瞬さんのお宅で間違いはありませんか?」
「ハイ」
「では、申し訳ありませんが、こちらにサインをよろしくお願いします」
60サイズの箱にサインし、箱を受け取る。
「あ、ありがとうございます」
お礼を言い、送り主を見ると、
「……わ、わぁぁ!雅臣さんだ!」
『一条雅臣』と書かれている。
最初は驚いたが、『一条』が本名で、『丹生』という珍しい姓は、芸名なのだと教えてくれた。
お兄さん夫婦がいるらしい。
甥がいるというのも聞いた。
瞬は姉が二人で、末っ子。
末っ子こそおとこをと望まれたので瞬と父は決めていたが、
と部屋に入り、丁寧に包装を剥がし、中身を開けると……。
「お、お、オモチャ箱みたい!それに、パンダちゃん!可愛い!」
箱の中はかわいいメモ帳とかペンに、そして、その中には首を傾げたかわいいパンダのぬいぐるみがいた。
「パンダさんだ〜!」
と手紙と写真があり、
『パンダは、僕が兄と慕っている方の息子さんがテディベア作家さんで、お願いして作ってもらいました。僕もお揃いの子がいます。瞬ちゃんとつけました。一緒に写っているのが、作者の愛来。童顔だけど男の子です』
「う、うっそぉ……え、えぇぇぇ!テディベアって、めちゃくちゃ高いのに!」
20センチのベアは赤ちゃんパンダのようで本当に愛らしい。
『そして、これは、いつも僕を応援してくれて、去年の誕生日にペンを贈ってくれた瞬ちゃんに少し遅くなりましたがお誕生日プレゼントです。喜んでくれると嬉しいです。
一条雅臣』
「うわぁ……うわぁ……。可愛い!嬉しい!どうしよう。お、臣ちゃんってつけていいかなぁ……」
ぎゅっと抱きしめ、笑う。
大切なプレゼントだ。大切にしなければ……。
瞬は頭を撫でた。
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