いきなり転移したら邪神に邪神になってくれってどうなんだ!?

SERO

第拾捌話 ネロとのお別れ

今現在俺は忙しく動いていた、残り数時間のうちに上神以上の神全てにネロが死ぬことを教えなければならない、そして老神以上の神を呼ばなければならない、そのためセバスたちに手伝ってもらって呼びに行ってもらって、中神以下の神はネロが死んだこと、俺が受け継いだことを、死んだ後に教えるためパスでいいとして、それ以上の神には教えないといけないルールだそうだ、俺は今クレアの元へ向かっている、なぜならあいつネロの葬式の会場と棺桶を作ってもらわなければならないからだ。


「よしついたか」


俺は普通の馬に乗って来た、普通だと物凄い時間かかるが俺が乗っているので、スピード補助の魔法と体力・耐久補助の魔法を馬にして来たためネロと向かった時よりも断然早くついた。


「おーいクレアいるか?」

「ん、誰だ私を呼ぶのは」


扉越しにクレアがそういったのを聞こえ扉から少し離れた、直ぐに扉が開きそこから顔だけを出すクレアの姿があった。


「クレアお願いがあるいいか?」

「おい、いきなりだな秋壱私はお前より断然強いしお前より偉いぞなのにそのタメ口とはいい度胸してんな」
 

クレアから物凄い殺気を感じたが、ここで引いてしまうと、あいつの処理が面倒なことになるため俺は『ハハ』と少し笑い本題を言う。


「率直に言うとネロの葬式の会場とあの阿呆を入れる棺桶そして入れる墓地を作ってもらいたい」

「はっ!なんで俺があいつの葬式の会場棺桶そして墓地まで作らなければならないだ?前に言ったでしょわがままを聞くのは前回までだと」

「それはあいつの頼み事だ、俺とは関係のない話だ」


ニコニコとクレアと話して少し沈黙が続いた、少ししてクレアからためため息が漏れ、喋り出した。


「はぁ〜、立ち話もなんだ上がっていけ茶だけでも出す」

「どうも」


クレアは俺の返事を聞いたら一旦扉を閉め、何かを動かした音がしたとたん、扉が開き入れと言われた、さっきの音は扉を半開きまで開かせるための押さえを外した音だろうな。そんなことを考えながら歩いてたら、この前来た時の部屋と御ねじ部屋に通された。


「さぁ、座ってどうぞ」

「どうも」

「で、玄関のところで話しの続きをしようか」

「よし、じゃさっき言った事を頼めるか?」

「その言い方、私に頼む言い方か?少なくともまだ私のほうが偉いだから断る」


なんかめちゃくちゃな言い方だけど、事実だからしょうがない。まだ俺はあいつネロの座を持ているわけじゃないし、俺はまだ神でもないから神であるクレアは100%目上の者なんだよなぁ。しゃないか言い方を変えるとするか。


「お願いします、ネロの葬式の場と棺桶そして墓地を作ってくださいお願いします」

「う!」


クレアは、いきなり俺の言い方が変わったからなのか、それとも俺が泣きながら言ったからなのか、わからないがクレアは明らかに様子が変わった、俺はあと一歩押せばやってもらえそうな雰囲気なので、もう一度お願いをした、するとしょうがないなぁといい承諾してくれた。


「ありがとう」


その後俺はセバスのところに行きクレアが承諾してくれた事を伝えた、大体あと壱時間もしないうちに死ぬだろうしこの後どうしようか。


「秋壱様、パトラー様が来ておられます」


そんなことを考えていたらメイドがそう言いに来た。


「思ったよりも早く来たな、行くか」

「秋壱様、パトラー様は今弐階の待合室におります」

「ありがとう」


クレアが待合室にいると思わず、逆方向の玄関に向かおうとしたら、メイドに教えてもらえてよかった。おかげで無駄な体力を消耗しなくて済んだ。俺は進行方向を変え歩き出そうとした、すぐ近くにいた、先ほどのメイドがいてなんとなく感謝があったのでメイドの頭にぽんとおいて撫でながら礼をいって歩みだした。壱.弐分でクレアがいる待合室の所へついた。


「開けるとするか」


何でか気合を入れて扉を開け入った、目の前にはクレアが座ってティーカップを持ち上げ飲む姿があった、飲み終わり左手に持っているソーサーの上にティーカップを乗せテーブルの上に置いたとたんこっちを見た。


「秋壱座っていいよ」


『そのセリフを言うの逆なんじゃないのか?』とをもいながらクレアの向かい側にあるソファの前に座った。


「案外早く着きましたね」


俺はにこにこしながらそう言ったら、クレアは『ん』と答えただけだった。少しの間沈黙が続くがそれを破ったのが俺の目の前にいるクレアだった。


「あの野郎ネロの墓地と棺桶は作ったあとは葬式の場も、もう少しでできる」

「この短時間で墓地と棺桶ができたとはすごい」


そうほめるとクレアが驚いていた、それを見ているとふと現時間が気になり、クレアの左斜め後ろにある、時計に目をやった。現時刻は漆時拾参分8時13分を指していた、窓に視線を移した奥の景色を見ると暗くなっている、つまり現時刻は午後漆時拾参分8時13分ということか、ここに来てから時間の感覚がおかしい、いや正確には俺があの時計で訓練し始めた日からか?そんなことを考えながら最後にクレアの顔に視線を戻した。


「クレアあとどれくらいで、葬式の場はできる?」

「あと、弐拾分くらいで出来ると思う」

「弐拾分、わかった」

俺は、クレアとの話し合いを終えた雰囲気だったので、部屋を出ようと腰を上げながらふとクレアの顔に視線を移した、クレアがうつむいて顔が見えなかったが面白い光景だったが、気にせずに部屋の扉に向かって歩いた、扉のノブに手をかけようとしたら自動ドアのように扉が開いた。扉が開ききった外には、見慣れた人の姿があった。


「よぉ秋壱こんなところで何してんだ!」

「げ!いやな時に面倒な相手が来ちまったか」

「面倒な相手って、酷くねそれでももうすぐ死ぬ相手にいう言葉かよ」


ネロは笑いながら俺の後ろに視線を移したら、そこにいる人物に向かって笑った。  


「ようクレア珍しいなここにいるなんて」

「あんたに関係ないでしょ」


そんなやり取りを二人がしているといきなり『ぐううぅうぅぅ』とお腹が鳴った。


「おっと腹減ったか、じゃ俺は飯食ってくる何しているかは知らんが、今日は俺が死ぬんだ俺が死ぬまで帰るなよ」


そんなこと言い部屋を出た。


「ネロはあと弐時間もしない内に死ぬのか?」


クレアがそんなことを聞いてきた、俺はなぜ弐時間以内と限定してんだろうか?と考えているが知らないので知らないと答えクレアにしつもんをした。


「なぜ弐時間以内なんだ?」

「ん?秋壱は知らないのか?」

「なにをだ?」


そう答えるとクレアがいきなり深いため息をした


「神が死ぬ伍時間を切ると腹が減りだし参時間を切ると感覚が敏感になり気配などがいつもより敏感になり落ち着きがなくなってくるそんで弐時間を切ると腹が鳴り出すんだ最後に壱時間を切ると今までの反動なのか何も感じなくなる気配疲れ空腹とかに鈍感になって死ぬ」


なるほどだからさっき腹が鳴った時弐時間切ったんじゃないかとクレアが思ったんだな。
また少しの間沈黙が続くが俺は冷静に茶を飲んだらある心配事ができたそれは、、


「クレア、葬式の場はあとどのくらいでできるんだ?」

「ん?あぁあと壱時間もしない内に終わるだろう」

「そうかそれわよかった」

                                残りネロの寿命壱時間肆拾分1時間40分


────壱時間弐拾参分1時間23分経過────

「よぉみんなよく集まってくれたな俺はあと弐拾分で死ぬまで何しよう」


今いる場所は、ネロがもうすぐ死ぬので、死んですぐ葬式できるように会場に皆集まっていたそんななかネロの言っている意味が皆わからなかったのかボーっとしていた。それを見たネロは鼻で皆のことを笑った。


「おいおいみんな察しが悪いな、皆でゲームしよう」

「「「はあぁぁぁ」」」


ネロが砕いてまた言った瞬間、皆驚いて声をそろえて叫びをあげた、そんな中ネロは皆の表情を見て薄く笑った。


「みんなに聞いてもいい遊びうを知らないだろうな、よし」


少し考えたあと何かをひらめいたんだろう、笑ったままこっちを見た正直いやな予感しかしない。


「秋壱お前はもともと異世界人、異世界の遊びを教えてくれ」


やっぱり、いやな予感があたった。『はぁ』そう溜息ためいきをつき考えた肆.伍秒考え伍こぐらい案を思いついた。


「そうだな、鬼ごっこに泥警椅子取りゲーム人狼ゲームそしてしりとりかな?」

「ん?しりとりってどんなゲームなんだ?」

「あぁ、言葉の尻の文字をっとて言葉の初めにくっつけるだよ。例えば、りんごって言われたら次の奴はりんごの『ご』を取り.リラと答えるって具合にな」

「なるほど、じゃそれをやるか。皆聞けこれから『しりとり』というゲームをやるルールは弐代目邪神の秋壱から聞かせる」


また溜息をつきにネロの隣に立った、最初はネロにした説明と同じことを言った続いて尻に『ん』がついてわいけないや参加者か言った言葉は使えないだとか文が使えないなどのルールを言った。


「よーし皆やるぞー」

「まてまて、皆ってこんな大勢でやるのか?せめて壱.弐拾人ぐらいに分けてやれよ」


なんせ伍佰神500ジン近くいるのにそれを壱グルームでやるなんて、自分の番になるのに何分かかるんだかわかりゃしない、あとこいつネロが弐拾分もしない内に死ぬんだしな。


「それもそうだな」


そう言いネロは、適当に皆をグループ分けをした。俺はネロと同じグループで丁度拾伍神で作って地面に座った。少ししてネロは立ち上がり『皆はじめてくれ』といいまた座った。


「よしうちらも始めよう、俺から始めるリンゴ」


ネロがいきなり初めた、隣に座っていた俺を指さし円を各様に皆も続けてさいた、たぶん順番を決めたんだろう、てことは次は俺ってことか。


「ごま」
「マス」
「スイカ」
「狩り」


こんな具合で進んで、拾神ぐらいが脱落したところで会話が始まった。


「そういえばネロさ、よくそんなに俺がいた世界の言葉知ってるよな『羊』」

「ん?そりゃ俺は最高神の壱柱だぞ?」

腎臓じんぞう

「へぇ」

迂回うかい

「なんだその興味が失せたってな感じの返事は」

鸚哥いんこ

「まぁなんだっていいんだけどよ俺はあと参分もしない内に死ぬだろうし『呼吸』」

「え!もう参分きってんの?『うす』」

「あぁ、そんなもんだろうぜ」

すき

「おいおいそれ、さっきいったやつだろ」

「本当ですか!カリバー様」

「あ、あぁ」

「あぁ脱落かぁ」
  

なんか寂しそうにして少したって弐.参歩下がり観客として脱落した神がいた。空いた席を埋めるためにお少し広がり肆神が円を作った。


「じゃ次が『す』から始まる言葉だな」

「はい、わかりましたでは『すす

「では『すみ』」

「俺か、そうだな・・・『みな』」

「じゃ何があったっけなぁ?」


俺は少し考えるため腕を組み考えていたら、どこからかわからないが『カリバー様!』と叫んだ、俺は考えるのを中断して叫んだ方を見て、顔が焦っているのを見てから頭が叫ばれた言葉を理解して隣に座っているネロのほうに顔を向けたら、そこには安らかに眠るネロの姿があった。顔は下を見ていたので、俺は両手で顔をやさしく上げた。そこには満足そうに笑顔で死んでいた。俺は座ったまんまだと、かわいそうだったので横にしてすぐさま、メアリに報告しに行った。


「メリア、ネロが死んだぞ」

「ん?そうかい」


メリアは、こっちを見ずにそう言い立ち上がった。メリアが発した言葉には寂しそうな気がした、があんなにネロのことが嫌っていたんだ多分俺の勘違いなんだろう。そんな事を考えていたらメリアがこっちに振り向いてネロのもとに向かった。一瞬寂しいそうな雰囲気を感じた、やっぱ勘違いじゃないのかもしれないな。


「やぁ、ネロ安らかに眠り、蘇りの時まで眠れ」


メリアがそんな事を言うとは驚きだ、やっぱ長い間最高神の弐柱でいたから、少なくとも情があるのだろう。メリアはネロをお嬢様抱っこして、会場のネロがゲームの説明した前まで運び、そこにある棺桶の中に入れた。


「皆ネロに言いたい事あれば言うといい、この後お墓に入れるから」


そういい皆がいる方へ向いた。少ししたら何神も順番になり、ネロに話しかけた。『今までありがとう』や『恩を返せずすみません』などの感謝や謝罪などが続き参拾分ほどで終わり、棺桶を閉め俺、メリアそれに肆神が棺桶を持ち馬車の荷台に乗せ出発した。
俺は、馬車に揺られながら拾分弱で目的地に着いたのか、止まった。


「ついたようだね、皆降りてこれ棺桶を持っていくのを手伝ってくれ」


予想が当たった。皆降りて棺桶を出した。皆で持ち上げ弐.参分歩いた、そこには細長く深さが大体壱メートル半ぐらいの穴があり横には土の山があった。


「皆ご苦労、これを入れて上から土を被せれば終わりですので、私と弐代目邪神の秋壱が中に入り上から受け取る、秋壱わかると思うが魔法で受け取ったり置いたりしないでほしい」


「ん?わかった」


理由がわからないが使ってはいけないのなら使わないとしよう。


「では、渡します」


上の神が棺桶の足の方を渡してきたので、受け取りそのままスライドしながら受け取った、あとは、棺桶を置くだけなので、メリアと呼吸を合わせ地面に置いた。俺とメリアが穴から上がり山になった土をスコップを使い被せて埋めた。最後に皆で手を合わせ目をつぶって感謝や謝罪の念を送り、ネロの葬式を終えた。馬車に乗り先をどの会場に戻る途中メリアに質問をした。


「なぜさっき受けるとき魔法を使わなかったのですか?」

「あぁあれは、腐敗防止の魔法をかけているから、別の魔法がふれると魔法の効力が消えてしまうので、その防止ですね」

「そうなんだ」


わからなかったことが理解して納得していると、会場に着いた。会場の中はうちの者しかいなかった、セバスが俺らが出かけている間に皆を返してくれたのだろそんなことを考えていたら、大事なことを思い出した。


「皆さんありがとうございます、かだしますので御帰りください。メリアさん今日はありがとうございます」

「ん、いきなり敬語はよしてくれよ」

「ですね」


俺は、少し笑い皆を玄関まで送った。会場のかたずけは、弐.参時間かかって終わらした。うちのセバスやメイドたちには、明日休日として休んでもらおう。そう考えながら部屋に戻り眠った。




最後まで読んでくださってありがとうございます。今話は長くなりました。今後の秋壱の暮らしをお楽しみにください。

誤字・誤変・脱字や矛盾な点質問等ありましたらコメントください。

これからも「いきなり転移したら邪神に邪神になってくれってどうなんだ!?」をよろしくお願いします。 











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