異世界で魔法兵になったら、素質がありすぎた。
モンスターのいる世界。
どうなっているんだ? ってか、ここはどこだ? 彩音と初対面って何? モンスターって何? 冒険者って何? 何なニナニナニナに?
風斗の思考回路では、追いつけない。知識不足などのレベルじゃないと判断した風斗は、彩音似の冒険者に聞くことにした。
「なぁ、ここってどこなんだ?」
妹に話しかけてるようで、違和感があった。
「へっ? ここがどこかも分からないの? どこかもわからないところで寝てたの?」
質問に対する回答は貰えず、逆に質問される。
性格は、そんなに似てないようだ。多分……
「取り敢えず俺の質問に答えてほしんだけど」
「あぁー! ごめんなさい。ここは、魔法兵団の本部がある街、グラントリスタのすぐ近くの平原よ。比較的、弱いモンスターばかりよ」
やはり出てくるモンスター。
魔法兵団って何だよ?
先程から、分からないことばかりだ。結局、ここがどこか分かってない。
グラントリスタ……そんな地名、聞いたことないぞ?日本じゃないことは確か……けど、日本語は通じてるんだよな。
「なっ、なぁ? そのグラン何とかってとこに連れてってくれないか?」
「へっ? いいけど、道を知らないの? じゃあ、どこからここに?」
この平原には、グラントリスタからしか行けないようだ。風斗は、適当にはぐらかすことにした。
「えっーと、あー、ほら、適当にフラフラしてたら迷っちゃって」
「フラフラしてて、迷うような場所じゃないと思うんだけど……」
風斗の適当な嘘に適切なツッコミ。
そう、こんな何も無い平原で迷うなんて、余程の方向音痴しかいないだろう。しかし、ここがどこか分からない以上、街に行ってみるしかないのだ。
「ほら! そんな細かいことは気にしないでさ、街にいこ……戻ろう!」
少々、強引に街へ案内してもらおうとする。
「細かくない気もするけど……まぁ、戻ってからでも聞けるもんね。いいよ、戻ろう!」
「そういえば、アナタの名前を聞いてなかったわね? 私は、アカリ、アカリ・ミラーよ。アカリって呼んでくれて構わないわよ」
名前は日本人っぽいが、家名が外国のものだった。もちろん、彩音とそっくりの顔なので、ハーフのような感じも全くしない。
「あっ、あぁ。俺は、カザト、アマミヤ・カザトだ」
続いてカザトも自己紹介。呼んでほしいニックネームなどなかったので、あえて触れなかった。
「よろしく、カザト」と言って、アカリがカザトの手をとる。
自己紹介を終えた2人は、街の方向へと歩き出す。
「そういえば、あなたのその装備、変わってるわね。どこで手に入れたの?」
そう言って、アカリがカザトの制服を不思議そうに眺める。しかし、一般的に制服を装備とは言わない。
なんかこの人、俺と常識が違う気がする……
「装備って、学ランだけど……」
「がくらん? 名前もヘンテコなのね。聞いたことないわ」
日本語を喋っていて、なおかつ、日本人のはずなのに学ランを知らないとは、常識がかけといるとかのレベルじゃない。
「えっ? ほら、制服だよ。中学の」
「せーふく? ちゅーがく? 何なのそれ?」
どうやら、本気で言っているようだ。嘘のようだが、嘘を言っているようには見えない。しかし、カザトはそれ以上、追求しなかった。
「あははっ! カザトって面白いわね」
「ははっ……」
数分経つと、前に薄らと、何が見えてきた。
「もうそろそろ着くわね」
そう言って、少し早歩きで行こうとした時、突然、地面から衝撃が走った。衝撃で、体が一瞬地面から離れる。
「なっ! 地震!?」
その揺れは、日本の地震のような感じに似ていた。直下型地震のようなものだ。しかし、
「この揺れ……地震じゃないわ! 下よ!」
次の瞬間、目前の土が盛り上がる。さらに、揺れが増し、立っていられない。そして、地下で爆発が起こったかのように、地面が破裂する。
「えっ? うわぁ! 何だよこれ!」
「何で王都の近くに、こんなモンスターが?!」
ぽっかり空いた地面の穴から出てきたのは、五メートルを超える巨大なモンスターだった。禍々しい姿で、天に向かって吠える。
「ガロォォォォォォォォォォオ!」
風斗の思考回路では、追いつけない。知識不足などのレベルじゃないと判断した風斗は、彩音似の冒険者に聞くことにした。
「なぁ、ここってどこなんだ?」
妹に話しかけてるようで、違和感があった。
「へっ? ここがどこかも分からないの? どこかもわからないところで寝てたの?」
質問に対する回答は貰えず、逆に質問される。
性格は、そんなに似てないようだ。多分……
「取り敢えず俺の質問に答えてほしんだけど」
「あぁー! ごめんなさい。ここは、魔法兵団の本部がある街、グラントリスタのすぐ近くの平原よ。比較的、弱いモンスターばかりよ」
やはり出てくるモンスター。
魔法兵団って何だよ?
先程から、分からないことばかりだ。結局、ここがどこか分かってない。
グラントリスタ……そんな地名、聞いたことないぞ?日本じゃないことは確か……けど、日本語は通じてるんだよな。
「なっ、なぁ? そのグラン何とかってとこに連れてってくれないか?」
「へっ? いいけど、道を知らないの? じゃあ、どこからここに?」
この平原には、グラントリスタからしか行けないようだ。風斗は、適当にはぐらかすことにした。
「えっーと、あー、ほら、適当にフラフラしてたら迷っちゃって」
「フラフラしてて、迷うような場所じゃないと思うんだけど……」
風斗の適当な嘘に適切なツッコミ。
そう、こんな何も無い平原で迷うなんて、余程の方向音痴しかいないだろう。しかし、ここがどこか分からない以上、街に行ってみるしかないのだ。
「ほら! そんな細かいことは気にしないでさ、街にいこ……戻ろう!」
少々、強引に街へ案内してもらおうとする。
「細かくない気もするけど……まぁ、戻ってからでも聞けるもんね。いいよ、戻ろう!」
「そういえば、アナタの名前を聞いてなかったわね? 私は、アカリ、アカリ・ミラーよ。アカリって呼んでくれて構わないわよ」
名前は日本人っぽいが、家名が外国のものだった。もちろん、彩音とそっくりの顔なので、ハーフのような感じも全くしない。
「あっ、あぁ。俺は、カザト、アマミヤ・カザトだ」
続いてカザトも自己紹介。呼んでほしいニックネームなどなかったので、あえて触れなかった。
「よろしく、カザト」と言って、アカリがカザトの手をとる。
自己紹介を終えた2人は、街の方向へと歩き出す。
「そういえば、あなたのその装備、変わってるわね。どこで手に入れたの?」
そう言って、アカリがカザトの制服を不思議そうに眺める。しかし、一般的に制服を装備とは言わない。
なんかこの人、俺と常識が違う気がする……
「装備って、学ランだけど……」
「がくらん? 名前もヘンテコなのね。聞いたことないわ」
日本語を喋っていて、なおかつ、日本人のはずなのに学ランを知らないとは、常識がかけといるとかのレベルじゃない。
「えっ? ほら、制服だよ。中学の」
「せーふく? ちゅーがく? 何なのそれ?」
どうやら、本気で言っているようだ。嘘のようだが、嘘を言っているようには見えない。しかし、カザトはそれ以上、追求しなかった。
「あははっ! カザトって面白いわね」
「ははっ……」
数分経つと、前に薄らと、何が見えてきた。
「もうそろそろ着くわね」
そう言って、少し早歩きで行こうとした時、突然、地面から衝撃が走った。衝撃で、体が一瞬地面から離れる。
「なっ! 地震!?」
その揺れは、日本の地震のような感じに似ていた。直下型地震のようなものだ。しかし、
「この揺れ……地震じゃないわ! 下よ!」
次の瞬間、目前の土が盛り上がる。さらに、揺れが増し、立っていられない。そして、地下で爆発が起こったかのように、地面が破裂する。
「えっ? うわぁ! 何だよこれ!」
「何で王都の近くに、こんなモンスターが?!」
ぽっかり空いた地面の穴から出てきたのは、五メートルを超える巨大なモンスターだった。禍々しい姿で、天に向かって吠える。
「ガロォォォォォォォォォォオ!」
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