かてきょらいふ

りゅう

到着と出会い















「寒…くないですね…むしろ暑いです……」

飛行機から降りたいつきちゃんがボソッと呟く。北海道は寒いだろうと思って夏なのに長袖を着てタイツを履いていたいつきちゃん、暑そうだな…

「まあ、空港の中だしね…外に出たら少しは寒いわよ…」

咲がそう呟きながら先程自販機で買ったジュースを飲む。

「あっ、咲ちゃん、やっと来た〜待ってたわよ。お帰り〜」

僕達が空港を歩いていると突然僕と同い年くらいの女の子が話しかけてきた。

「ゆきちゃん…久しぶり」

「「…………咲、友達いたの?」」

僕とはなちゃんがハモりながら咲に尋ねる。

「私にだって友達、いるわよ!」

「どうも、咲ちゃんの友達してます。白葉友希です」

すごく清楚で穏やかな感じの女の子といった感じの友希さんが自己紹介をしてくれた。僕達も軽く挨拶を済ませて空港内をぶらつく。

「ちょっと、トイレ行ってくる」

「あ、私も行きます」
「みゆぅも〜」
「私も…」

咲に続いていつきちゃん、みゆぅちゃん、はなちゃんもトイレに向かい僕と友希さんは2人きりになった。

「すばるさん…でしたっけ?すばるさんは咲の彼氏さんだったりしますか?」

「え、いや違うけど」

突然の友希さんの質問に少し戸惑いながら僕は答える。

「ちっ、つまんねえな…せっかく咲との関係をぶち壊してやろうと思ってたのに、付き合ってねえのかよ」

「え…」

「あ、何でもありません。何でもないんですよ…今のは忘れてくださいね…」

友希さんは先程の裏の顔を強引にかき消すような作り笑いを浮かべて僕に言う。この時僕は思った。彼女と咲を遠ざけないと…咲のために…

その後、僕達は戻って来た咲たちと合流して北海道の札幌に向かった。
















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