かてきょらいふ

りゅう

料理














夜です。

目の前には咲のお母さんが作った料理がびっしりと並んでいます。 

「「……………」」

食卓についたいつきちゃんとみゆぅちゃんが絶望した表情を浮かべている。

「さあ、みんな食べて食べて」

咲のお母さんに勧められていつきちゃんとみゆぅちゃんは震えながら手を伸ばす。

「え、美味しい…」

いつきちゃんがほっとしたような表情で呟く。

「………咲、あなた料理作ったの?」

「………はい、すばるがどうしても私の料理を食べたいと言うので仕方なく作りました」

おいおい咲さん、妙な嘘をつくのはやめてくれ…

「なるほど、どうりでさっきからいつきちゃんとみゆぅちゃんの様子がおかしかったのね。大丈夫よ。おばさんの料理は美味しいから」

咲のお母さんがいつきちゃんとみゆぅちゃんにそう言い咲の方を睨みつける。

「あんたねぇ、あれほど料理しちゃダメって言ったでしょう!そのうち死人がでるわよ」

「そんな大袈裟な…」

「全然大袈裟じゃないわよ、ねえ、みんな?」

咲のお母さんの言葉を聞き僕達は黙って頷いた。その後、しばらくの間咲が料理をする機会は極端に減るのだった。













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