最強の魔術師とヘタレ主人公の波乱の日常

白馬優

第二章 新たな仲間と波乱による学園生活

彼女ルミアのためにも僕は前を向く決心をした。もう迷わないそう
思った。その医務室の先生の案内で僕は扉の外へと出た。その廊下を
右へと曲がりその二つ目の角をまた右に曲がると。神々しく眩いほど
の光を放つ。瞬間移動装置が設置されてあるのだった。見たこともない
その装置を眺めつつも先生は素早いタッチ操作で装置を再起動させ。
僕はそのまま先生に別れを告げると、未だ見ぬ教室へとワープするの
だった。わぁああああっ!と思わず叫び声を上げたくなるほどの衝撃
が全身を包み込み常軌を逸する出来事にそれは言葉にならないほどの
ものになり、僕はそのワープを終えた瞬間に深い溜息をつきながら。
水道の蛇口に口を当て。思い切り反吐を吐き散らすのだった。
それで少しは落ち着いたのか、先生がDクラスへの受け渡しをになって
くれたおかげで、ようやくその教室へと辿りつくことができた。
中ではなにやら厳かな雰囲気とはまた違った。騒々しいほどにうるさい
どよめきがあって、中に入ろうかと言ううちにそのドアは開かれてしまう
のだった。

「では新しい転入生を紹介いたしましょう。青柳颯真君です。どうぞ~
 緊張してるのかな~さぁ中へ入って入って!」

そうおそらく担任教師である女性教師に促され。僕は影に沈んでいる
お化けのような形相で、荷が重い雰囲気の中を歩き。教室にある黒板
にたどり着くと。先生から自己紹介をどうぞ~!というので、僕は
白いチョークを手に取り、自分の名前を書き。適当な自己紹介を済ませ
るのだった。するとそのDクラスの生徒から次から次へと質問が投げか
けらるのだった。

第二章 第一話 ルミアの大胆告白

「なぁ颯真さんよ。あの女の子とはどういう仲なんだ」

「そうそう砂煙でよく見えなかったんだけど、君を庇おうとしてくれて
いたんだよね」

「もしかして颯真君の彼女ってもしかしてあの子なのかしら」

「そうだよな。しかし羨ましいよな~颯真ところで、その子とは一体
 どういう関係まさかもう結婚してるんじゃねぇんだろうな」

とそこで先生がみんなを落ち着かせ。どうにかこうにか場が収まるの
だった。僕はふぅーと息を吸い吐く。を繰り返しながら。どうにか精神
を落ち着かせる。な~にこういったイベントはモテ期だったあの頃と
変わりないじゃないかと思い込むながら、僕は周囲を見渡して、すぅー
と大きく息を吸うとその息を吐くと同時に。先生を手で制して、本当の
事実をカミングアウトしました。

「彼女との出会いはあの戦いの最中でした。そして僕と彼女はキスをして、
 お互いに契約を結ぶ間柄となりました」

「それってもしかして」

「おい!一体どういうことなんだよ」

「まさかそんなこと私でもしないのに」

「まさか颯真あんた」

僕は訳も分からず周囲の声に耳を済ませながら、僕はその話を頭の中で
整理した。その結果こう僕は仮定することにした。彼女とのキスはつまり
は婚約。愛の告白を意味するものだと彼らは勘違いしているということに
彼らと同じように僕にも動揺の汗が顔中に流れる。その冷や汗を拭き取り
ながら俺は。どうすればこの生徒達を黙らせられるか思考を張り巡らせる。
だがどう答えていいのか迷いそれは無限ループに落ちた。その時だった。
ガタン!と大きな音がたって、その音の正体がルミアであることを知った。
そう彼女の体の状態はもう完全回復を遂げているのだった。

「ルミア!どうしてここに。というか体は大丈夫なのかよ」

「大丈夫だ。案ずるでない私はもう平気だ。それよりもこの状況は一体
なんなんだ」

「それがお前と俺が契約したことを俺がバラしてしまってそれで俺は
どうしていいか分からなくて、それで頭が混乱の渦になってって、
聞いてる?ルミアさん。へっなにこの状況」

するとそこには誰もが呆然と彼女を見ながら黙りこむ静けさが漂っていた。
僕の時と随分態度が違うような。それぐらい彼女の地位は高かったのか、
でも確かに彼女はDクラスのレベルいやそれ以上に強い。だからなのだろう
か彼女の魔法にかかれば生徒全員を一網打尽にするほどの能力を備えている。
そしてマナの補給も万全ときた。彼女を敵に回すのは大変危険極まりない。
ほぼ自殺行為に等しいと踏んだ。みんなの覚悟はもう固まっていた。そして
彼女の口から思わぬ一言が先生を含む生徒全員に浴びせられるのだった

「私はみんなに問いたい!恋愛は全てを含む人間に分け与えられるものでは
ないかと。つまりは平等であるとそう思わないか」

「異議なし。そうだクズでもオタクでも可愛い子なら誰とでもデートしたい
 そう思っております」

「ならばだ。私と彼とて同じことであろう。それにもう私は心に決めていることが
ある。それはこのクズで鈍感で役立たずのヘタレ主人公である彼に婚約を申し込む
ことだ。それを君はわかってくれるかい」

「なにそのあっさりと僕を罵倒しておいて、その大胆なプロポーズはけど、嬉しいよ。
君がそんなに言うなら結婚でもなんでも。っておい!俺まさか今爆弾を引いたか、
って誰か返事してくれよ。おい頼む今のは冗談なんだよ。って聞いてる。聞いてる。
皆。ルミアもなんか返事を」

「そうかなら光栄だ。同士よ。我と契約すればまずはお互いのことを知るために
デートでもしよう。それからだ。ということで先生にバトンを渡そう」

「えっ?何これ僕の返答無視。何この孤立感。僕の意思すら関係なかったのかな。
でもまぁいい。これ以上周りの生徒から絡まれることはないだろうし。多分。
語弊を生んでしまったのかもしれないけれど、今日はまぁそれで良しとしよう」

それに彼女はただならぬほどのことを堂々とやってくれた。
僕はそれに付き合うしかなく。あっさりとそのプロポーズを受け取って
しまった。僕は馬鹿だ。いっそ神様でも呪いたいくらいだよ~糞くらえ。
でもそんな僕のフォローを彼女はなんなくやってのけた。それが彼女の
本心ではないことは確かなのだが、その彼女の行動は今のところ。謎が
多いばかりである。

第二章 第二話 オリエンテーションと見知らぬ少女との遭遇

その後教室で多くの人に励ましの言葉をもらった僕は初めての教室で過ごす
ことになるので、僕はその後担任の先生による個別オリエンテーションが行われた。
それはこの学園でのカリキュラムの話だとか、学園全体で最上級生の特別クラスが
Sクラスで、その下がAクラス。平均点80%以上の成績を収めたものが入る
ことを許される。そしてBクラス。は平均点50%に届くか届かないかで判断される
そうだ。そしてCクラスは平均点30%か20%以上に届くことが条件。そして
Dクラスは平均点以下つまりは落第した生徒達。行き場を失った生徒がいるクラス
それがDクラスだった。その言葉を聞いた僕は勿論先生に反論した。Dクラス以上に
なるにはどうすればいいか。すると先生は年末にあるクラス対抗振り分け試験に
上位者になるものが、権利を獲得できるそう話したのだった。
ここでの授業はこういうものだった。まず基礎体力を訓練する授業や魔術の運動能力
を訓練する授業。あと様々な体術または剣術など魔術に関してもそうだが、その予備
知識を養う授業も行っているらしい。勿論それだけではない。普通の一般知識を
養うための授業もあるらしく、それら全てが平均点またはそれ以上の成績を収めない
とクラスから上位者への繰り上げ難しいらしい。
そしてこの学園での規則では。まず許可がないデュエルは勿論のこと。これはまた
社会では当たり前のことだが、生徒を暴行
または淫行行為をしたものに対しては厳罰に処されることになるらしい。

そしてこうして僕に優しく指導してくれた担任の先生だが、名前は近藤睦月先生というらしい。しかも副担任の先生は不在でおらず。この学園での女性教師は先生少ないという。そこにはほとんどが男性職員という格差が生まれていた。無論それは今更どうでも良いことだが、女性が社会の中でいきるために。女性職員を増やすべきではないかと思う。
何故ならば男性教師はみんな変態ばかりであろうからだ。だが睦月先生はというと負けん気が強くセクハラを受けたとて倍返しにするほどの運動能力を誇る。優しい反面。的確な指導。あとコミュ力もあり、運動能力もかなり高い。だから何よりも女子生徒からは圧倒的な支持を誇っているのだろう。まぁそんな睦月先生との個別オリエンテーションも無事一次元目で終わり、後を追うように二次元目の基礎体力。など様々な体のことを検査する。テストが行われた。僕一人であるため。時間はかからないだろうなと思ったが、余りにも厳正な審査が行われて、ブザーが鳴るたびに再検査。再検査の
連発であったため。二次元目の一時間を費やしてしまうことになり、そのまま。息を
つく暇もなく。
3次元目には体力テストが行われ。僕は体術テストでは平均点という結果で、
剣術テストでは平均点より少し低めの評価をされ。そして最後に魔術に関しての
テストは0点となった。それもそうだろうそのためにルミアとの契約を結んだ
のだから。だが審査をする先生の目は曇っていた。けれど魔術での実力がないこと
を理解していた僕は歯がゆくももう一度再テストをお願いしますと、言うことすら
出来なかった。そしてその3次元目もついには終了する運びとなった。
そして最後は宿舎の案内や校舎の案内。学園内の様々な場所についての
説明もあり、初日全てオリエンテーションの全ての過程が終了した。
しかも4次元でその後僕は帰宅許可をもらい案内してもらった。
宿舎へと戻ろうとしたその時だった。見知らぬ声のするほうへと顔を向ける
とそこには見覚えのない微笑みを浮かべる少女の姿があるのだった。

第三章 謎の少女とルミアの過去

第一話 明かされし過去と呪い

その瞳はまるで、自分の全てを見透かされているような気がして、僕はただ
呆然としているだけで、ただ虚ろで怪しげに笑いを浮かべるその人形みたいな
少女に。目と心を奪われてしまっていた。

「おやどうしたのかえ。その顔は」
「君は一体。どうしてここに。この学園の生徒じゃないよな。」
「気を感じるのかえ。そう私はこの学園の生徒でも人間でもない。
いわば魔女の霊体そのもの。」
「じゃあ元々は生きていたってことなのに何故」

何故この学園へ。それに魔女の霊体ってことは。魔獣アーロンとも何か
関係があるのか、それとも彼女とも。しかしこの学園でも生徒でもないと
いうことは。元々この世界とは違う次元の違う世界から来たということ。
なのだろうか、よく分からないが、気になるので聞いてみることにした。

「君は何故この学園に。それとなぜ僕には君が見えるの」
「それはお前がルミアの契約者だからだ」
「じゃあルミアと深い因縁か何かあるってこと・・・」
「そうそれとここに来た理由も通じている」

これはつまりルミアとこの霊体とは何か特別な因縁があることを物語っている。
それにその深い真相には今僕の契約者である彼女の心の因果の悩みを解き明かす
ことでもあるのかもしれない。だがその奥底には深い闇があるのかもしれない。
けれど、僕はただその答えを知りたかった。彼女が僕に唯一言えない。秘密のいや
禁忌の扉を開いてみたかったのだ

「そう。私はルミア。いやお前の契約者ルミアの母親。ロザリエに火炙りの刑に
処され死んだ。に殺されたのだ。そして我はあの娘の監視を今も続けている」

「それはどうして、だってルミアは何も」

「ルミアは最後にその母親から強大な力を受け継いだ。そして二人目の最強の
魔術師が生まれた。それがルミア・スカーレット・バーンズ。お前の契約者だ
そしてあいつは不老不死だ。だから若く生きながらえている」

「ルミアは歳を・・・・」

「そこまでだ。ローレンス。お前が監視することは我とて見過ごしていたわけでは
ない。ただお前の存在が我とて不可思議で判断しようがないのだ。それに何を企ん
でおるローレンス。また死霊復活祭でもあげるつもりか、この死霊使い。ネクロ
マンサーが!」

「何を根拠にそんなことを言う。小娘。お前の母は何千。いや何十万の人々を火炙り
にしたんだぞ。その断罪は高くつくぞ!だから私は死ぬ間際お前の母親に禁術の呪い
をかけた。
そしてお前の母は無様に生き血を晒し死んだ。
大勢の死人の血潮を浴びながらな」

「その恨み今でも忘れてはいまい。だがお前は残念ながら私の手では殺せない。
だがお前が何か仕掛ければ。こちらも動く。」

「いいのかい態勢を保つのに精一杯だが、これ以上私に近づけばお前の命は」

「ぐはっぼへっぐわぁああああ。くそこれは悪魔の呪いか。呪いなのか」

「ルミア。しっかりしろ。ルミア。おい!」

まただ。だけどどうしてローレンスとかいう死霊は手を出せないはず。いやそうか
これは呪いなんだ。だとしたら一旦解呪する必要がある。この学園の専門医とったら
あの医務室の先生かしかし。医務室まで行くのにはどうすれば。そうだ確か瞬間転移
装置。ワープゲートがこのほど近い庭にそこなら。僕は思考を巡らせながら。その庭
まで瀕死の重傷を負った。か弱い美少女を抱き抱えながら。庭園へとたどり着くのだった。
するとそこには青白く光る。瞬間転移装置が待ち構えていた。起動もされていて、マナの
活動性が活発になっている。今ならこの装置は使える。ただこの装置はマナの限界値を迎えると使えない仕組みになっている。だとしても今は満タンにマナも消費されていない。状態にあり、現在稼働中だ。おそらくこの庭園そのもののマナダイトには特殊な何かが施されているからか、それともマナを浪費しないのはここに人が大勢集まることも少ないからだろうと、僕は勝手に推測した。
まぁそんなことは今となっては関係ない。この装置が使えるなら今がチャンスだ。そう
信じて僕は転移装置を起動させる。すると眩いほどの青白き光が二人を包み込み。その
まま。眼前が見えなくなり白い光に包まれ。あっという間に医務室の前へと誘導さえた。
そこには偶然なのだろうか。たまたま医務室の先生とばったりと遭遇した。

「先生ルミアをこの子の手当をお願いします。瀕死の重体なんです
 助けてあげてください!」

「これはまさか呪い。いけないこのままだと。この子死んじゃうわ。
 早く輸血と解呪魔法とあと精神回復魔法の全てを注ぎ込まないと、
 今すぐ緊急手当をとるわ。誰かこの子を緊急治療室へ」

 第ニ話 故郷の夢。ルミアとの約束

すると1。2時間は経過しただろうか、その後も治療は再開して、なんとか意識を取り戻し。呪いの解呪や精神も正常値に安定したものの。呪いの副作用なのか、未だ昏睡状態を
維持したままの状態が続いた。早く目覚めて欲しい。僕はその一心だった。けれどあの時
の俺は無力で誰かを頼ることしかできなかった。魔法が使えない僕にとってそれはデメリットでしかない。その時僕は初めて僕じゃ彼女を庇うことも助けてあげることすら不可能
なんだと思い知った。そして顔には大粒の涙が流れていた。そして僕は呆然と座り込み。
ベッドから起きようとはしないルミアの横で僕は祈るように。
僕はまた眠りについた。か細い彼女の手を取りながら・・・・

「起きろ。待ってルミアここは一体」
「ここが私の故郷だ。ここが異界だ。現実世界の狭間にあるもう一つの世界。私は
 この国マールシアという国で育った。そして私の家はこのマールシアでもっとも
田舎のアイヌという村にある薪小屋で捨てられていたところを。拾われ養子として
アイヌの村から遠く離れた。イグニアという町で魔法使いの養子として厳しく
育てられた」
「ここが君の・・・・生まれ故郷・・・」
「そうここが私の母との出会いの始まりだ。さぁ目覚めよ。もう朝だぞ」

あれ僕はいつの間に眠りについてしまったんだ。しかも途中で夢から覚めてしまうとは
もっと見ていたかったのにな。それと今ルミアに起こされた気がしたんだが・・・気のせいかまた眠ってしまおう。

「おい起きろ。このガキ」
「へっはっ?あれここは」
「何寝ぼけている。それとどこを触っておる」
「ルミア。ルミアなのか?良かった無事だ。無事なんだな」

僕はルミアのいつもどおりの顔を見れて嬉しさのあまり、無防備であった
彼女に抱きついた。それを彼女は嫌がる素振りを見せず。唖然とした
表情でむしろ照れくさそうに僕の方を見ていた。

「もういいか。いい加減。苦しいのだが」
「あぁごめん。つい」
「それと昨日のこと覚えているか、さっきも夢でうなされているようだったが」
「あぁそのこと。うん君の故郷の夢を見てたんだ。勿論昨日のこともはっきり
覚えている」
「じゃあ無駄な詮索はしないが、我の過去について誰にも喋るなよ。
 じゃなきゃお前との契約は破棄する」
「あぁ私のトラウマの全てがそこにある。そして私は強くなるために必死に
足掻いた。そして最強の魔術師になっていつか復讐する。とまで言っていた。
けれどそれは私の過去の一旦に過ぎない。いいかすぐに忘れろとは言わない。
だがこのことには今後一切触れないでくれ。それからありがとな。助けてくれて」
「いや僕は別に君を治したわけでもないし」
「でもお前は私を担ぎ上げ。ここまで連れてきてくれた。感謝する。
 そして休暇がもらえたら久しぶりに故郷に戻るとするかな。その時はお前も
来い。素晴らしい景色が見えるだろうしな」

こうして僕はルミアともう一度友情を分かち合うのだった。
けれどルミアには一体何故。そこまでして過去にこだわるのだろうか。
きっとそこには触れられたくない。でもそうだよな。そういうことって
人間誰しも抱くものだよな。でもなんだろうこの気持ち。一層彼女のこと
を知りたくなったし。それに守りたくなった。彼女が一人で過去のトラウマ
を背負ってるなら。僕もその少しを分けてもらいたい。そして支えになりたい。
もう足で纏いにはならない。そう決意したから・・・・

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