神を使って世界征服

虹ウサギ

初めての戦闘

目の前、さっきまで山の上に、いたはずの狼の群れがやって来た、倒さねば僕は食われるだろうと、直感でわかる。なぜなら僕を見る、やつらの目は完全に、獲物を見る目だ。

「ところで、『シャドー』疑問なんだが、あの魔物は黒の眷族なんだろ、何でこっちを襲ってくるんだ」

「シャ、シャドーじゃとそれは、ワシのことか!?」

「そう。影の神でシャドーいいでしょ。分かりやすい」

「ぐっ、まあ良い、なぜあの魔物が襲って来るかって
それが試練だからじゃ。世界神様と五大神様方は今やそれぞれが、対立しとる、従属神の中にも、仕えてるはずの神に逆らうものも出てきた。その裏切り者を殺すため襲って来る」

「なるほど、んっ!?待てよということは、黒の眷族が僕を襲って来てる。つまりお前は黒の神を裏切ったということか」

「価値観の違いじゃ」

「なぁーにが価値観の違いだ、バンドみたいなこと言ってんじゃねー!」

「ワシは自由を愛する神じゃからの」

カチン、マジかこいつ、ヤベー奴じゃねーか、ということは、こいつの上司から今後も命を狙われるってことじゃねーか、くそこの世界には敵が多すぎる。

グルルルッ、狼がうねり声を上げだした、こちらに向かって、小型の狼三頭が走ってきた

まずは、一匹目が僕の頭をめがけて飛び付いてきた、すんでの所で、近くにあった木の棒で、狼の頭を叩き落とすかとが出来たが、意識までは奪えなかった、狼は木の棒を警戒して一旦距離を取った

「危ね!くっそ無理ゲーだろ」

「異世界来て即戦闘とか、絶対死ぬ、お疲れさまでした」

「こらっ、諦めるな、お主に死んでもらっては困る」

「こっちだって困るわ!どうやって木の棒で狼三頭倒すんだよ」

「大丈夫じゃ」

「シャドーの大丈夫は、信用出来ない」

「なんだと!安心せい、ちゃんとアドバイスをやろう
スキルを使え」

「スキル?それで倒せるのか」

「あぁ倒せる。スキルは使役しとる、神の力を借りることができる」

「神の力を借りる?どうやるんだ」

「ワシと心を一つにしろ」

「えー」

「えー、じゃない!そんな若さで死にたくないじゃろ」

確かに、十代でなんか死にたくない

「心の中で、ワシのことを強く思え、助けを求めよ、さすれば、スキルが使えるはずじゃ」

心で思うか、シャドーアイツのことを強く思う、強く思う、強く思う、強く思う、、、、怒りしかねぇ!勝手にこんなとこに連れてくるし、いきなり狼には襲われるし、あーも腹立つな、だが死にたくねー、力を貸せ!

そんなことを、思っているとふとイメージがわいた、黒い煙を自分の周りに広げるイメージだ

「なんだこれ!?」

狼は前、右側、左側に別れ一斉に飛びかかった

やるしかねーだろ、煙を広げるイメージを強く、的確に頭にイメージすると、一瞬体から何かが抜ける感覚に教われ、脱力感に襲われたと思うと
体の周りに黒い煙が現れ、襲いかかっていた、狼を飲み込んだ、次の瞬間、狼は地面で寝ていた。

ースキル 黒煙を獲得しましたー

そう頭の中で響いていた







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