Traveる
1-10 消し炭と化しませんでした。やったぜ
さて問題です。一匹でも相当強いドラゴンが二体合わさって同時に襲ってきたらどうなるでしょう!
答えは死ですね……
「終わった……さっきの一撃で気絶させれなかったのが敗因だなぁ……」
「いや、貴方はよく頑張ったわ……」
ハルカもそんなことしか言えないようだ。
「……ありがとな。まぁ短い間だったけど……楽しかったぜ。……なぁホムラさんよぉ。俺のことはどうでもいい……穂乃香ちゃんだけは殺さずに生かしておいてやってくんねぇか?」
「駄目だ。異世界人は誰であろうが消し炭にする。そう誓った……」
さいですか……ここで、俺たちの異世界旅行も終わりなのか……
「ほらよ異世界人。塵も残らず燃え尽きろっ!!」
超特大魔法が放たれた。もはや避けることすら馬鹿らしく感じるほどの一撃。享介とハルカは死を確信した。
しかしその一撃は享介たちを襲うことはなかった。
「なっ!?」
魔法は第三者の攻撃により、綺麗に空中で分解され綺麗な結晶と化した。
「何こんなにやつに負けそうになってんのよっ団長!」
俺たちとホムラの間に一人の少女が立っていた。空色のウェーブのかかった髪に薔薇の髪飾り。フリフリのついた煌びやかな服。そして右手にはさっき魔法を斬ったであろうナイフを持っている。ハルカが凄く感極まっているところからこの人が仲間なのだろうか。
「ヒナ!!助けに来てくれたのね!ありがとぉぉ!正直もう駄目だと思ったわ」
「ちょっと変な魔力反応があったから来てみたけど正解だったみたいだねー。でも、団長弱すぎ。これくらいの敵パパーッとやっつけてみせてよー」
このくらいだと!?俺が一発殴るのにあんなにも苦労したというのに……だがさっきホムラの最大火力の魔法をいとも簡単に斬り裂いていたのでこの少女は只者ではないからそう言えるのだろう。
「なんなんだ……貴様っ!!俺の邪魔をしやがって!許さんぞ」
ホムラが恐ろしく早い手刀でヒナと呼ばれる少女を攻撃した、が
「許さない?私の友達に手を出しておいて、許さないのは私のほうなんですけど?」
刹那、何かが起きた。実際にはヒナが物凄い速度で攻撃したのだが凡人には攻撃したということすら分からなかった。
「なっ?」
「さてさてさーてぇ、どう調理しちゃいますかぁ!?団長!めんどくさいんでズババーッとやっちゃっていすか?」
「あーうん。いいけど……」
そりゃどうも、と言い残し一気に距離を詰める。
「ハルカちゃん。あの子は?」
陰に隠れていた穂乃香もでてきた。
「あの子はヒナ。私の仲間よ」
ヒナの行動にホムラはとっさに攻撃を仕掛ける。鍔迫り合いになるかと思ったがヒナは手刀に触れるやいなや持っていたナイフを手放した。
「なっ武器を捨てるとは……なんのつもりだ!!」
言葉とは裏腹に、全力の攻撃をすかされホムラの体制が崩れている。
「残念!!あのナイフは私のメインウェポンじゃないんだよねぇ。本物はこっち」
するとヒナの手にキラキラとしたものが集まる。そしてそれは氷の刃と化す。そして大ぶりをかましていたホムラをその刃で斬り裂いた。
「ぐっ……ああぁ……」
ホムラの纏っていた魔法を破り裂いた。
「団長ー!見た見た?私強くないですか!?」
本人は至って普通に言う。恐らくまだまだ力の半分も出してないのだろう。恐ろしい子っ!
「そうね。清々しいほどの強さね。正直もう呆れるほどに……」
たったっとこっちに歩いてきた。どうやらさっきの一撃でホムラは完全に無力化したのだろう。
「そいで?この子達誰?」
「あー。享介と穂乃香。異世界人よ(真顔)」
「うっそー!?さっすが団長!また珍しい人を連れてきましたねぇ!」
流石に信じるのが早すぎねーか?助けてくれた人を疑うのもなんかあれだけど。てかもしかしたら信じてねーのかもな。
「あ、あの助けてくれてありがとうございます!」
「あー、えーっと穂乃香ちゃんだっけ?そんな堅苦しくしなくていいよ?気軽にヒナちゃんと呼んでもらっていいから」
あんなバケモンじみた強さ持ってるやつにちゃん付けはなんか抵抗がある……
「ねぇヒナ。私はまだやり残したことがあるから二人を連れて先に戻っといてくれない?」
ハルカの言葉にあーね、と理解したヒナが俺と穂乃香の手を握る。
「そいじゃ!あとよろしく。アオイ」
そう言うとハルカ以外の三人の姿が一瞬で消える。拠点までテレポートしたようだ。
「さーて私はこの伸びてる奴を説得しないとねぇ
ほら。起きなさいよ!」
ハルカはホムラを足で揺らして起こそうとする。
「ううっなんだ……他の奴らは……?」
「あー。享介と穂乃香に身バレするのは嫌だしヒナに連れて帰ってもらったわ。あんたももう反撃する力も残ってなさそうだし」
そういうと首にかけていたネックレスを見せびらかす。
「身バレだと?……っ!?そのネックレスまさかお前っ!……王国の第二王女なのか……!!ちっなるほどな。お前もあいつと同じってわけか。だから異世界人をっ!!」
「違う!!私はあのヘタレとは違うわ!!」
その時のハルカは今までと違いキリッとしていた。
「私はあいつをぶっ倒して王国を取り戻す!」
答えは死ですね……
「終わった……さっきの一撃で気絶させれなかったのが敗因だなぁ……」
「いや、貴方はよく頑張ったわ……」
ハルカもそんなことしか言えないようだ。
「……ありがとな。まぁ短い間だったけど……楽しかったぜ。……なぁホムラさんよぉ。俺のことはどうでもいい……穂乃香ちゃんだけは殺さずに生かしておいてやってくんねぇか?」
「駄目だ。異世界人は誰であろうが消し炭にする。そう誓った……」
さいですか……ここで、俺たちの異世界旅行も終わりなのか……
「ほらよ異世界人。塵も残らず燃え尽きろっ!!」
超特大魔法が放たれた。もはや避けることすら馬鹿らしく感じるほどの一撃。享介とハルカは死を確信した。
しかしその一撃は享介たちを襲うことはなかった。
「なっ!?」
魔法は第三者の攻撃により、綺麗に空中で分解され綺麗な結晶と化した。
「何こんなにやつに負けそうになってんのよっ団長!」
俺たちとホムラの間に一人の少女が立っていた。空色のウェーブのかかった髪に薔薇の髪飾り。フリフリのついた煌びやかな服。そして右手にはさっき魔法を斬ったであろうナイフを持っている。ハルカが凄く感極まっているところからこの人が仲間なのだろうか。
「ヒナ!!助けに来てくれたのね!ありがとぉぉ!正直もう駄目だと思ったわ」
「ちょっと変な魔力反応があったから来てみたけど正解だったみたいだねー。でも、団長弱すぎ。これくらいの敵パパーッとやっつけてみせてよー」
このくらいだと!?俺が一発殴るのにあんなにも苦労したというのに……だがさっきホムラの最大火力の魔法をいとも簡単に斬り裂いていたのでこの少女は只者ではないからそう言えるのだろう。
「なんなんだ……貴様っ!!俺の邪魔をしやがって!許さんぞ」
ホムラが恐ろしく早い手刀でヒナと呼ばれる少女を攻撃した、が
「許さない?私の友達に手を出しておいて、許さないのは私のほうなんですけど?」
刹那、何かが起きた。実際にはヒナが物凄い速度で攻撃したのだが凡人には攻撃したということすら分からなかった。
「なっ?」
「さてさてさーてぇ、どう調理しちゃいますかぁ!?団長!めんどくさいんでズババーッとやっちゃっていすか?」
「あーうん。いいけど……」
そりゃどうも、と言い残し一気に距離を詰める。
「ハルカちゃん。あの子は?」
陰に隠れていた穂乃香もでてきた。
「あの子はヒナ。私の仲間よ」
ヒナの行動にホムラはとっさに攻撃を仕掛ける。鍔迫り合いになるかと思ったがヒナは手刀に触れるやいなや持っていたナイフを手放した。
「なっ武器を捨てるとは……なんのつもりだ!!」
言葉とは裏腹に、全力の攻撃をすかされホムラの体制が崩れている。
「残念!!あのナイフは私のメインウェポンじゃないんだよねぇ。本物はこっち」
するとヒナの手にキラキラとしたものが集まる。そしてそれは氷の刃と化す。そして大ぶりをかましていたホムラをその刃で斬り裂いた。
「ぐっ……ああぁ……」
ホムラの纏っていた魔法を破り裂いた。
「団長ー!見た見た?私強くないですか!?」
本人は至って普通に言う。恐らくまだまだ力の半分も出してないのだろう。恐ろしい子っ!
「そうね。清々しいほどの強さね。正直もう呆れるほどに……」
たったっとこっちに歩いてきた。どうやらさっきの一撃でホムラは完全に無力化したのだろう。
「そいで?この子達誰?」
「あー。享介と穂乃香。異世界人よ(真顔)」
「うっそー!?さっすが団長!また珍しい人を連れてきましたねぇ!」
流石に信じるのが早すぎねーか?助けてくれた人を疑うのもなんかあれだけど。てかもしかしたら信じてねーのかもな。
「あ、あの助けてくれてありがとうございます!」
「あー、えーっと穂乃香ちゃんだっけ?そんな堅苦しくしなくていいよ?気軽にヒナちゃんと呼んでもらっていいから」
あんなバケモンじみた強さ持ってるやつにちゃん付けはなんか抵抗がある……
「ねぇヒナ。私はまだやり残したことがあるから二人を連れて先に戻っといてくれない?」
ハルカの言葉にあーね、と理解したヒナが俺と穂乃香の手を握る。
「そいじゃ!あとよろしく。アオイ」
そう言うとハルカ以外の三人の姿が一瞬で消える。拠点までテレポートしたようだ。
「さーて私はこの伸びてる奴を説得しないとねぇ
ほら。起きなさいよ!」
ハルカはホムラを足で揺らして起こそうとする。
「ううっなんだ……他の奴らは……?」
「あー。享介と穂乃香に身バレするのは嫌だしヒナに連れて帰ってもらったわ。あんたももう反撃する力も残ってなさそうだし」
そういうと首にかけていたネックレスを見せびらかす。
「身バレだと?……っ!?そのネックレスまさかお前っ!……王国の第二王女なのか……!!ちっなるほどな。お前もあいつと同じってわけか。だから異世界人をっ!!」
「違う!!私はあのヘタレとは違うわ!!」
その時のハルカは今までと違いキリッとしていた。
「私はあいつをぶっ倒して王国を取り戻す!」
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