【DEEP・BLOOD】

六道 屍

第28話

シリアスって…………ナンダッケ???

胸糞悪い展開スマソ(´-ω-`)ゞ

by.屍さん


        演技



 俺達は今、とある部屋の前に居る。

 理由は簡単で、ほぼ全ての部屋を周り終えたからだ。

 特に説明要らなかったな…。

 まぁ、ちゃんと説明すると一応入って来た側から順繰り部屋を調べ、最後の幾つかの部屋の1つに何か居るのが分かった(骨共は除く)。

 何だかいや~な感じがする為、渋々部屋まで来たのだが……。

 何やら言い争っていらっしゃる。

 「入りたくねぇ。」

 ため息をつくが、妹が袖を引っ張り急かす。

 再びため息。然し、何も変わらない。当たり前だが………。

 考える。

 どうすれば、面倒事に成らず厄介事を回避し、迅速に事を収められるか。

 あれ? 無理くね?

 間違い無く巻き込まれるよな? 次いでに、確実に何方かの味方をしなければいけないよな? すると、さらなる面倒を御招来される訳です、ハイ。

 詰んどる。

 ハッ!!

 無視して次に………、

 「早く行こう?」

 行けませんでしたね。そうですね。

 こうなれば、奥の手『無能を装う』を使うしか無いか。なるべくアホっぽく能天気に、かつ軽薄そうに。

 そして、覚悟を決めて扉を開く。

 「すぅみませぇ~ん、便所ってぇどぉこスかぁ~?」

 気の抜けた声を意識しつつ部屋へ入る。

 完璧だ。これならばコイツは使えないと思われるだろう。何と言う完璧さよ。俺は今、無能の神へと至る。

 「さっさと扉閉めやがれ。ブッコロスぞ!! この雌豚共・・・がぁ!! マジ殺してやろうか!!」

 何だかとても荒ぶった豚…、じゃ無い。とても油ぎった豚少年が居りました。変わって無い? ……気のせいだ。

 所で待てよ? コイツなんつった?

 雌豚共・・・って…、言ったよな?

 1アウト

 とりま、演技再開。

 「いやぁ~、よ~やく人に会えました。良かった良かった。所で…。」

 ここまで言った辺りで、豚少年君は持っていた黒い物体をこちらに向けて……(あ、ボウガンじゃん。便利そうだなぁ。)、

 ぶっ放した。

 が、見当違いの方向に飛んでく。威嚇かな?

 そして、

 「さっさと扉閉めろよ。次言わせたらマジぶっ殺すからな。使えねぇ雌豚共・・・が!! ブチ犯すぞ!!」

 何か喚く。つか、自然ナチュラルに間違われてる(シクシク)。

 扉を閉めて来たらしい妹に抱きしめられて慰めらヨシヨシされる。

 「さっさとこっち来いや!! 殺されてぇのか!! あ゛ぁ?」

 無抵抗を良い事に気を大きくした豚君は再び黒い逸物(意味深)をチラつかせる。

 きゃー、こわい(棒)。

 打たれると危ないので従う。

 「あのぉ、便所ぉ………。」

 アホっぽくアピールも忘れない。

 「垂れ流しとけや!!」

 ヒャハハハッ、と悪者らしい不愉快な笑い方をする豚。てか、酷くないっ!? 仮にも女子だと思い込んでいる相手に垂れ流せとかさぁ、無いわ。

 そして、指示された通りに豚君の側に行くと怯える少女が居た。

 そういえばこの部屋、3人居たんだよな? 少女、豚、後………あ、少年。

 そこまで考え終えると、

 「…………ゃ…………。」

 妹が視姦されていた。

 「よく見っとコイツ、チョー可愛いじゃん。ラッキー、世紀末マジ最高ぅぅぅぅ!!!!」

 妹を抱き寄せ庇う。

 「あ? なに? あ~、美しい姉妹・・愛って奴? それとも百合? 何れにせよゴチでぇぇぇぇぇす!!」

 果てし無くウザキモい。衝動的に殺しそうになるが、度々自慢の逸物(意味深)をチラつかせる為、他の奴が危ない。

 「そうだわ。俺様マジ天才!! お前さぁ、今から選べ。」

 碌な要求では無いだろう。目を眇め、妹をしっかりと抱き寄せる。

 「2択な? やんなきゃ殺すわ。メスなんぞ幾らでも手に入るし、お前死んでもまだこの部屋に2匹居るしな? 分かったか?」

 取り敢えずアピール続けるか? などと考えてる合間にも、

 「お前がぁ、俺様の相手するか、そっちの大事な大事な妹ちゃんをぉぉ、身代わりにすっかぁ、選べや。意味分かんだろぉぉ?」

 2アウト

 質問でもしてみるか。女に間違われてるみたいだし大丈夫かな? 煽るの好きそうだし。あー、コホン。

 「ど、どうしてこんな事を………。」

 下手いっ!? 掠れてるしぃ!! バレるよな? 不味いよな?

 「あぁん? んな事当たり前だろおがよ。こんな状況だぞ? 楽しまなきゃ損だろぉがよ。」

 あれ? バレない? コイツ耳もアレかなのか?

 「シェルターじゃぁ先輩が仕切ってるし、見た目の良い女は全部先輩のもんだ。俺だって武器集めんの手伝ってやったのに、全部1人で持って行きやがった。」

 バレないようだ。そして何か語っとる。というか問題発言だな?

 「お前知ってるか分かんねぇけどよ、この学校でかなり人気ある女がいんだわ。藤宮・・っつう女の先輩なんだがよ。羨ましいわぁ、あんな美人滅多にいねぇよな。反抗的な態度を無理矢理黙らせてよぉ………。」

 まだ何か言っているが、頭に入らない。

 コイツ、今なんつった? 藤宮先輩・・・・が無理矢理? 誰が? 何処で………?

 3アウト

 ソイツ、殺すわ。

 先輩を早く助けないとな。豚に構ってやる時間は無い。

 という訳で、

 「てめぇらも同じ様にしてやらァベェェエエ工…………。」

 安倍? まぁいい。

 豚からボウガンを奪いつつ頭に足で荷重をかけ、

 「聞きたい事がある。」

 尋問を開始する。





件の先輩、名字だけ登場!!

胸糞展開スマソヾ(゚д゚;)

by.蓮

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