かてきょらいふ

りゅう

遊びと勉強、教えてください











「とりあえずそこに座ってて、今お茶をいれてくるから」

「あっはい。お願いします…」

女の子はそう言いながら椅子に座る。僕は台所に行きお茶をいれて女の子の前に置く。

「ありがとうございます」

「ところで……何してるの……」

僕は椅子に座りさっそく勉強している女の子に尋ねる。

「あっ、すみません。えっと…英単語の勉強を……」

「本当に勉強ばかりしてるんだね。勉強好きなの?」

「いえ、好き…というわけではありません…ですけど、私が勉強していい成績を取れたら両親が喜んでくれるので…」

「なるほどね、でもね、ご両親は君が勉強ばかりしてるのを見て少し心配してるみたいだよ…」

「そう…ですよね。周りのみんなは友達と遊んだりしてますからね…私がおかしいんですかね…でも友達の作り方や遊び方なんてわかりませんし…成績が下がったら両親が残念に思うかもしれませんし…」

この子はどんだけ真面目なんだ!彼女の話を聞いていてそう思った。

「親思いなんだね…だけどそれで心配かけちゃダメでしょ、とりあえずここにいる間は勉強禁止ね。あとでゲームでもしようか…遊び方はいろいろ教えてあげるから…」

「でも、それじゃあ成績が下がってしまいます」

「僕が勉強も遊びも教えてあげる。これでも成績はいい方だし友達だって結構いる」

「どうして…私のために……」

女の子が僕に尋ねる。僕にもどうしてかは分からなかった。

「実は君のご両親に頼まれたんだ。君の遊び相手になって欲しいって」

「そうなんですか…ありがとうございます。あと君じゃなくていつきって呼んでくださると嬉しいです…」

女の子…いつきちゃんが顔を赤くしながら僕に言う。

「わかった。じゃあよろしくね。いつきちゃん、僕のことは昴って呼んでいいから」

「昴さん…よろしくお願いします」

こうして僕はいつきちゃんに勉強と遊びを教えることになった。














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