かてきょらいふ

りゅう

何考えてるの?お前…












「じゃあ、今日はそろそろ寝ようか……」

お風呂から出てパジャマに着替えてリビングに向かった僕はリビングの光景を見て引きつった笑みを浮かべながら言った。

「そうね…だいぶ遅い時間になったし寝ましょうか…」

咲がそう言いながらソファーから立ち上がる。咲の横のソファーには必死になって勉強しているいつきちゃんがいた。

リビングで無言でスマホをいじる咲と無言で勉強しているいつきちゃん…たぶん僕がお風呂に入っている間一言も話さなかったんだろうな…

「いつきちゃん、いつきちゃん、そろそろ寝よう」

いつきちゃんは集中していたためかさっきの僕の言葉が聞こえていなかったみたいだ。

「えっ…あっ、もうこんな時間…」

「ね、そろそろ寝よう…明日わからないところは教えてあげるから」

「はい。ありがとうございます」

「ちっ…」

僕といつきちゃんのやり取りを見て咲が舌打ちをしたのをたしかに聞いた……まだ大富豪のことを根に持ってるのかな……

「すばるさん、明日の朝ごはんは私が作りますね。楽しみにしててください」

「え、いつきちゃんにばかり作らせるのも悪いし明日の朝は僕が作るよ…」

「いえいえ、大丈夫ですよ。でもすばるさんがそういうなら明日の朝ごはんは一緒に作りましょう」

「うん、わかった。約束ね」

「はい!」

「ちっ…」

歯磨きを終えた咲が舌打ちをしたのを僕はたしかに聞いた。さっきから咲さん機嫌悪すぎ……

「って…小童、どこいくの?」

客室を通り過ぎたいつきちゃんを咲が呼び止める。

「どこってすばるさんの部屋ですよ。昨日みたいにすばるさんの部屋で一緒に寝ようかと…」

「おい、すばる…そこで正座しろ」

いつきちゃんの言葉を聞き咲は怒りを露わにして僕に言う。僕に拒否権はない……

「さて、どういうことか説明してもらおうか…ロリコン野郎…」

「えっと…ですね。いつきちゃんが暗いところで一人じゃ寝れないと言うんで…」

「へえ、それで?」

「一緒に寝て欲しいと言われたので……」

「そう、よくわかったわ…じゃあ、今日は私がいるからすばるは一人で寝なさい」

咲は僕の腹に蹴りを入れて無理矢理いつきちゃんを連れて行く。

「すばるさん、助けてください…こんなおっかない人と一緒に寝たくありません……」

いつきちゃんが抵抗するが咲に無理矢理客室へと連行された。ごめんいつきちゃん、僕にはなにもできない……耐えてくれ……
















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