野球部と女装男子
プロローグ
放課後になり、僕は教室から出ていく。
誰も僕に話しける人はいない。
僕も誰にも話しかけない。
僕は寄り道もせずに自宅にまっすぐ帰った。
僕は母さんにただいまと言うとすぐに自室に入った。
ふうっと一息ついた後、ベッドの下に隠してある化粧箱を引っ張りだした。
鏡の前に立ってヒゲをしっかり剃り込む、だって可愛い女の子にヒゲがあったりしたら見てくれる人もがっかりするからだ。
ヒゲを剃り終わったらチーク、ファンデーションで土台をしっかり作っておく。
ここからがお楽しみ。
昨日はナチュラルな感じだったから、今日はギャル系のメイクでいってみようかな。
アイテープ、マスカラ、つけまつげで目をクッキリさせてカラコンを入れる。
僕の顔は普段の顔からかけ離れて目立ちがはっきりしていく。
変身はまだ終わらない。
部屋の棚の中から巻き髪の金髪のウィッグを取り出してかぶり、最後に真っ赤な口紅をひく。
真っ赤な口紅をひいているとゾクゾクする、この作業が僕を冴えない、誰も友達がいない人間から、男をネットの上で弄ぶ魔性の女に変身させてくれるからだ。
口紅をひきおわって、少しだけ目を瞑る。
目を開ける。
そこにいたのは僕ではなかった。
そこにはグラビアの雑誌に載っているような美女がいた。
「ンフフッ」
思わず変な声が出てしまった。
我ながら鏡に映っているのが自分に見えなかった。
"今日は気分を変えてギャル風にしてみました!
どうかなぁ(。-_-。)"
僕はこんなコメントをつけてSNSで返信した後の自分の写真をアップした。
反応はすぐに来た。
"めっちゃ、可愛いですね^_^ 
もちろんいつも清楚系の凛花ちゃんも可愛いですけど(*^◯^*) "
"オジさん、凛花ちゃんが可愛くて歩けない(o^^o) "
"凛花姫、キャワワー☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ 
後、上の親父は消えろ"
そんなコメントが後から後から送られてきた。
僕は送られてくるコメントを見ながら口元が思わず緩んでニヤニヤしていた。
僕は普段は友達もいない、本当に冴えない男だけど、SNSの世界では美少女、凛花だった。
誰も僕に話しける人はいない。
僕も誰にも話しかけない。
僕は寄り道もせずに自宅にまっすぐ帰った。
僕は母さんにただいまと言うとすぐに自室に入った。
ふうっと一息ついた後、ベッドの下に隠してある化粧箱を引っ張りだした。
鏡の前に立ってヒゲをしっかり剃り込む、だって可愛い女の子にヒゲがあったりしたら見てくれる人もがっかりするからだ。
ヒゲを剃り終わったらチーク、ファンデーションで土台をしっかり作っておく。
ここからがお楽しみ。
昨日はナチュラルな感じだったから、今日はギャル系のメイクでいってみようかな。
アイテープ、マスカラ、つけまつげで目をクッキリさせてカラコンを入れる。
僕の顔は普段の顔からかけ離れて目立ちがはっきりしていく。
変身はまだ終わらない。
部屋の棚の中から巻き髪の金髪のウィッグを取り出してかぶり、最後に真っ赤な口紅をひく。
真っ赤な口紅をひいているとゾクゾクする、この作業が僕を冴えない、誰も友達がいない人間から、男をネットの上で弄ぶ魔性の女に変身させてくれるからだ。
口紅をひきおわって、少しだけ目を瞑る。
目を開ける。
そこにいたのは僕ではなかった。
そこにはグラビアの雑誌に載っているような美女がいた。
「ンフフッ」
思わず変な声が出てしまった。
我ながら鏡に映っているのが自分に見えなかった。
"今日は気分を変えてギャル風にしてみました!
どうかなぁ(。-_-。)"
僕はこんなコメントをつけてSNSで返信した後の自分の写真をアップした。
反応はすぐに来た。
"めっちゃ、可愛いですね^_^ 
もちろんいつも清楚系の凛花ちゃんも可愛いですけど(*^◯^*) "
"オジさん、凛花ちゃんが可愛くて歩けない(o^^o) "
"凛花姫、キャワワー☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ 
後、上の親父は消えろ"
そんなコメントが後から後から送られてきた。
僕は送られてくるコメントを見ながら口元が思わず緩んでニヤニヤしていた。
僕は普段は友達もいない、本当に冴えない男だけど、SNSの世界では美少女、凛花だった。
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