かてきょらいふ
お邪魔…します…
「ただいま」
僕達が夕食を食べ終えお風呂に入りみゆぅちゃんを寝かしつけた後、僕といつきちゃんがリビングで再びガイスターをやっていた時、玄関の扉が開き咲が帰ってきた。あっ、助かった…現在僕といつきちゃんの戦績は2勝19敗…いつきちゃん強すぎ…
「おかえり」
「はやかったですね。もう少しゆっくりしてこればよかったのに…」
「どっかの小童がすばるに変なことしないようにはやく帰って来たのよ。あっ、そうそう、すばるにお土産…」
そう言いながら咲は再び廊下にでる。再び咲がリビングに入ってくると咲の横には1人の女の子がいた。
「すばるさん…お久しぶりです…」
「はなちゃん、久しぶり」
彼女は花田花、あだ名ははなちゃん、咲の唯一の友達だ。(僕を除いた)まあ、はなちゃんにとっても咲は唯一の友達なのだが…
はなちゃんはすごく控え目な性格ですごく大人しい子だ。中学までは一緒だったのだが別々の高校になってから完全に疎遠になってしまっていた。
「あっ、えっと…その…お久しぶりです…」
慌てて僕に返事を返すはなちゃん、少しかわいい…ぶっちゃけはなちゃんは容姿は完璧なのだ。だからはなちゃんを狙う男は大勢いたのだが誰一人はなちゃんとまともに話せた者はいなかった…
「あの、その、お邪魔…します…」
はなちゃんは小さな声でそう呟いた。
「あー、とりあえず座っててお茶でも淹れてくるから…」
僕はそう言い残して台所に向かった。いつきちゃんもてくてくと僕の後に付いてくる。急にはなちゃんが来て驚いているからかずっと僕の服の袖を掴んでいる。あっ、かわいい…
僕がお茶を淹れていつきちゃんとリビングに戻ると先程まで僕といつきちゃんが遊んでいたガイスターは完全に咲とはなちゃんに取られていた。
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