妖怪狩人
大地と里見の出会い
自動ドアを飛び出ると、長身の男が先程とは別のナースと話しているのが目に入った。
首筋を確認しながら歩み寄ると、男と話していたナースが里見に気づき声をかけてきた。
ナース「里見くん!ちょうど良かった!
この人は記者の方だそうなんだけど、9年前のこの病院について調べてるんですって。私はまだこの病院に来て2年だからあまり力になれなくて。里見くんなら小さな頃からここに来てるから詳しいでしょう?力になってあげてくれないかな?」
長身の男が里見に微笑んだ。
(首に梵字の入墨がある!間違いない!昔とは印象が違うが面影がある。9年前について調べてるなんて好都合だ。協力するフリをして近づこう。)
里見「僕でよければお力になりますよ。でも9年前だとまだ幼かったから、思い出しながら話すことになりそうだな・・。時間がかかるかもしれないので、向かいの喫茶店で腰を落ち着かせて話しませんか?」
里見が長身の男に微笑み返した。
長身の男「そうしようか。俺は大地正宗。よろしくな。」
(よりによってマサムネかよ。)
里見「・・里見です。よろしくお願いします。」
大地と里見は握手をかわし、喫茶店へと歩きだした。
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