かてきょらいふ

りゅう

模試の悲劇














「じゃあ咲、行ってくるからいつきちゃんとみゆぅちゃんのことを頼むよ」

僕ははなちゃんと一緒に家を出ながら言う。夏休みの前半、今日は夏の模試がある日だ。咲はめんどくさいからと言う理由で受けていない。まあ、1年生の夏の模試だとこんなもんなのかな…僕とはなちゃんだって昨日はずっと遊んでたわけだし…

ちなみにはなちゃんはめちゃくちゃ頭がいい。わからないことははなちゃんに聞けばどの教科でもわかる。歩く参考書だ。

「すばるさん、今日の模試頑張りましょうね…」

「うん。お互い頑張ろう」

僕とはなちゃんは会場でそう言いながら別れた。………わからん。なんだこれ…英語の長文むずすぎだろ…リスニングも高校受験の時よりかなり早くなってるぞ……

英語を乗り越えた後、お昼休憩になった。

「すばるさん…一緒に…食べましょう…」

はなちゃんが弁当箱をぶら下げながらやって来たので僕達は2人で座れる場所に移動する。

今日の弁当は朝食作りの途中でいつきちゃんが僕達のために用意してくれたものだ。弁当箱の中には卵焼きや鮭の塩焼きなど様々なおかずが入っていた。全部美味しかったです……これが咲の弁当じゃなくてよかった…昨日の夜、僕とはなちゃんのために咲が弁当を作ってあげると言い出した時はかなり焦った。模試どころじゃなくなるからな…

さて、いつきちゃんのおかげで素晴らしい昼食の時間を終えられた僕達は午後の教科に臨む。

「すばるさん、調子はどうでした…?」

「あー、うん。英語以外は出来たと思うよ。はなちゃんはどう?」

「たぶん…全部…あってます……」

「え?」

ちなみにはなちゃんはその日の模試全教科満点だった。チートだろ……

さて、家に帰った僕達は家の扉を開けた瞬間意識が飛びかけた。

「まさか…」

僕は慌ててリビングに向かう。リビングにはいつきちゃんとみゆぅちゃんが倒れ込んでいた。そしてすぐ側でこの事態を引き起こした張本人であろう咲が完全に気を失っていた。

僕は慌てて机の上にあった謎の物体を処理していつきちゃんたちに水を渡して咲を布団に運ぶ。

あとから事情を聞いたのだがどうやらみゆぅちゃんが昼にいつきちゃんの料理を絶賛したのを見て私もいいところを見せようと思った咲がおやつを製作したと……咲さん当分の間料理禁止!いや、当分の間じゃなくて永遠ににした方がいいな…














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