かてきょらいふ

りゅう

しばらくよろしく












「荷物、どうしましょうか?」

いつきちゃんが困った表情で僕を見つめる。うん。かわいい……

「とりあえず荷物を置きに一旦帰ろうか…」

「そう…ですね…」

いつきちゃんは引きつった笑みを浮かべて僕とともに家まで歩く。僕達は荷物を玄関に置き再び買い物に出かけた。

「すばるさん、今日の夜は何が食べたいですか?私、すばるさんが好きなもの作りますよ」

「夜は僕が作るからいいよ。いつきちゃんは今朝作ってくれたし、せっかくだし今晩は僕がいつきちゃんの好きなものを作ってあげるよ。何がいい?」

「え、えっと…その…ハンバーグが食べたいです…」

いつきちゃんは少し恥ずかしそうに言う。ハンバーグってお昼もハンバーグだったような気が……

「じゃあ、ハンバーグにしようか…」

「はい!」

いつきちゃんはすごく嬉しそうな表情で僕に返事をする。その後僕達はハンバーグの具材やいろいろな食材を買い店を後にした。

「ハンバーグ♪ハンバーグ♪楽しみだなぁ♪」

いつきちゃんはスキップしながらずっとそう言っていた。いつきちゃんってこんなキャラだっけ……まあ、かわいいからいいか…

スキップしているいつきちゃんを眺めていたらあっという間に家に着いた。僕は家の鍵を開けるために荷物を置いてポケットから鍵を取り出した。

「あれ、鍵閉めてなかったっけ?」

僕は家の鍵を開けようとして家の鍵が開いているのに気づいた。

「いえ、すばるさんはちゃんと家の鍵をかけてましたよ」

いつきちゃんが慌ててスマホで110番通報しようとしながら僕に言う。ちょっ、110番するのははやいような……

「あれ、なんかいい匂いがしない?」

「たしかに…家の中からいい匂いが…」

僕は恐る恐る家の扉を開けて家の中に入り台所に向かう。

「おかえり…今夜ご飯作ってるからもう少し待ってて…」

「え?咲?なんでここにいるの…」

台所には昔近所に住んでいた同い年の女の子、咲がいた。両親の仕事の都合で北海道に引っ越したはずなんだが……

「すばるのお母さんがもしよかったら遊びに来てって言うから今日学校の補習が終わってからすぐに飛行機で来た…」

咲は淡々と料理をしながら僕の質問に答えた。咲は高校のセーラー服に黒のタイツを履いていた。どうやら本当に学校が終わってすぐにきたようだ。白銀のように輝く長い髪を揺らしながら咲は振り向き僕に言う。

「しばらくお世話になるからよろしく」

「急すぎだろ…」

ノータイムで僕はツッコミを入れるが咲は僕のツッコミよりも僕の後ろにいるいつきちゃんに驚いていた。

「すばるはいつのまにかロリコンになってたんだ………死ね」

咲は冷たい青色の瞳を僕に向けて言った。ちょっ、怖いんですけど…














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