かてきょらいふ

りゅう

今日からお世話になります












「は?」

電話越しで母さんからの頼みごとを聞いた僕は驚きながら聞き返した。

「パードン?」

「だから今日から夏休みが終わるまで小学生の女の子が家に泊まりに来るから面倒見てあげて」

………どゆこと?母さんの言ってることが僕には理解出来ず頭の中が混乱していた。

「あっ、ちょっとごめん。仕事の電話がきたから切るね。じゃあよろしく〜」

そう言いながら母さんは電話を切った。え〜とつまりどういうことだ……
僕は母さんが先程電話で言っていたことを思い出すことにした。

僕の両親はそこそこ立派な会社を経営している。両親の会社は夏にかなり忙しくなる。故に両親は夏休みのほとんどの間家を留守にしている。両親の会社で働いている夫婦も夏休みの間あまり家に帰れないらしい。小学生の娘を家に1人でいさせるのも心配だから…という理由で今日からうちに泊まりに来るらしい……

ちょっといろいろと突っ込ませていただきたい。まずよく向こうの両親は娘をうちに泊まらせることに反対しなかった点について…思春期真っ最中の高校1年生が1人しかいない家に娘をよく預けられるな…まあ、僕は別にロリコンというわけでもないし変なことをする気なんか全くない訳だがそれでも向こうの両親の気が知れない…

そしてうちの両親について……は……長年の付き合いだからわかるがおそらく今回の件は母さんの提案だろう…うん……昔から母さんはこういうことを平気でする人だからな…

そして母さんから頼まれたのは女の子な面倒を見ることだけではない。女の子の遊び相手になって欲しいとのことだ。なんでもその女の子は毎日毎日、暇があったら勉強ばかりしているらしい。女の子の両親は毎日勉強ばかりしている女の子を見てかなり心配しているそうだ。そこで僕に女の子の遊び相手になって欲しいと女の子の両親が母さんに頼んだらしい。なんかすごいめんどくさい子が来そうで嫌なんだけど……

そうこう考えているうちに家のインターホンが鳴った。僕は慌てて家の扉を開ける。

「はじめまして、矢島樹と申します。しばらくお世話になります。よろしくお願いしましゅ」

あっ、噛んだ…かわいい…

扉を開けると家の前にいた小さい女の子が恥ずかしそうに挨拶した。長めの黒髪の大人しそうな女の子、小学6年生にしては身長が少し小さいと思ったがぶっちゃけかなりかわいい。

「うん。よろしく、とりあえず中に入って…」

「はい。お邪魔します」

女の子はそう言いながら僕に続いて家に入る。
















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